今回はヒヤシンスのご紹介です。
ボリュームのある花、バリエーション豊富な色、そして香りもある魅力的な花ですよね。
ヒヤシンスには地植え、鉢植え、水栽培と様々な育成方法があるのはご存知ですか?
私は小学校の教室にあった、水栽培のヒヤシンスを思い出します。
水栽培の最大の特徴は室内で飾れることなんですね。
インテリアの一部にしたい方も多いようで、私のところにも知人から多くの質問をいただきます。
水栽培ですと容器にもこだわれます。
また透明の容器から伸びる、白い根と鮮やかな花はなんとも美しい姿を見せてくれますよ。
そんなヒヤシンスの水栽培について、やり方とポイントをお伝えしていきます。
Contents
ヒヤシンスの育て方!水栽培におススメの品種と特徴
まずはヒヤシンスの品種から知っていきましょう。
水栽培に向いた品種を紹介しますので覚えてくださいね。
ヒヤシンスは元々、耐寒性のある花です。
二月~四月に甘い香りのある花を咲かせます。
品種改良も多くされていてカラーバリエーションも豊富です。
球根から育てることが多く、花の色と球根の色が同じことが多いので覚えておいてください。
ヒヤシンスは大きく分けて二つの品種に分けられます。
この大きな違いは花の咲かせ方です。
ローマン品種
茎に付ける花が少ない一方で、一つの球根から複数の茎を伸ばします。
ダッチ品種
一つの細長い茎を伸ばします。
そこに沢山の花を付けるので、ボリューム感があり豪華な見た目となります。
室内で水栽培をする場合、見た目のボリューム感のあるこちらがおススメです。
ヒヤシンスの基本的な特徴は覚えられましたか?
水栽培には「ダッチ品種」を選んで下さいね。
この後はこの「ダッチ品種」を中心にご紹介していきます。
次は水栽培をはじめる前に、何を用意すればよいかを見ていきましょう!
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ヒヤシンスの育て方!水栽培に必要なものは?
ここからはヒヤシンスの水栽培に必要なものを見ていきます。
用意するもの
- ヒヤシンスの球根
- 透明な容器
- 水と液体肥料
- 根腐れ防止剤
と基本的にはこれだけが揃っていれば栽培を始められます。
この中で容器について詳しく触れておきますね。
容器は大きく分けて二種類です。
専用のものである「ヒヤシンスポット」と「手作りの容器」となります。
「ヒヤシンスポット」から見てみましょう。
こちらは園芸店などに売っており、ガラス製のものやプラスチック製のものがあります。
専用のものは購入するので費用が掛かります。
ガラス製のものは値段が高価になりますが、耐久性が高い特徴があります。
プラスチック製のものは比較的値段が安く軽くて扱いやすい反面、耐久性は悪くなります。
続いて「手作りの容器」です。
透明の容器で水をしっかりと入れられるものなら、なんでも大丈夫です。
私は小学校の時にはペットボトルで育てた記憶がありますね。
その他コップ、ジャムの空き瓶などが使えます。
水を入れられること、根が下に伸びるので深さがある程度あること、球根が落ちないような間口の大きさであること。
これらが揃っていれば使えますよ。
インテリアの一部にしたい方が多いと思いますが、初心者の方でいきなり高価なガラスポットを購入するのはおススメしていません。
一度、育ててから改めて選んでも良いと思いますよ。
それ以外で揃えるものに難しいものはなく、全てが園芸店などで揃うものばかりでしたね。
続いては肝心の球根選びです。
ここで良いものを選ぶ目を持ちたいですよね。
ヒヤシンスの球根の選び方
まず思い出して頂きたいことは、上にも書いたように「ダッチ品種」を選ぶことです。
水栽培に適した品種のものを選んでくださいね。
選び方は、持ってみてずっしりと重いものを選びましょう。
栄養が詰まっている証拠です。
球根のおしりが見落としがちになるので注意して下さい。
傷があったり、カビが生えていたりがあることも多いですよ。
球根自体に傷やカビがあると、腐る原因になります。
初心者の方であれば、芽が出た状態の球根を選ぶと失敗が少なくなります。
球根の選び方はお分かりになりましたか?
重くて傷のないものを選んで下さい。
品種も「ダッチ品種」と間違えないようにしましょう。
ちなみに「ダッチ品種」は球根が少し大きめの特徴があります。
ここまででヒヤシンスの水栽培に必要なものが揃いました。
この後はいよいよ育て方を見ていきましょう!
