夏野菜の定番「ナス」
とても簡単で初心者向けの野菜ですね。
今回はもっとお手軽にプランター栽培をご紹介。
ベランダや庭先で軽く育ててみたい。
そんな方は是非参考にしてみてください。
基本的な育て方はもちろん。
プランターならではのポイントを厳選してお伝えしていきます。
煮物に炒め物、漬物とたくさんレパートリーの広がるナス。
特に取れたてはみずみずしく、育てている人だけが味わえる特権です。
ポイントをおさえて育てれば・・・
初めての方でも失敗しにくく、たくさん収穫できますよ。
収穫を楽しみに、挑戦してみませんか?
Contents
ナスの簡単な育て方~プランターでお手軽菜園~
ナスの原産はインドと言われています。
なんか意外ですよね^^
インドはとても暖かい気候で、雨の多い地域です。
そのことから、日本では暖かく雨の多い夏が旬の野菜ですね。
太陽の光を好み、病気も少なくスクスク育つ。
とても初心者の方向けの野菜の一つです。
今回はプランターで栽培しますので、日当たりのいい場所を選びましょう。
ナスを育てるのにとても重要な水やり!
ナスを育てる際の基本は、水です。
「ナスは水で育つ。」
と言われるほど、水やりが重要になってきます。
それはなぜか・・・
まず、なすの葉を思い浮かべてみてください。
とにかく、たくさん太陽を浴びられるようとっても大きいのですよ。
その分、栄養をたくさん作り早く実が大きくなりますが、反対にこうも言えます。
株自体が持っている水分を常に蒸発させているのです。
ナスの実もまた、同じで、水分は90%以上と言われています。
天ぷらにするときによく油が跳ねるのはそういうこと!
葉も実も元気を保つためには水分が必要ということですね。
朝の涼しい時間帯。
そして、夕方西日が落ち着いてから水やりをするようにします。
たくさん与えて問題ありません。
そうすると夜にしっかりと栄養と水分を実に届けてくれて立派なナスが育つのです。
真夏は昼間に水やりをすると、水をあげたはずなのに土の中でお湯になっちゃいます。
水やりの時間帯にはくれぐれも注意しましょうね!
ナスは肥料喰いとも言われていますよね。
さて、どんな肥料をどれくらいの頻度であげればいいのでしょうか?
ナスの肥料はどれくらい必要?
ピーク時には、毎日収穫できるほどたくさん実をつけます。
ですので、水もそうですが、肥料もよく吸収するのです。
植え付けてから2週間後に一度追肥を行いましょう。
株と土がなじむまでにそれくらいの時間がかかります。
なので、植え付け2週間後というのはきちんと守るようにしてくださいね。
与える肥料は、他の野菜でも使える窒素入りの固形化成肥料がおススメです。
夏野菜は他にも、トマト、ゴーヤ、ピーマンなど簡単な野菜が多いですよね。
こんなのがおススメですよ。
いくつかの栽培を、一度に始める人も多いので、多用に使える固形肥料は重宝しますね。
2週間に一度、株から離して撒き、軽く土をかぶせます。
じっくりきいていきますので、ずっと切らさないためにも期間をまもってくださいね。
量も、多く与えればいいというものではなく、容量を守って与えましょう。
与え過ぎるとびっくりして肥料やけといい根が腐ったりしてしまいますので注意です。
また、液体肥料を使いたい場合は1週間に一度水やりと一緒に与えます。
こちらは即効性がありますが、持続しないので、1週間に一度のペースで追肥が必要です。
液体肥料派のあなたにはこちらがおススメ!
