金木犀の育て方!地植えで簡単に花を咲かせる方法!

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夏が終わり、秋になるとふわっと香るキンモクセイ。

誰でも「お!」と気付く、すてきな香りですよね。

 

感じで書くと「金木犀」。

 

甘く爽やかな香り。

キンモクセイのその香りに思わず立ち止まってしまったことはありませんか?

 

みんなが好きな香りだと思います。

そんな金木犀に今年はチャレンジしてみませんか?

 

自分のお家のお庭で、あの香りを楽しめたら・・・

想像するだけでとってもハッピーですよね。

 

 

今回は、初心者の方向けに植え付けから育て方を紹介。

 

どんな準備が必要なのか。

 

はじめる時期やお手入れの方法。

 

そもそも金木犀についてよく知らない。

 

どれくらい大きくなって、どんな花なの?

などなど・・・

 

 

そんな方でも、チャレンジできるように詳しくまとめました。

まだ育てるか迷っている人も、ぜひご覧くださいね。

 

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金木犀のに挑戦!~金木犀を詳しく知ろう!~

 

 

金木犀を育て始める前に、金木犀について知っておきましょう。

どんな花?木はどのくらい大きいの?などなど・・・

 

意外と、あの香り以外のことを知らない人も多いのではないでしょうか?

 

 

金木犀とは??

金木犀といえば、やはりあの香り。

 

香りにつられて木をみてみると、オレンジの小さな花をたくさん付けていますよね。

基本的には9月下旬の涼しくなった頃に開花。

 

ふわっと香ると秋が来るんだなぁ・・・と感じる季節です。

どんな時にあの香りを一番強く感じられると思いますか?

 

それは、

気温が下がって湿度が上がったとき!

だからまだ少し暑さの残る9月下旬ごろになるとキンモクセイが香ってくるんですよね。

 

また、金木犀の木ってどのくらいの大きさまで育つと思いますか?

 

私の実家にも金木犀が植えてあります。

その金木犀は、3mくらいです。

 

植えたばかりというわけではなく、子どもの頃からその大きさは変わっていません。

特に父が剪定しているのも見たことありませんが、それくらいの大きさです。

 

なので、伸びたとしてもそんなに大きくならないのかな~?

なんて思っていたんです。

 

ですが、近所にある金木犀を見てびっくり!

電線に引っかかりそうなほど大きいんです( ゚Д゚)!

実はそのマンションの管理人さんと知り合いなのですが、大きくなりすぎて困っているとのこと。

剪定してもどんどん伸びるんだ~と言っていました。

 

 

このことからも分かるように、環境によって差はあるものの・・・

3m~8mくらいの大きさにはなるということです。

結構大きいですね。

 

「上に伸びる=根もすごく広がっている」ということ。

地植えをする場合には、根もどんどん伸びていきます。

なのである程度、広いスペースが必要になりそうですね。

 

では、金木犀についてもう少し見ていきましょう。

どんな種類があるのでしょうか?

 

 

種類はあるの?

金木犀の種類自体は多くありません。

 

 

ギンモクセイ

少し黄色がかった白っぽい花。

 

香りもしますが、金木犀ほど香るわけではありません。

やっぱり金よりも銀のほうが香りが控えめなんですね(笑)

葉はギザギザしていて、ツヤがあるのが特徴です。

 

 

ヒイラギモクセイ

香り高い花が咲きます。

 

花の色は白で金木犀のように小さなものがたくさん咲きます。

葉はとげがあり、名前のとおりヒイラギのような楕円形の葉をしています。

 

こういう葉は甘く見ていると大変な目にあいますよ。

 

ヒイラギモクセイではないですが、普通のヒイラギの話。

枯れてしまっているからといって落ちた葉を素手で拾おうとしたら、

 

チクチクっと!!

 

かなり痛かった経験が・・・(´;ω;`)

慌てて手を放してもちょっとチクチクした感覚が残るんですよね。

 

 

なので、トゲのある葉を触るときは手袋をはめるなどして注意してくださいね!

 

名前の通り、ヒイラギモクセイは

ギンモクセイとヒイラギの雑種とも言われているようです。

 

 

金木犀以外だとこの二つが、代表的な木犀の仲間でしょうか。

 

また金木犀自体も日本では雄木しか流通していないのが現状です。

つまり、日本にはオスの金木犀しかいないんですね。

オスの木しかないので、実をつけたりはしないのです。

 

金木犀の実ってどんな味なんだろう?

こんな想像ばかりしていた私には「残念!」なお知らせでした・・・。

 

 

では金木犀についてすこし分かったところで、早速育てはじめてみましょう。

次では、植え付けに必要な準備物から植え付けの手順まで紹介していきます。

 

 

 

金木犀の簡単な育て方~植えつけ方も詳しく知りたい!~

 

 

金木犀に挑戦するとき、避けて通れないのがこの植え付けです。

初心者の方でも簡単にできるように、詳しくお伝えしていきますね。

 

金木犀の苗木を買ってくるのは春。または秋にしましょう。

具体的には3月~4月、10月~12月に植えるのが望ましいです。

 

用意するもの

  • スコップ
  • 腐葉土(ふようど)
  • 完熟堆肥(かんじゅくたいひ)

 

 

植え方

  1. 植える場所を決める。
    先ほどお伝えしたとおり、かなり大きくなると思ってください。
    できるだけ余裕のあるスペースを選びましょう。
  2. 苗木に合わせて、倍くらい深く穴をほる。
    できるだけ深くほり、苗木がふわふわの土に埋もれる感じにします。
  3. 穴に入れる土を作る。
    掘った土に腐葉土や完熟堆肥などを混ぜておき、穴に戻します。(半分くらいまで)
  4. 苗木を入れる。
    苗木を穴に入れて、土を表面まで埋めていきます。
    地面の高さと苗木の土の高さを揃えましょう。
  5. しっかりと水やりをする。
    苗木と周りがなじむように、しっかりと水やりをします。

 

 

地植え場合は、特に水やりに注意は必要ありません。

雨の水で十分です。

 

ですが、植えたてのころはちょっと気にかけてあげてください!。

金木犀は本来植え替えに強くありません。

 

これは先ほどもお伝えした通りです!

 

周りの土となじむまでは、金木犀の調子も不安定なことが多いのです。

なじんで元気に育ち始めたな!と分かるまでは様子を見守りましょう。

 

少しぐらつくようなら支柱を立ててあげて!

 

地植えの木ですので、特に毎日行うお手入れはありません。

育て方というよりも、環境が合えばキンモクセイは自然に育っていきます。

 

一年を通してみると・・・

  • 夏の水切れに注意し、1週間くらい雨が降らなければ水やりをする。
  • 2月の終わりに寒肥として有機質肥料を追肥する。

など丁寧なお手入れもあります。

 

ですが、私の経験上、特にしなくても毎年ちゃんと咲きます。

その年の調子が悪そうだったら、次の年に向けて行うという程度でOK!

 

 

ではそのお手入れを(必要最低限度の適した環境ってどんな環境でしょう?

金木犀の特徴と一緒に好む場所、環境について次でお伝えしますね。

 

 

【おすすめ記事はこちら】

ブーゲンビリアの育て方!沢山咲かせるちょっとしたコツは?

 

 

金木犀の好む環境と地域~私が住む地域でも育てられる?~

 

 

さきほど実家の金木犀と、別の場所にある金木犀の話をしました。

同じように地植えしているのに、どうして大きさに差が出たのでしょう。

 

さきほどから何度もお伝えしているとおり、環境が違うから育ち方も違うのです。

 

 

実家の金木犀は日当たりはそんなによくない裏庭にあります。

朝の日はほとんど当たらず、昼過ぎから西日の時間帯にようやく当たる程度。

 

10年以上前からありますが、3mほどの大きさです。

雪は一年に一度降るくらいの場所で、雨の多い地域です。

周りの交通量はほぼなく、自然豊かな場所です。

 

 

今住んでいる近所の金木犀はというと・・・

朝から晩までしっかり日の当たる場所に植えられています。

光をさえぎるものもなく、電線まで届くほどどんどん伸びています。

 

雪は1年に何回かは降る程度。

雨は比較的少ない地域です。

交通量は多く、駐車場の一角に植えられています。

 

 

私の経験からもわかるように・・・

金木犀の成長には日光が関係しています。

 