ヒヤシンスの水栽培!基本的なやり方
上までで用意したものを使い準備をしましょう。
ヒヤシンスの水栽培は11月頃に始めます。
遅くとも12月初旬には開始しましょう。
まずはヒヤシンスの「球根」を「容器」にセットします。
セット前に一度、球根を水洗いしましょう。
汚れがあると腐る原因となりますよ。
また、この時に球根の底が触れるまで「水」を入れてください。
「根腐れ防止剤」も一緒に入れましょう。
ここまでの用意が出来たら球根から根が生えるまでは、暗くて涼しい場所に置きます。
冷蔵庫に入れられれば一番良いです。
冷蔵庫が無理ならばベランダなどに置きましょう。
この場合はダンボールで日陰を作り、ポットにはアルミを巻きつけてください。
暗くて涼しい場所に置いておく期間は、約二ヶ月程が目安となります。
11月から育成をするなら翌年の1月頃までです。
また水は一週間に一度は変えましょう。
そしてこのタイミングで「液体肥料」を与えるとすくすく育ちます。
ハイポネックスなどを通常の二倍以上に薄めて、替えた水と一緒に与えましょう。
いよいよヒヤシンスの水栽培がスタートしましたね。
準備しておいたものをセットし、暗くて涼しい場所に置くだけですので難しくありません。
この後は根が出てからの話となります。
育てる場所などが変わりますので、その辺の紹介です。
ヒヤシンスの球根から根が出たら
上の状態からしばらくすると、球根から根が生えてきます。
根が生えたらまず、水の量を変えましょう。
ずっと球根に水が触れていると腐ってしまうんです。
根が伸びてきたら、球根に水が触れない量に調整して下さい。
完全に底についたら容器の半分の量の水に調整して下さい。
場所は日当たりの良い窓辺に移動します。
風通しの良いところを選んで下さい。
根が生えてからの水替えは二週間に一度程度です。
ここまでの工程でうまく育成ができます。
こまめに観察してあげることが大切ですよ。
特に水の汚れには気をつけましょう。
続いては、受ける質問の中に「花が咲かない」というものがあります。
皆さんも悩むかもしれません。
原因はなんなのかを考えてみましょう。
ヒヤシンスの花が咲かない理由
ヒヤシンスの花が咲かない原因はいくつかあります。
まず一番最初に思い浮かぶのは、球根の時に十分に寒さに当てていないことです。
ヒヤシンスは十分に寒さに当てないと花をつけません。
そのため、冷蔵庫での根の育成がベストだったんです。
次に思い浮かぶのは水替えです。
水が汚れていると、十分な量が入っていてもヒヤシンスが傷みます。
水中の酸素が足りなくなったり、汚れた水ではダメージを受けさせることになるんです。
その他では管理場所が思い浮かびます。
風通しの悪い場所や、暖かすぎる場所で育成をすると元気がなくなります。
元気がないようなら場所を変えてみてください。
いかがでしたか?
特別というほど気を付ける点はありませんが、途中途中のポイントがありましたね。
寒さに当てることと、水替えの二つは特に注意しましょう。
最後にヒヤシンスの水栽培についてのおさらいをしていきます。
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ヒヤシンスを水栽培で育てる~まとめ~
ヒヤシンスは比較的育てやすい花です。
ポイントさえ押さえておけば、あまり失敗はありません。
大きなポイントをおさらいしましょう。
- 球根は重く、傷などの無いものを選びます。
また「ダッチ品種」を選んでください。 - ヒヤシンスは寒さに当てないと花を咲かせません。
育成初期は暗く涼しい場所に置いて下さい。 - 水栽培で重要なものは「水」です。
小まめに確認し、小まめに替えてあげましょう。 - 根が伸びたら日に当てましょう。
すくすく育ってくれます。
風通しや暖かすぎる場所には注意してください。
このポイントを押さえて頂ければ、大きく失敗は無いと思います。
ポイントをマスターしたら好みの容器で育てて、インテリアのアクセントなどで楽しんでくださいね!
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ここ数年、冬になるとヒヤシンスの水栽培をしています。息子と娘に1個ずつ好きな花の色の球根を買ってあげ、それぞれ育てています。冬はどうしても花が少なく淋しいのでヒヤシンスの花が室内にあるだけで気持ちが違います。こちらの記事を読んでヒヤシンスの花の色と球根の色が同じことが多いというのは知りませんでした。今年、球根を選ぶ際に見てみようと思います。