春から夏にきれいな花を咲かせたエキナセア。
鉢植えに寄せ植え。
地植えに切り花。
ハーブティーまで楽しんだあとは・・・
秋が訪れ、寒い冬がやってきます。
エキナセアって来年も楽しめるの?
一度植えれば毎年咲くって本当?
寒い地域でも大丈夫?
冬越しの詳しい方法がしりたい!
こんな方のために、今回は冬越しに注目してお話していきます。
寒い地域での冬越しの方法や詳しい準備物。
いつまでも健康に育てるための植え替え。
増やしたり、好みの大きさを保つための株分け。
長年エキナセアを楽しむためのポイントをギュッと詰め込みました。
難しく聞こえる「植え替え」や「株分け」も大丈夫!
どうして必要なのかまでお伝えするので、スッと頭に入りお手入れできるようになります。
初心者の方でも、簡単に行なえるよう詳しく紹介していきますよ。
Contents
エキナセアって冬越しできるの?
今年からチャレンジしたエキナセア。
春から夏にかけて、お花をたのしんで頂けましたか?
花付きもいいので、きっと気に入っていただけたと思います。
種類も豊富なので、お気に入りの花が見つかれば最高ですね。
ちなみに、来年もエキナセアを咲かせたいと思っている方。
きっと多いとおもいます。
エキナセアって、実は多年草なんですよ。
一年草と違い、一度植えれば何年もたのしむことができるのです。
知らなかった方には朗報ですね。
このまま冬を迎え、冬越しをします。
エキナセアは本来、北アメリカ原産。
なので、寒さは大丈夫?
と思う方もいると思います。
エキナセアの生育温度は、18度~20度。
寒さに耐えられる温度は、ー10度です。
地植えの場合、外の気温がー10度くらいであれば耐えることができるのですね。
なかなか、適応温度に幅がありうれしいポイントです。
それよりも、地域的に冬の温度が下回る場合には、少し手を掛ける必要があります。
雪が降り積もるような地域だと、地植えでの冬越しは難しいでしょう。
鉢植えで育てていた方は、玄関や軒先に入れれば大丈夫ですね。
なのでエキナセアを冬越ししたい寒い地域のかたは、最初から鉢植えにしておくという手もありますよ。
移動できるというのはそれだけでメリットではないでしょうか。
とはいえ、もう植えてしまった物は後の祭り。
地植えの方々でも対策できるように・・・
その方法について次から詳しくお話していきますね。
【おすすめ記事はこちら】
エキナセアの冬越しの準備~寒い地方での地植えなら~
寒い地方(冬に外気がー10度を下回る)の場合。
地植えのエキナセアは冬の温度に耐えられないかもしれません。
とはいっても、多少の寒さなら耐えられます。
ー10度ですからね。
多少の雪くらいは大丈夫。
今回対策が必要なのは、もう地面が凍る程寒い地域の話。
せっかく多年草のエキナセアを植えたのですから、来年も咲かせたい。
そう思うのが当たり前ですよね。
できるだけ凍らないようにする。
という対策を取ります。
アナログですが、これに限ります。
地上に出ている部分は、すべて枯れます。
守るのはその下。
土と根です。
根を守ることができれば、また新しく芽を出してくれるのです。
方法としては、
- 腐葉土を多めに敷き詰める。
- ワラなどをかぶせておく。
- もみ殻を撒いて寒さをやわらげる。
- ビニールをマルチングして風をしのぐ。
といった方法で対策をします。
などなど。。。たくさんの方法があります。
風が強い地域なら、もみ殻よりもマルチングが有効。
あなたの地域にあった対策を取る必要があります。
腐葉土やワラを使う手段は、どの地域でも使えそうですね。
しかもホームセンターで買ってもそんなに高くない!
また、このタイミングで鉢植えにチェンジ!
なんていう技もあります。
その場合は、すでに植えているエキナセアを株分けします。
次で詳しく見ていきましょう。
エキナセアの冬越し~地植えから鉢植えにして寒さからまもる!~
エキナセアは増やす方法として、株分けをすることができます。
これを応用して、鉢に移してしまうのです。
株分けとは、すでに育てているエキナセアの1株をいくつかに分けることです。
株分けできる季節は、一年の間で2回。
春と秋です。
春なら、桜が咲くころ。
秋なら、彼岸花が咲くころ。
それを目安に行いましょう。
エキナセア自体を増やすこともできるし、冬越しも簡単になる。
一石二鳥です。
詳しい方法は・・・
- 一番大きく育った株を選んでください。
- その株を3つに分けます。(2つでもOK)
あまりたくさんに分けると、株が小さくなり弱ってしまいます。
最悪の場合枯れてしまうので、ある程度の大きさで分けましょう。 - 用意した鉢に腐葉土か園芸用の土を入れておく。
分けた株を植え付ける。
これで完成です。
これで、簡単に地植えから鉢植えにする事ができます。
分けた株を3つとも鉢植えにしてもよし。
地植えを残しておいてもよし。
鉢植えをつくっておくことで、保険をかけたような気になりますよね。
地植えと鉢植えの決定的な違いは水やりの頻度です。
今まで地植えで育てていた人は、水やりの習慣がないですよね。
鉢植えは土が少ない分、乾燥しやすいという欠点があります。
生育期ではないので、そこまで水の減りも早くはありません。
ですが、こまめに確認して乾燥してきたら、水やりをしてあげてくださいね。
鉢植えにしてしまえば、前にもお話したとおり冬越しは簡単です。
玄関などに入れてしまえば、ー10度を下回ることはないでしょう。
確実に冬越しをするなら、試してみる価値のある方法です。
鉢植えにしてみてもいいかな。というかたはお試しくださいね。
では、鉢植えにした場合。
地植えとはちがうお手入れがもう一つあります。
「植え替え」です。
植え替えは絶対に必要なのか?
