ポトスの植え替えとさし木を上手に行うためのコツ!

LINEで送る
Pocket

ポトスがぐんぐん伸びて、つるも、床につきそうな勢いです。

でも、このままつるが床についてしまうと、一体どうなるのでしょうか。

 

そうなると、株が勢いを失くして、葉がしおれててくることも。

そうなんです。

もしかすると、根が張ってきているのかもしれませんよ。

 

ポトスは、通常、夏場に植え替えをします。

今回は、植え替えの目安や時期と方法について、詳しくお伝えしますね。

 

さらに、この伸びてしまったつるを剪定して、水栽培をする方法もお伝えしちゃいます!

水栽培で上手に育てたつるは、春になったら新しい鉢に植えて鉢を増やすことも。

 

それに、挿し木には時期がありますが、水栽培ならいつでもできるんです。

また、水栽培では、いろいろ楽しい飾り方も楽しみやすくて素敵ですね。

 

では、早速植え替えの手順をお伝えしていきましょう。

 

<スポンサーリンク>

 

 

 

ポトスの植え替えの目安は?

 

 

上手に育ててもらったポトス。

つるがこんなに伸びているということは、鉢の中では、根もかなり成長しているはず。

 

ただし冬は、植え替えに適しません。

 

けれども、暖かさに向かって、株に勢いがついてくると・・・。

成長がどんどん活発になっていきます。

だから、ますます根が張ってくるんですね。

 

なので、初夏のうちに、植え替えを済ませてしまいましょう!

 

冬が終わって、桜が咲き始めるころ。

その頃が、ポトスのさし木や植え替えなどの準備を始めるタイミングです。

 

ポトスの植え替えは、ふつう1~2年ごとに行います。

はばのある表現ですよね。

 

そうなんです。

実際にポトスを育てている人が、きちんと様子を見ながら、管理していかないといけないということなんです。

そこで、大切なポイントが、「根の張り方」「鉢の大きさ」なんです。

 

では、植え替えの方法を丁寧に見ていきましょう。

植え替えしてほしそうな株は・・・葉と根の様子を見て決めます。

 

ポトスの根が張ると、根が水を吸い上げる力が弱ります。

そうなると、葉がしおれてくるんです。

ポトスが植え替えてほしいというサインを出しているんですね。

 

水もちゃんと管理しているし、葉の乾燥もさけている。

それなのに、葉がしおれてきた。

これが、葉の出している植え替えサインです。

 

それでは、あらためて鉢を持ち上げて、根を観察してみましょう。

 

根が、鉢の下から出てきていませんか。

または、表面の土にボコボコと、根っこが盛り上がりはじめていませんか。

土を上から指で、軽く押さえてみて、張った感じはありませんか。

 

これは、鉢の中で根が張りすぎて、行き場所がなくなりかけている状態ですね。

根づまりを起こしている危険性がありますよ。

 

こうして、はっきりと、植え替えの目安がわかるのがうれしいですよね。

 

ところで、ポトスの実際の植え替えは、初夏に入ってからとお伝えしています。

でも初夏っていつ頃?

 

 

 

ポトス植え替えの時期は?

 

 

植え替えの時期のポイント:成長の激しい季節で、猛暑を避けた時期

 

つまり、初夏と、秋のはじめだけ、ということですね。

 

もちろん、株にストレスをかける作業だから、成長がゆっくりになる冬は避けてほしいんです。

逆に、生命力の強くなる初夏からが、植え替えにもってこいの時期になります。

 

無理に冬に植え替えれば、株が弱って枯れてしまうこともありますよ。

ちなみに、弱ったからと言って肥料をやったとします。

ところが、成長期ではないので養分を吸収する力がなく、枯れてしまうのです。

 

せっかくここまで育てたポトスが、そんなことにならないようにしたいですよね。

では、正しい植え替えの時期を確認しましょう。

 

正解は、5月~6月と、夏の暑さも少し和らいでくる9月の初旬までです。

このくらいが、植え替えにふさわしいんですよ。

 

なので、植え替えの準備をするのにふさわしい時期は、春の初めなんですね。

冬のうちに、ポトスの植え替えをする準備を始めて、春を待ちましょう。

新しい鉢植えを園芸店やホームセンターに見に行くだけでも春が待ち遠しくなりますよね。

 

そして、さわやかな5月の到来とともに、植え替えを始めてはいかがでしょうか。

 

ホームセンターに行ったら、用意していただきたいものが、鉢植えのほかにもあります。

ここからは、ポトスの植え替え方法についてご紹介いたします。

 

 

 

見ポトスの植え替え方法

 

 

ポトスの植え替えのために用意するのは、次のとおりです。

 