日当たりがいいほど生育がよく、成長するのです。

また、日陰でも育てることができるのも特徴です。

 

ですが、日当たりが良い場所でそだった金木犀に比べると花付きは良くありません。

また、寒さに弱いのも特徴で、東北より南でないと地植えには向きません。

 

ですので日本で言うと、関東から西南でなら、植えられるということになります。

 

また、大気の汚染にも敏感です。

空気の綺麗な場所でないと花付きが悪くなる場合があります。

 

ですが、例のように交通量の多い駐車場でも元気に咲いています。

なので、実際には日光ほどは注意しなくても良さそうです。

 

 

空気が綺麗でないと育たないって本当?

先ほどもお伝えしたとおり、「育たない。」ということは無さそうです。

 

すこし考え方を変えてみると・・・

空気が綺麗だと、他の条件が悪くても育つ可能性がある。

とは言えるのではないでしょうか。

 

実際に、日光は余り期待できない実家で金木犀が何年も咲き続けています。

それはもしかしたら、空気がものすごく綺麗な田舎だからかもしれませんね。

あくまでも私の見解ですが・・・

 

もし、金木犀を植えたい、空気は綺麗。

でも日当たりであきらめている方がいれば挑戦できるかも知れないですよ。

 

 

さて。

金木犀を植えて何年か経過・・・。

どんどん予想を超しておおきくなる金木犀。

そのときのために、剪定の方法について、植える前に頭に入れておきましょう。

 

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金木犀ってどのくらいに剪定すべき?~理想の大きさに剪定してみよう~

 

 

剪定(せんてい)を行う時期は早春。

具体的には3月の初め頃。

 

なぜこの時期なのか?

その理由は芽吹いた後に枝を切ってしまうと花が少なくなるから。

 

そして、金木犀のダメージも大きくなります。

なので、3月初めごろの芽吹く前の早春に行いましょう。

 

剪定するメリットは理想の大きさに保つことです。

あなたがキンモクセイを植える場所によって欲しい大きさも違いますよね。

 

環境に合わせて成長の仕方も違うでしょうが、基本の方法をまずお伝えしますね。

それをふまえたうえで、ご自身の欲しい大きさに保てるよう応用しみてください。

 

そして、剪定にはもうひとつ大事な役割があります。

風通しをよくして、病気から守るということです。

 

葉が茂ってくると木の内側にどうしても湿気が溜まります。

日光も平等に当たりません。

 

内側に虫が発生しても駆除するのもやっと。

生育がいいものならどんどん枝も生い茂り、交差し、詰まってきます。

 

木の健康のためにも、一年に一度、定期的な剪定が必要です。

 

剪定することで、扱いやすい大きさになり、健康にそだてられる。

一石二鳥のお手入れですので、行うようにしましょう。

 

では具体的な剪定方法をご紹介します。

 

金木犀の剪定方法

清潔な剪定ばさみを用意しましょう。

 

汚れていると切り口からばい菌が入り、木がダメージを受けることがあります。

最悪の場合、そのまま枯れてしまうこともあり得るくらい!

汚れていたり、さびたものは避けましょう。

 

それを避けるためには、

ハサミを使う前に、洗ってから剪定をはじめましょう。

 

  1. まず全体を見て茂っているところを確認しておく。

    混み合っている場所から剪定を始めます。
    剪定のポイントは根元からきること。
    ある程度風通しが良くなれば、また全体を見ます。
    全体的に、間引きバランスがいいか見てくださいね。
    これで日当たりも平等になります。
    そして風通しも良くなるので、カビの発生など病気の予防にもなるのです。

  2. 続いて木の外側へ移ります(枝先の方)

    木の枝にはぽこっと太くなる節が何個かあるはずです。
    その節を2,3個残して切っていきます。
    そうすることで、4月に新しい枝が生まれ花の蕾ができ始めるのです。
    剪定することで、新しい蕾をつくり、花が咲く。

というイメージです。

 

特に難しいポイントもありません。

全体を見て、切るところに目星付けておくとタイムロスが少ないでしょう。

 

 

では剪定をちょっとさぼってしまった・・・。

それらが原因で蒸れたり、虫が発生したらどうすればいいでしょう。

病害虫と予防、対策について次でお伝えしていきます。

 

 

 

金木犀が枯れてきたらどうする?~病害虫の対策~

 

 

金木犀がかかりやすい病気は3つ。

  1. 葉の先が黄色っぽくなり、やがて枯れてくる「先葉枯病」
  2. 周りに斑点ができはじめ白く枯れてくる「褐白病」
  3. 葉に斑点ができて枯れてしまう「炭そ病」です。

 

どれも多湿が原因でおこる病気です。

カビの発生が致命的な原因となります。

なので対策としては湿気を溜めないこと。

 

まず最初の対策は日当たりのいい場所に植える。

そう、植え付けの段階で病気の予防になるのです。

 

場所を選んであげることの大事さがお分かりいただけますね。

 

 

そして、その後の対策は剪定を毎年行い風通しを良くする。

病気になってしまった部分はすぐに取り除きましょう。

 

病気の部分から、健康な部分に移る可能性があるのです。

なので、病気になったあとでも早期の対策が必要です。

 

取り除いた部分も近くに捨てずに、隔離しておいてくださいね。

田舎だと、田んぼの真ん中で溜まった木々を焼いてしまったりしますよね。

 

都会の方は早めにごみに出してしまいましょう。

 

 

続いて「害虫」についてです。

付きやすい害虫はカイガラムシ、ハダニです。

 

カイガラムシも風通しが悪い場所を好みます。

先ほどの対策で対応できるでしょう。

 

また、害虫には薬品も効果的です。

金木犀は食べるものでもありませんので、薬品に頼るのも手ですね。

 

 

このように、大きな病気は余りないものの・・・

湿気を溜めると、少し病気の心配がでてくる金木犀。

 

風通しを良くし、日光をできるだけ当ててあげることです。

健康に保てば何年も素敵な香りを楽しめますよ。

 

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【よく読まれている記事はこちら】

カイガラムシの防除方法!基本を押さえて簡単に駆除しよう!

 

 

金木犀に挑戦してみよう~まとめ~

 

 

いかがでしたか?

金木犀って、結構簡単に育てられそうですね。

 

家に庭がなかったり、スペースを確保できない。

というかたは、鉢植えでも挑戦できます。

 

紹介した育てられる地域以外の人も、鉢植えなら挑戦できるかもしれません。

寒い時期には玄関に入れて冬越しさせたり、方法はありますね。

 

大きくなり過ぎないのもいいところです。

ただ、金木犀は木なので、窮屈になりすぎると健康を維持できなくなる場合もあります。

 

何年もずっと楽しめる。という点では鉢植え栽培は地植えには引けをとります。

水やりの心配をしたり、土も入れ替わらない分、追肥も必要になるでしょう。

 

すこしお手入れに差はでそうです。

 

庭にスペースがある方は、ぜひ庭植えにしてみてください。

メリットがたくさんあるのです。

 

鉢と違い土が豊富にある地植え。

水やりの回数、追肥、日光などなど・・・

 

全て自然まかせでほとんどOKなのですから。

そして、金木犀自体もぐんぐんと成長でき健康に育つことが期待できます。

 

環境が合えばかなり大きくなりますが、その分たくさん花も付けてくれます。

その分香りも引き立ちますよね。

 

 

植える場所は日光が良く当たる広めのスペース。

大きいものだと8mですよ!

 

もうめっちゃ高い!

それを支える根が張ります。

 

間違えても家の土台の近くには植えないことをおススメします。

根に侵食されないように、気をつけてくださいね。

 

いい場所を選べれば、ほとんど病気の心配はいらなさそうです。

花付きや生育に差は出ますが、少しくらいなら日陰でも育てられます。

 

その場合には病気や害虫に注意しながら見守っていきましょう。

毎年の剪定を行うことでも対策として効果がありましたね。

 

 

もし、病気になってしまったら、その部分をいち早くとりのぞきます。

感染を防ぎ、健康な部分はそのまま健康に育てたいところです。

 

では、以上のポイントを抑えて、毎年健康な金木犀の香りをたのしみましょう。

家を出るときにふわっと香れば、その日をいい気分でスタートできます。

 

素敵な香りの金木犀を今年からはじめてみませんか?

 

 

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