何のために?
次でわかりやすくお伝えしますね。
エキナセアを植え替える~ずっと健康にそだてるには?~
エキナセアを鉢植えで育てているあなた。
生命力も強く、冬越しも簡単!
お花もきれいで、お手入れもそれほどない。
ただ、ひとつだけ地植えとは違うお手入れ「植え替え」が必要です。
「植え替え」ときいて難しそうに思うかもしれません。
でも大丈夫!
準備するものも、その方法もとても簡単です
エキナセアはとても丈夫な植物です。
一度植えただけで、その土地にしっかりと根を張り生きていこうとしています。
なので、他の植物と比べても根の張りがとてもいいのです。
どんどん根は張り、広がっていきます。
地植えの場合にほとんど水やりの必要がないのは、これも関係しています。
ですが、鉢植えの場合。
想像できる通り、土の量に限りがある。
そして、鉢の大きさにも限りがありますね。
そうなると、根がどんどん詰まっていきます。
根が詰まると、窮屈になり、病気や腐る原因に。
それを防ぐために、植え替えが必要なのです。
鉢の底を見て、根が出てきたら植え替えのサインです。
もう中は根でいっぱい!というメッセージ。
植え替えは、一回り大きな鉢に移します。
そうすることで少し余裕ができますよね。
エキナセアがいつも安心して根を伸ばせる環境を作るという事です。
そうすると、いつも健康にエキナセアが育つことができます。
ですので、用意するものは2つ。
- 一回りおおきな鉢。
- 足す分の土。
これだけです。
植え替えの適期は1年に1度。
春に行います。
株分けをするタイミングで一緒に行いましょう。
いまから生育期を迎えるタイミングでもあります。
なので、土に肥料を混ぜておいても良いでしょう。
この時混ぜるなら固形の化成肥料にしましょう。
じわじわ効く固形の肥料は、効果も長持ちしますからね。
前もってわかっているなら、混ぜて2週間くらいなじませた土を使うのが理想です。
1つの大きな鉢にいくつか植え替える場合。
30センチくらいは離して植えましょう。
すぐに大きくなるので、茂ってしまうと風通しが悪くなります。
風通しがわるいと・・・
強いエキナセアの唯一の天敵「カビ」が発生しやすくなります。
風通しの良い環境を守ることも、健康に育てる大事なポイントです。
株分けをするタイミングは秋にもありましたね。
でも秋だと、冬に移り変わる季節。
生育期とは違い休む準備をしています。
植え替え自体はできるでしょう。
しかし追肥には向きません。
この時期に肥料などを与えると・・・
反対に株が弱り耐寒性が鈍くなることがあるので注意です。
このことからも、植え替えの適期「春」に行う事がポイントです。
また、生育期に行うのも避けてください。
どんどん成長する時期に、切ったり掘り返されたりすると・・・
相当なダメージを受けてしまいます。
成長が穏やかな時期だからこそ、ダメージも少ないのです。
穏やかな季節に、優しくそっと、植え替えをしてあげてくださいね。
鉢植えだけのお手入れ「植え替え」。
理由がわかると、植え替えの必要性も理解できましたね。
ちなみに、鉢の大きさはそのままがいい。
増やしたくないけど今年も育てたい。
というひとも、根が詰まるのは避けたいので・・・
大きくなった株を少しスリムにして、同じ鉢に植えてもOK。
小さくしすぎないことがポイントですよ。
では、簡単におさらいしていきましょう!
【よく読まれている記事はこちら】
エキナセアを来年も!~地植えも鉢植えも元気に冬越し~
エキナセアの冬越しについて、お分かりいただけましたか?
日本で育てている場合。
地植えの場合も、ほぼお手入れなく冬越しができるでしょう。
お手入れが必要なのは・・・
地面が凍るような、とても寒い地域。
風の強い地域だと、少しお手入れが必要でしたね。
その対策は、とにかく寒さと風をしのぐ!という方法。
ワラやもみ殻、ビニールを使って凍結や風から守ります。
地上に出ている部分は、冬になると枯れるのでびっくりしないでくださいね。
地面が凍結すると、その下の根がダメになる危険があります。
そこを守るのです。
根が生きていれば、また春に新しい芽がでてきますからね。
鉢にチェンジして冬越しを簡単にする方法もありました。
「鉢上げ」ともいいます。
株分けできるタイミング(生育期以外)で行う作業です。
鉢に移す事で移動できるようになり、寒くない場所に置くことができます。
同時に、来年のために株を増やしたりできるのも嬉しいポイント。
地植えで冬越しに挑戦するエキナセアと、鉢植えにするエキナセア。
2つ用意しておいても良いですね。
鉢植えにした場合、毎年春になったら鉢底を確認します。
根が出てきていませんか?
もし、できていたら植え替えのサインです。
いつも余裕のある鉢で健康にエキナセアを育てましょう。
今回は多年草のエキナセアを、毎年楽しむための方法を紹介してきました。
エキナセアは基本的にはとっても元気!
特に、病気も少なく丈夫なので頻繁に弱ることも少ないでしょう。
でも1年に一回様子を見て対策することで、万が一も防げます。
可愛いお花のエキナセアを毎年たのしむために・・・
冬越しの対策と植え替えをして、元気のお手伝いをしてあげてくださいね!
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