用意するもの

  • ひとまわり大きな鉢
    (株分けが必要なくらい株が大きければ、必要な数の鉢)
  • 清潔なナイフと軍手
  • 新聞紙
  • 園芸用の鉢底(はちぞこ)ネット
  • スコップ
  • 清潔な、新しい割りばし
  • 園芸用じょうろ
  • 観葉植物用の土

 

観葉植物用の土がない場合は、

赤玉土(あかだまつち)6、腐葉土(ふようど)3、川砂(かわずな)1を混ぜた土

 

手順

  1. まず、新聞紙をひいて、新しい鉢を用意します。
  2. 別の新聞紙を広げた上で、ポトスを鉢から出します。
  3. 1に2のポトスを入れましょう。
  4. 園芸用じょうろで、根元にたっぷりと、お水をあげます。

 

詳しく見ていきましょう。

 

まず、新聞紙をひいて、新しい鉢を用意します。
 
鉢の穴は、園芸用の鉢底ネットでふさいで、水はけを確保しましょう。

土の流出を防ぐためです。
 
鉢に3分の1ほど土を入れておくのもポイント。

     

 

別の新聞紙を広げた上で、ポトスを鉢から出します。
 
ポトスの根から、そっと土を3分の1ほど落とします。
 
根が黒く腐っている部分は、ナイフで切り落とします。

 
株が大きすぎれば、ナイフで切って、株分けをしても構いません。

すぐに、大きくなりますから。
 
植え替えの際に清潔を気にするのは、根ぐされや、カビが原因の炭疽病(たんそびょう)を避けるためです。

     

 

1に2のポトスを入れましょう。

手またはスコップを使って、根のまわりに土を優しく入れていきます。

 
根と土の間には、すき間ができないように気をつけてください。

新しい割りばしを使って、優しく土を根の間に入れるといいですよ。

     

 

園芸用じょうろで、根元にたっぷりと、お水をあげます。

お皿にあふれた水は、すぐに捨ててくださいね。
 

そして、1か月の間、苗が育つのを待ちます。

土が乾いたら、また、すぐに水をやってください。

根ぐされが怖いので、土の表面が軽く湿る程度の量でOKですよ。

 
ここでは、優しく水の出る、園芸用のじょうろを、ぜひ用意してくださいね。

そして、風通しがよく、直射日光のあたらない、外の明るい日陰におきます。

 

いかがでしたか。

初夏が来たら、うまく植え替えができそうですよね。

 

今回のように、もともと小さめの鉢に植えてある場合。

そういう場合は、買ったりもらったりした次の年から植え替える必要もあります。 

 

また、株分けするときは、植え替え前よりも小さめのサイズの鉢を用意してくださいね。

ところで、鉢のサイズですが、大は小を兼ねません。

 

あまり、大きいサイズの鉢では、根ぐされやカビのリスクが高まるんですよ。

 

これで、植え替えの方法は、しっかりとお伝えしてきました。

 

根づまりが進んでいるときこそ、つるの剪定(せんてい)をしてください。

そうすれば、冬の間は、すぐに植え替えができなくても、安心ですよ。

株への負担が減りますからね。

 

次に、冬から春にかけて行う、さし木についてお伝えしていきます。

このときに、剪定したつるを使うんです。

ポトスをおうちで増やしましょう。

 

【おすすめ記事はこちら】

灰色カビ病の対策は?原因は水のやりすぎだけ?

 

 

ポトスのさし木方法!春のために準備をしておこう!

 

 

根づまりがなくても、冬の間もポトスのつるが長く伸びたら剪定します。

特に、支柱で育てているポトスは、茂りすぎることもありますよ。

 

そうすると、根元に湿気がたまります。

それが原因で、カビや虫がついたり、根ぐされしやすくなって、よくありません。

 

でも、剪定で切り落としたつるを捨ててしまうのは、もったいないですよね。

切ったつるを使って、さし木で苗を作ることができます。

 

特に、水さし木はとても簡単です。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

実は、さし木の苗を作るのに、1か月程度かかるんです。

逆算すると、あたらしい苗を育てる準備は3月の終わりから4月初めくらいにする必要があります。

 

なんと!8月の初旬くらいまで苗を作ることができるんですよ。

驚きですよね!