固形肥料からみても高価ですし、お手入れも頻繁に必要です。
ですので、初心者の方でしたら、固形肥料がおすすめですよ。
では簡単なお手入れも分かったところで、植える準備をしていきましょう。
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ナスをプランターで始める前に~プランター選びと、苗のポイント3点~
では、肝心のプランターを見に行きましょう。
まず、何株育てるのかイメージしてみます。
参考までに・・・
我が家は大人二人と子ども一人の家庭です。
ナスを毎年2株植えていますが、丁度いいくらい収穫できます。
ちょっと収穫のタイミングが重なると多いかな・・・と思うくらいです。
最初にもお伝えしたように、水がとても重要な野菜です。
なので、できるだけ大きなプランターで育てたいところです。
大きいプランターだとたくさんの水を保水することができますよね。
カンカン照りの日でも何とか持ちこたえられるでしょう。
具体的にどれくらいか。
2株そだてるとして・・・菜園用プランターの長方形のもの。
30Lくらいの大きさがおススメです。
深さは30センチ、長さは60センチくらいでしょうか。
このくらいの大きさがあればナスも十分に育つことができます。
ナスは上にもよく成長し、大体1メートルくらいまで伸びます。
それに大きな葉、重い実をたくさんつけますので・・・固定のために支柱も立てます。
深さがないと支柱も立てられませんね。
そのことからも大きなプランターでないと不安定になるということです。
実は、プランター選びはとても重要です。
ナスの苗選び
では植え付けを行います。
「植え付け」ですので、今回は苗を買うものとします。
もしかしたら、種から育てたい方もいるかも知れません。
ですが、種からの栽培は初心者の方には向かないのです。
発芽する温度が高く、成功してもいい苗ができるかわからないのが理由です。
苗から栽培するメリットはもう一つ。
元気な苗を選ぶことができる。
そして苗って安い!ウチの地域では、スーパーのナス3本入りの値段以下です。
私は、ナスをかれこれ5年は育てています。
もう初心者ではないですが、「簡単」がモットーの私は、いつも胸を張って苗を購入しています。
「発芽するかな~?」と悩んだりする時間よりも、楽しい成長の時間を楽しみたいからです。
話がそれましたが、元気な苗の選び方です。
ポイントは3つ。
- がっしり体格で、茎が太いもの。
- 最初の双葉がついていて、傷の少ないもの。
- 葉が大きく、本葉が7枚以上あるくらいの大きさのもの。
です。
こんな苗を選びましょう。
ナスも人と同じで個性があります。
この3つが元気に育ち、たくさん実をつけてくれるポイントです。
では実際に植え付けてみましょう!
ナスの植え付け
では、土を用意して植えていきます。
- プランターの底一面に鉢底石を敷く。
来年も使うのであれば、ネットなどに入れて敷きましょう。
その方が楽チンですよ♪ - 野菜用の培養土を、プランターのふちから3センチ下まで入れる。
土を少なくすると保水率が下がります。たくさん入れてくださいね。 - 苗を植える穴を掘り、水を入れる。スッとしみこんでいきます。
また、苗自体にも水やりをしておく。 - 苗を穴に入れて、プランターの底から水がでるまでたっぷり水やりをする。
これで植え付けは完了です!
つづいて、ナスが倒れてしまわないように支柱を立てましょう。
たくさんの立て方がありますが、プランターに適したのはどれでしょう?
ナスの支柱をつくろう~プランターに適しているのは?~
支柱を立てるのに用意するものは2つ。
- 支柱(150センチ、太さ2センチくらい)
- 麻ひも
です。
まずは1本苗のそばに立てます。
小さい間はこの1本で十分です。
麻ひもで8の字になるように、支柱と苗を結びます。
とってもゆるくで大丈夫。苗を傷つけないようにしてくださいね。
風で倒れない程度に結んであげましょう。
暖かくなってくるとぐんぐんと成長し、結んだところが窮屈になってきます。
そうしたら第二段階です。
育てる環境によって組み方もさまざまですが、一般的なものを2つ紹介します。
あまり支柱の数を増やすと、その分の重みで土が必要になります。
ですので、プランターで育てる場合には最低限の本数で、効果を狙います。
先ほどお伝えした「環境によって組み方が変わる」というのは、風の強さのことです。
そんなに風も強くない場所で育てる場合は「直立型」
風がすこし心配な場所だと「合掌型」
で組みましょう。
すこし面倒と思うかもしれません。
ですが成長と共に、支柱に枝を誘引し、結んでおくこと。
より健康に成長するために欠かせないお手入れです。
支柱に結ばれることで安定し、風通しもよくなる。
実をつけても茎が負けずに成長できる。
収穫もしやすい。
いいことばかりですね。
ではくわしい方法について、みていきましょう。
ナスの支柱の立て方~直立型~
完成のイメージは「井」という漢字の下の横線がないような形です。
まず、苗の外側にしっかりと2本支柱を立てます。
高さの半分くらいのところに横に一本麻ひもで固定する方法です。
ポイントはしっかりと土台の支柱を底まで刺す!
この土台がぶれると倒れるのでしっかりと差し込みましょう。
いつも土が水分をもっているというのもしっかり固定するポイントですね。
乾燥していると砂場のように倒れやすくなりますからね。
ナスの支柱の立て方~合掌型~
こちらは直立型よりも、しっかりした組み方です。
土台となる支柱は4本。
プランターの角に一本ずつ支柱をさし、前と奥の2本をクロスさせます。
横から見ると×のようになります。
そのクロスさせた間に、横棒を一本乗せて麻ひもで固定するという方法です。
クロスした所、横棒を麻ひもで固定すると、土台までしっかりとします。
ちょっとの風では倒れない安定感がありますよ。
誘引のポイントは成長に合わせること。
どんどん大きくなりますので、前に結んだところも確認してください。
ひもに引っ張られて成長を妨げてしまわないように、こまめに結びなおしましょう。
ナスをたくさん収穫するために~わき芽はとるべき?
