秋の夜。
すっかり夜が長くなってきました。
今年は、まんまるのお月様を見ながらお月見しましょう。
そういえばお月見って何をするか、知っていますか?
今回は、お月見をテーマに楽しみ方を紹介していきます。
季節になるとお月見のハンバーガーが売り出されたり・・・
現代でも形は変われど、お月見というのは誰もが聞いたことのある風習です。
ですが、実際にちゃんとお月見をしたことのある人はどれくらいいるのでしょう。
どうしてススキを飾るのか。
お月見団子って?
そもそもお月見って何?
そうしてススキを飾るの?
年に2回あるってほんと?
日本人でありながら、お月見についてはあまり知られていません。
今回はお月見の由来から、お月見団子の作り方まで。
さらには番外編で、小さなお子様と楽しめる遊び方もお伝えします。
日本の文化を遊びながら伝えてみましょう。
きっといい思い出になりますね。
Contents
お月見にススキを飾る由来は?
お月見といえば秋の満月を思い浮かべますね。
風に揺れるススキ。
その隙間から満月が見えて・・・
手前にはお月見団子が供えられている。そんな風景です。
秋らしく、ススキの涼しげな姿がより季節を感じさせてくれる。
それは、日本人なら誰もが感じることのできる風情だと思います。
実はススキは秋の植物という以外にも、お供えするのにはきちんと由来があるのです。
かつて月の満ち欠けで暦を計算していた時代。
月は今よりももっと身近な存在でした。
月の暦では28日のサイクル。
なので「うるう年」のように「うるう月」なんていものがあったそうですよ!
そんなとっても身近な存在だったお月様。
満月のようにまん丸なのは「欠けていない=豊作の象徴」。
このように考えられていたのです。
なので秋の収穫への感謝として、月にお供え物をすることが始まったのです。
秋の収穫ですから、その時期に収穫できる芋や栗を供えました。
日本人の心である米はというと・・・この時期まだ実る前。
そこで代用されたのが、ススキでした。
先が垂れた姿が、たくさん実っっておじぎをする稲穂そっくりですよね。
なかなかセンスがいいとは思いませんか?
このような由来があり、ススキが供えられるようになったと言われています。
時期になると、花屋さんなどで手に入りますよ。
もちろん家の近くにある場合はちょっと摘み取ってくるのもいいですよね。
今年は、ススキもお月見団子と一緒に、飾ってみてはいかがですか?
ススキには魔よけという説も・・・
先ほど紹介したのは一説で、他にも由来があります。
昔からススキは、神の依り代(よりしろ)といわれていました。
依り代とは、「より付くもの」「人間界に現れるときによりつくもの」という意味。
「ススキ=神様の変わり」ということだったのですね。
ですので魔よけとしても信じられていました。
お月見の時には収穫物を守るため・・・
そして、豊作のために願いを込めて供えられていました。
その供えた後のススキも、捨てずに田んぼや家に供えておく地域もあるのです。
なんだか特別な植物に見えてきましたね。
茎の中が空洞なことから、そこに神が宿るとも思われていたようです。
近所の公園に、たくさんススキが伸びる場所があります。
私の背より高く、人が踏みできた道はちょっとした迷路のようです。
風に揺れるススキは、本当に涼しげですよね。
もともと秋らしいその場所が好きでしたが・・・
神様がいるかと思うと、この秋からはまた特別な場所になりそうです。
つぎは、花より団子!の方必見。
お月見といえば「お月見団子」でしょう!
団子を供えた由来と、作り方もご紹介です。
実は数や供え方にもルールがありました!
うっかり間違えてしまわないようにチェックしてくださいね。
お月見団子って?黄色の団子のヒミツ
「お月見=お月見団子」
食べるの大好きな私は大体こんな思考回路です。
一緒!という方も多いのでは?
あの積み上げた白いモチモチのお団子・・・
想像するだけで幸せな気持ちになります。
どうして団子を供えられたか。
丸い姿で月をイメージした。
稲作が始まる前の主食だった芋(サトイモなど)をイメージした。
などといわれています。
真ん中が黄色いお月見団子もありますよね。
きっと月をイメージした際に、黄色の月に見立てたのでしょう。
サツマイモや栗、かぼちゃで黄色をおぎなったのではないでしょうか?
十五夜には別名があり・・・
「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれているんですよ。
その名の通り、大事な食料だった芋。
サトイモやサツマイモを供える地域も多くあります。
その他にも、栗に枝豆、果物など・・・
お酒なんかも供えたりします。
要は、その時期にできるものならなんでもいいんですね。
なぜならお月見は収穫を感謝する日だからです。
そして、お月見が終わればそれを頂くのです。
願いと共に身体に入れることで、健康と幸せを得る。
と考えられているからですね。
それではお待ちかねの簡単なお月見団子の紹介です。
簡単なお月見団子の作り方
本来は上新粉を使い、蒸したりなどの工程が必要です。
ですが、器具もたくさん使いますし、結構大変です。
今回は、ご家庭でもできる簡単なレシピを紹介します。
材料
- 白玉粉 50g
- グラニュー糖 10g
- 水 40~45g(ml)
作り方
- 白玉粉とグラニュー糖を混ぜて、水を入れる。(このとき水は全部入れない!)
耳たぶくらいの柔らかさを目指して、水を調節しましょう。 - 鍋にお湯を沸騰させる
丸めた団子をいれて浮いてくるまで茹でる。 - 氷水に落として冷ます。
黄色の団子
茹でる前の白団子生地12gにパンプキンパウダー(小さじ1/8)を混ぜて黄色くする。
その後茹でて氷水に落とす。
生のかぼちゃを使う場合
パンプキンパウダーが無い場合には・・・
かぼちゃをレンジで柔らかくし、潰したかぼちゃピューレを混ぜ込みましょう。
上記の白団子でしたら30gあれば綺麗な黄色団子にできますよ。
作り方も白玉粉を使えばとっても簡単!
すぐにでも作れそうですね。
そういえば、供え方にもルールがあります。
十五夜の場合には、数にちなんで15個の団子を供えるのが主流です。
1段目9個、2段目4個、そして、てっぺんに2個。
てっぺんの2個は正面からみて縦に並べて、美しく山のように見えるのがポイントです。
とはいいましたが、団子も用意したあなたはすごい!
それだけで、月への感謝は十分です。
細かいことは気にせず、楽しくお月見する。
そして美味しく食べる。これが最高の楽しみ方です。
次では簡単にできる、子どもと一緒にお月見を楽しむ方法を紹介!
楽しくお月見を過ごすことで、子どもにも日本の習慣を感じてもらいましょう。
きっと良い思い出になりますよ。
【おすすめ記事はこちら】
子どもと楽しむお月見の方法!
小さなお子様を持つ方も、楽しんでお月見をしてみましょう!
その時期にしか体験できないことをするってすごく大事。
お子様の感性も四季を感じられる素敵なものにしたいですよね。
子どもを巻き込むことでよりにぎやかに楽しく過ごせること間違いなしです。
先ほど紹介したお月見団子を子どもと一緒に作る。
一緒に丸めたりするだけでも、とっても子どもは楽しいんですよ。
まん丸にならなくても、盛り付けの前につまみ食いでもなんでもあり!