 

ポトスのさし木には、大きく3通りあります。

  1. 砂や土を使う普通のさし木
  2. ハイドロカルチャー
  3. 水さし木

 

しかし、1と2は、特別の道具を買う必要がある上に、失敗も多いのです。

 

お金がかかって、失敗もするなんて、嫌ですよね。

そこで今回は、最も一般的に使われる、水さし木の方法をご紹介していきますね。

 

まずは、準備段階の、さし木用の茎(つるのこと)の切り方をお伝えします。

 

さし木用の茎の切り方

ポトスをさし木するときのつる(茎)の切り方の注意点です。

これが、実は、いちばん大切なポイントなんです。

 

何だと思いますか。

 

それは、節(ふし)が1つ以上つくように、茎をハサミで切り分けること。

 

なぜなら、根が出るのは、切り口からではありません。

節のところからなんです。

 

節の横に、ちょっと出っ張った突起があります。

これを気根(きこん)と呼びます。

気根は、節ごとについていて、ここから根が生えるんですよ。

 

なので、さし木苗には、気根をひとつ以上つけてくださいね。

全体の長さは、10㎝~15㎝にします。

 

葉っぱも、1~2枚つけてあげてください。

あまり、葉が多すぎても、苗の負担になりますよ。

 

水さしも、準備の最適期は4月初めころです。

    • <スポンサーリンク>

 

水さしの方法

用意するもの

  • さし木用に切ったポトスの茎(つる)
  • ガラスのコップや、ガラス瓶など
  • 清潔なハサミ

 

手順はとっても簡単! 

 

水を入れたコップに、さし木用の茎を入れたら、それで準備完了です。

 

茎は、苗が株になるよう、数本を束にしてください。

 

そのあとの管理方法もお伝えしますね。

 

直射日光をさけて、明るい日陰に置きます。

室内が良いでしょう。

1週間くらいで、白い根が出始めます。

 

水替えですが、根を洗うと弱ってしまいますよ。

それでも、コップの汚れが気になりますよね。

そのときは、週に3回くらい、コップだけを洗って水を替えます。

 

1ヶ月くらい待ち、しっかり根が出たことを確認しましょう。

 

水さしには、失敗はまずありませんよ。

 

完成した苗は、植え替えと同じように、鉢に植えます。

 

水さしの応用:年中できる水栽培

ちなみに、水さしの苗を作る方法は、そのまま水栽培の方法にもなります。

 

お気に入りのグラスや容器で、楽しんでくださいね。

容器は、ガラスや陶器となんでもいいです。

 

でも、倒れにくいデザインのものを選ぶのがポイントです。

 

では、倒れにくい容器とは、どんなデザインでしょうか。

 

たとえば、丈の低いブランデーグラスの方が、ワイングラスより安定がいいです。

また、下のほうが広くなっていて、底も広いものがおすすめです。

 

丈が低くて、底の広いデザインのものは、倒れにくくて安定しますよね。

 

水栽培の水替えも、水さしと同じです。

週に3度が目安です。

 

また、根が張りすぎて元気がなくなった場合も、鉢の場合と同じなんです。

ひとまわり大きな容器に移してあげるか、株分けをしてくださいね。

 

ポトスの植え替えと、たいへん手軽なさし木の方法をご紹介してきました。

 

ポトスの増やし方は、3通りです。

  1. 初夏の植え替えのときに、株分けで。
  2. また、手軽な水さしなら、春~8月初めまで、植え付け用の苗が作れます。
  3. さらに、水栽培なら、年中、いつでもポトスを上手に増やせるんです。

 

次の冬には、もっと多くの場所で、楽しめますね。

 

それでは最後に、ポトスをかわいく飾って、冬を過ごす方法をお伝えしていきますね。

 

 

 

ポトスのかわいい飾り方5選

 

 

ポトスには登攀性(とうはんせい)と言って、上へと登る性質があるんですよ。

熱帯雨林の大きな木の下に生えたポトスが、幹につるをからめて、太陽を求めて登っていくイメージですね。

これは、冬のお部屋を、元気よくいろどってくれそうです。

 

ここでは、その登攀性を利用した、グリーンガーランドの飾り方を2つと、水栽培で手軽に増やしたポトスの飾り方を3つご紹介します。

 

ポトスでグリーンガーランド

ガーランドのポトスは安定が必要ですから、鉢のものを使います。

万が一、ポトスが倒れて、水がこぼれたら大変です。

 

穴あきボードのグリーンフレーム

ポトスの鉢を壁際の棚の上などに置きます。
 
次に、ポスターくらいの大きさの、穴あきボードを、鉢の上の壁に額のように掛けます。
穴あきボードの穴に、8㎝くらいの長さのウッドスティックを数か所に刺します。
これで、つるが登っていく手がかりができましたね。
 
最初に2か所くらい、つるをウッドスティックに引っかけます。
そのあとは、無理に形を作らなくても大丈夫ですよ。
ポトスのつるは、自分でからみつけるところを探して登っていくんです。
 
ボードの空いたところに、家族の写真やイラストを飾ってみてはいかがでしょう。
ポトスで作った、みどりの簡単額縁の完成です。

 