「わき芽」というのは、土台の茎と枝の間から出てくる新しい芽です。
取るべき?と思う方も居ると思います。
結論から言うと、わき芽は取るべきです。
理由は後でお話しします。
いざわき芽を取ろうとしても、どれが枝でどれがわき芽か分からない。
という方も最初は多いのですが、そのうち無心でわき芽が取れるようになります( ´艸`)
わき芽はとってもとってもどんどん出てきますので、練習がたくさんできますよ!
すぐに見分けられるようになりますので、ご安心ください。
このわき芽。
実は放っておくとそのまま花も付けるし実もなります。
ではどうして取るのでしょうか。
その理由は2つ。
わき芽をとる理由1
わき芽をとることで、今育っている場所に必要な栄養が届く。
今、まさに実が大きくなろうとしているところに栄養が届く。
わき芽を放っておくと、ぐんぐんと成長します。
わき芽も成長しているので、栄養も水分も使ってしまうのです。
効率よくたくさん収穫するために、わき芽は必要ないのです。
ナスは、基本的に3本の枝にします。
もともとの苗だった主枝と側枝2本を残します。
一番最初に咲く一番花の下の葉は全て取り除きます。
続いて、3本以外のわき芽もすべて取っていきます。
また、残した3本の枝から、どんどん花を付けるようになります。
余談ですが、花が咲いたら色とめしべをチェックします。
花の色が濃い紫色をしていること。
めしべがおしべより出ていること。
このふたつが確認できれば上出来です。
どちらか、もしくはどちらも確認できなければ、水と肥料不足が考えられます。
いい花にいい実がつく。と考えましょう。
わき芽をとる理由2
風通しをよくする。ということです。
風通しをよくすることで、生い茂ることを防ぐこと。
そうすると、蒸れを防いでカビ対策にもなります。
そして、必要な太陽が葉にいっぱい降り注ぐことができますね。
もうひとつは、どれがわき芽でどれが育てたい枝かわかりやすくなります。
わき芽もどんどん太くたくましくなるので、見分けづらくなるのです。
その前にしっかりわき芽を取っておくことで、間違いづらくなりますね。
以上の理由から、わき芽は絶対取ったほうがいい!
ということになります。
たくさん収穫したいからこそ、効率よく水分と栄養を回しましょうね。
ではまとめです。
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夏の定番!ナスの育て方のポイント3点!
今回は、プランターでのナスの育て方をご紹介してきました。
たくさんポイントを紹介してきましたが、ポイントは3つです。
前準備をきっちりとする。
プランターの大きさ。
しっかりと水を留めておくために小さいプランターはNGでした。
深さのある大きいものをえらびましょう。
苗の見極め方。
太くたくましく、葉の数も目安になるので参考にしてくださいね。
支柱の立て方。
育てる場所の風の強さ。
ベランダや庭先で心配事も違うでしょう。
環境にあった支柱の立て方を選びましょう。
準備のなかにも、ポイントがありました。
一つ一つ丁寧に選び準備してくださいね。
すべての準備に意味があり、欠かすことはできません。
反対に、これさえしておけば、安心して育てることができますよ。
お世話のポイントは水やり。
お世話の肝となるのは水やりでしたね。
水が不足すると、実の成長はゆっくりになり葉も元気がなくなります。
いつもツヤツヤの美味しいナスを収穫するために。
たくさんの水を与えましょう。
収穫のピークには、相当量の水やりが必要になります。
朝出かける前にたっぷり!
そして家に帰り、涼しくなった頃十分に水やりしてくださいね。
わき芽を摘んで効率よく!
わき芽を摘むことでたくさんのメリットがありましたね。
伸ばして実をつけた方がたくさん収穫できそうにも思いますが・・・
水分と栄養を分散させるだけで、収穫量が増えないのが実際のところでした。
わき芽を取って、育てたい3本に集中することで収穫量もスピードも上がるのです。
効率よく栄養と水分を回していくためにもわき芽をとりましょう。
重要なポイントは以上の3点でした。
とても簡単で、たくさん収穫できるので、今年の夏は楽しみですね。
ナス料理も上達しそうです。
ぜひ、この夏に挑戦してみましょう!
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