家族で楽しむことが一番です。
そうすれば子どももいい思い出となり、お月見という日本の風習に興味を持つでしょう。
いまどき、家族でお月見してます!なんて家庭は少ないと思います。
そうだからこそ、お月見した。なんて経験は子どもにとっては貴重です。
ぜひ、子どもとたのしんでくださいね。
紹介した団子以外にも、満月にちなんで工作をしてみるのもいいでしょう。
満月の絵を描くだけでもいいでしょうし、テーマを決めてみてもいいですね。
「満月=うさぎの餅つき」
というテーマにすれば、グン!と遊びの幅も広がります。
例えば・・・
ウサギの帽子をつくる
材料
- 紙皿(子どもの頭に合わせて大きさを選んでください)
- ハサミ
- 色塗り用の油性ペンやクレヨン
作り方
- 紙皿を半分におり、淵を残した状態で真ん中に片耳を書く。
- 線に合わせて耳を切り、淵は全て残して余分なところを切り落とす。
(皿の淵と耳がくっついた状態) - 開くと皿の輪の中に耳だけが残っていれば成功です。
あとは耳を立てて、好きな色で塗れば完成!
思い切ってママもパパもかぶりましょう!
ウサギ型のお菓子に挑戦する
クッキーをウサギ型に抜いても良し。
買ってきたカラフルなマカロンに、チョコペンでウサギを描いてもいいでしょう。
大事なのは
「簡単であること」
「こどもと一緒に楽しめること」です。
凝りすぎちゃうと、どうしても大人が真剣になってしまうんですよね。
そうすると子どもをないがしろにしがちです。
私もよく、お菓子やパンを焼くんです。
子どもと一緒に楽しくやろうと思っても、「ちがう!こうでしょ?」と。
ついつい手をだして、最後にはやってしまうんですよね。
これはいけません。(自分にも言い聞かせてます)
大人は余裕でできること。
そして子どもは少し難しくて、達成感を感じられるレベル。
そうすることが大事なのです。
お月見って年に2回あるってホント??
お月見といえばいままで紹介してきた十五夜をイメージします。
ですが、十三夜といって、もう一度お月見をする日があります。
十五夜から約一ヵ月後。
その頃の満月は十三夜と呼ばれ、とても美しい月が見えるのです。
この十三夜には栗や枝豆をお供えするのが主流。
別名「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。
まとめてみます。
十五夜=お月見団子、イモ類
十三夜=お月見団子、栗や豆類
といった感じです。
年に2回あるお月見ですが・・・
昔は、どちらか片方だけお月見するのを「片見月」と言いました。
そして、それは良くないこと、縁起も悪い。とされていました。
そのように言われたのも、実は消費を促すための客寄せだったといわれています。
でも、お月見団子が2回食べられるなら商戦にのって2回やってもいいかな(笑)
今では十五夜しか知らなかったという人のほうが多いのではないでしょうか。
理解すればするほど魅力的なお月見の世界。
夜のイベントなので、すこし大人で粋なイメージもありますよね。
美味しく食べて、感謝して、家族の健康を祈りましょう。
ではお月見の魅力について再確認です。
簡単に楽しめる方法を復習していきましょう!
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楽しくお月見をしよう!~由来から楽しみ方のまとめ~
今回はお月見についてご紹介しました。
ススキが飾られ始めた由来は・・・
たわわに実った稲穂をイメージしていたのでしたね。
秋の収穫を感謝するイベントにふさわしいチョイスです。
昔の人の感性は本当に豊かだな。と思います。
そして、お月見に欠かせないのが「お月見団子」です。
月や里芋に見立てて、丸いお団子をお月様にお供えしました。
本来は上新粉を蒸したりして、作るのですが器具や工程が多い。
ですので、今回は白玉粉を使って、簡単にできるレシピを紹介しました。
ぜひ、黄色い団子も作って、お月見ムードを盛り上げてくださいね。
工程もとても簡単なものを紹介したので・・・
小さなお子様がいる方も、丸めたり一緒に楽しみましょう。
もし団子はあんまり・・・という方でしたら。
ハンバーグに目玉焼きをのせて「ロコモコ風月見」でもいいでしょう!
紹介したようにウサギのお菓子でも!
決まりはないのです。
たのしんでお月見をしてくださいね。
そして、一度楽しく過ごせたら・・・
きっと毎年家族で楽しめるイベントになるでしょう。
年に2回あるので、両方楽しんでもいいですね。
お子様にとっても素敵な思い出になりますよ。
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