ハンガーで手軽にグリーンガーランド

ポトスの鉢を壁際に置きます。
棚の上でも、小さい台の上でもいいです。
 
ボードの代わりに、おしゃれなハンガーを壁の途中にかけます。
そのハンガーに、ポトスのつるをかけてやります。
 
つるが伸びてからみやすいように、ハンガーの位置や数を工夫してみてください。
つるは、どんなふうに伸びていくでしょう。
ハンガーなら、広い壁面で、手軽にガーランドを楽しめますね。
 
たとえば、クリーニングのハンガーであっても、壁と同じ色のマスキングテープをまけば、違和感なく、きれいに見えますよ。
 
ただし、壁に釘やピンを打てない場合があるので、気をつけてくださいね。

 

水栽培の容器で遊ぼう!

窓辺や棚に並べて--より取り見取りの容器で

同じ大きさのコップやガラス瓶に入れた水栽培のポトス。

 

 
たとえば、キッチンのすりガラスの窓辺に並べてみるのも素敵です。

キッチンハーブの鉢とならべたり、コップにさして保存するパセリの横にも。

つるが垂れて、きれいですね。

 
そのほか、百均なら、いろいろなグッズを容器として楽しめますよ。

小ぶりのブリキのじょうろや、ハートや動物の形の陶器なども売っています。

コップが入る容器を選び、コップごと中に入れて飾ると、管理も楽ですよ。

 

ただ、窓際は、夜は冷え込みます。

ポトスは、お休み前にテーブルの上に移動してあげてくださいね。

寒さには弱いのもポトスの特徴です。

 

棚に飾ったポトスは、下に伸びて行きます。

いくつか段違いで飾ってもきれいですね。

 

グラスのくびにリボンを結んで

ブランデーグラスに水栽培したポトス。

グラスのくびに、ハロウィーンのオレンジのリボンを上下にふたつ蝶結びにして。

 

クリスマスには、緑と赤と金色の、クリスマスカラーのリボンを結ぶと、楽しいです。

水引を結べば、お正月風にもアレンジできますよ。

 

ポトスひな人形

特に何でもない、ガラスの瓶やコップで作った水栽培も楽しめます。

 
コップに、和紙や千代紙を重ねて巻いて、おひな様を作りましょう。

ポトスの緑がお顔、コップが胴体になりますよ。

帯と着物の取り合わせを、いろいろと楽しんでみてください。

 

生け花用の、みどりのフローラルテープを巻いてある針金がありますね。

その針金の頭に、金と黒のリボンを結び、ポトスの葉の上に出るように差してみましょう。

 
おひな様の金の髪飾りと、おだいり様の黒いえぼしになりますね。

針金の先でけがをしないように、先は、軽く曲げておいて下さいね。

 

 

さて、ポトスのかわいい飾り方を、5つご紹介してきました。

お子さんとも相談して、いろんなアイディアで、アレンジしてみてくださいね。

 

    <スポンサーリンク>

 

【よく読まれている記事はこちら】

ガジュマルの育て方!葉が落ちるのを防ぐ簡単な方法

 

 

ポトスの植え替え方法と増やし方~まとめ~

 

 

では、最後に、今回のポトスの植え替え方法と増やし方のポイントをまとめていきますね。

 

ポトスの植え替えのポイント

葉がしおれ、鉢の中で根が張ったら、植え替えの目安です。

植え替え時期は、寒さと猛暑を避け、5月~6月と9月の中旬までがベスト。

植え替えには、水はけのよい土を使いましょう。

大きい株は、株分けをして増やせます。

風通しの良い、外の日陰で管理します。

 

ポトスの増やし方--水さし木が手軽で一般的

かならず、気根を1つ、葉も1~2枚つけて茎を切りましょう。

苗を作るのに最適なのは、3月終わりから8月初旬。

レースのカーテン越しの、光の当たる室内で管理をします。

1カ月で苗が完成。植え替えと同じように植えます。

鉢に植えず、水栽培のままでも楽しんでみてください。

 

いかがでしょうか。

もう、皆さんは、観葉植物栽培の初心者ではありません。

ますます、身の回りをみどりで彩っていってくださいね。

 

ところで、最後に、大切なご注意をさせてください。

 

観葉植物は、猫や犬が食べると危険なものが多いんです。

ポトスの場合は、ほうれん草のように、シュウ酸が含まれるからです。

 

ポトスは、さいわい、命にはかかわりません。

 

でも、よだれが出て、まれには痛みを訴えることも。

子猫や子犬、また、年を取ると危険なこともありますよ。

犬や猫の健康にも、じゅうぶん気をつけてあげてくださいね。

 

【関連記事はこちら】

ポトスの育て方!室内で元気に冬を過ごす方法!

 

<スポンサーリンク>
LINEで送る
Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください