ナデシコの育て方!3つの「良い」で半年間開花させる方法!

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今回は「ナデシコ」についての紹介です。

 

ナデシコは世界中に広く分布しているんです。

そのため古い時代から多くの品種改良が重ねられてきた花なんですよ。

 

その品種はなんと300種を超えているんです。

 

皆さんがよくご存知の花も実はナデシコ科の植物なんですよ。

例えばカーネーションやカスミソウなんかがそうですね。

品種の中には日本でも自生しているものもあり、比較的育てやすいナデシコ。

 

 

とはいえ、育てやすいと言っても「花を長く楽しむ」ためにはポイントがあるんです。

自生とは違い、鑑賞用として育てると思いますのでここを押さえていきましょう。

 

 

ではではナデシコの正しい育て方と、栽培のポイントを紹介していきます。

 

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ナデシコの生育環境とは?

 

 

ここからは基本の基本となる、生育環境について紹介していきます。

 

日本にも自生している花とはいえ、間違った環境に置いてしまうと弱ってしまうんです。

ナデシコが元気に育ってくれるように、正しい環境で育ててあげましょう!

 

 

品種選び

まずは育てるにあたって、育てやすいオススメの品種の紹介からしていきます。

 

初心者の方であれば、こちらを選んでいただければ良いだろうという品種です。

 

 

カワラナデシコ

この品種は日本原産です。

切り込みの深い花びらが特徴で、色もピンクや紫など様々となります。

 

繊細でありながらも、上品な印象の美しい品種と言えるでしょう。

原産国が日本なので、比較的育てやすいためオススメです。

 

見た目はこんな感じですよ。

ちょっと「和」な感じですよね。

 

 

テルスター

色が豊富なことが最大の特徴の品種です。

 

四季咲きで、丈夫な点も魅力的と言えるでしょう。

豊富な色合いでたのしませてくれるのに、比較的育てやすいオススメの品種です。

 

こちらはよく園芸店なんかでも見かけますよね?

ナデシコといえばこのタイプを思い浮かべる人も多いはず・・・。

 

 

置き場所

ナデシコは日当たり、風通し、水はけの3つの良いを好む花です。

そのため、この3つは確実に押さえられるように注意をしましょう。

 

高温多湿を嫌う性質があります。

葉が茂ってしまわないように間隔をあけて植える工夫や、土がジメジメとしてしまわないようにしてあげる必要があるんです。

 

 

用土

原則として水はけの良い土がベストです。

 

ただ、一般的な市販の花の培養土でも十分に育ちますよ。

初心者の方は、こちらの市販の培養土を使ってみてください。

 

 

今回のナデシコは、品種によっては日本でも自生する花でしたね。

環境などは海外原産のものよりも想像しやすいのではないでしょうか?

 

日当たり、風通し、水はけの3つを覚えておけば生育環境は問題ありません。

暑さに強く寒さにも比較的強いので、そういった観点からも育てやすい花と言えるんです。

 

 

 

ナデシコの手入れ方法は?

 

 

生育環境が分かったところで、ここからは日々の手入れについて見ていきましょう。

こちらも正しく手入れをしてあげないと、ナデシコを元気に育てられなくなってしまいますよ。

 

 

水やり

ナデシコは多湿を嫌います。

そのため少し乾かし気味で育てるのが正解なんです。

 

常に土を湿らせておくようなことはしてはダメ!

土の表面が白っぽく乾いたら水を与えるようにしましょう。

ナデシコの場合は根腐れを起こしやすいことを頭に入れておくと良いですよ。

 

また冬場は成長が緩慢になるので、水の量を減らす必要があります。

与える水を少なくするか、土が乾いてから2日ほど空けてから与えると良いでしょう。

 

 

肥料

ナデシコは四季咲きの花となります。

 

開花期間が長く、4月~10月の間で花を楽しむことが可能です。

開花中は栄養を多く消費しますので、その間の追肥が必要となります。

 

リン酸とカリウムの多い液体肥料を、週に1回程度与えましょう。

窒素の多い肥料だと、葉ばかり茂ってしまい蒸れの原因になりますよ。

 

または固形の化成肥料を月に1回施しても良いです。

 

ナデシコは年間を通して肥料を施す必要があります。

肥料切れになることに注意を払ってくださいね。

肥料切れになってしまうと花つきが悪くなります。

 

液体肥料の有名どころはこれですね。

 

病害虫

アブラムシヨトウムシに新芽や若い葉を食害される可能性があります。

 

アブラムシは3月~5月くらいに発生する害虫です。

この時期に葉の裏などについて、吸汁することで植物を弱らせます。

葉の裏などをよく観察して見つけ次第に駆除をしましょう。

 

 

ヨトウムシは昼間は土の中にいて、夜になると一斉に活動を始める特徴があります。

そのため、一晩で植物が丸坊主にされてしまうこともあるんです。

葉の裏に大量に卵を植え付ける特性があるので、早期に発見をして葉ごと処分をするようにしましょう。

 

こちらも日々の観察が重要になりますよ。

市販の薬剤などでも対処が可能ですので、細かい処置が難しそうなら選択してみてください。

「ベニカシリーズ」などが一般的に使われる商品ですので、参考までに覚えてみてくださいね。

見ためが赤いのが目印ですw

 

病気は立ち枯れ病に注意が必要です。

初期症状として、円形の赤褐色の小さな斑点が出ます。

やがて株全体に病気が行き渡り、株を枯らせたり腐らせたりするんです。

 

初期症状の内に発見して、発症部位を早期に処分することが大切になりますよ。

この病気の原因はカビ菌です。

 

 

害虫も病気も同じく、多湿に注意をすることで予防ができます。

普段から株の蒸れに注意をする必要があるんです。

そのためには葉っぱが生い茂っていないほうがいいんですね。

 

また毎日の観察も欠かさずにやりましょう。

病害虫の早期発見に繋がります。

 

 

ナデシコのお手入れはいかがでしたか?

難しい点はなかったと思います。

 

ポイントは多湿を嫌うので水やりの注意点を押さえることです。

 

また肥料に関しても、肥料切れをしてしまうと花つきが悪くなるので覚えておいてくださいね。

多湿を避け、元気に育てておけば病害虫の予防もできますよ。

 

 

続いては季節ごとの疑問について紹介していきます。

 

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ナデシコの夏と冬の育て方

 

 

ここからはナデシコの栽培で悩むであろう、「夏の注意点」と「冬の注意点」について紹介していきます。

 

それぞれを夏越し(なつごし)、冬越し(ふゆごし)といいます。

 

夏越し

ナデシコは多湿を嫌います。

風通しの良さをとにかく確保してあげましょう。

 

また葉が茂りやすい時期ですので、葉を摘み取り蒸れを防ぐようにしてください。

それ以外では、黄色くなった下葉などをこまめに摘み取ることも大切です。

 

暑いから今日は無理・・・。

なんて放っておくと知らない間に病気になっていたりするんですよ。

 

ズボラな私は何回かそれで失敗したことがあります。

でもナデシコのかわいらしさに毎年買い替える・・・w

 

花がらもしっかりと片付けることで害虫の予防にもなります。

人間の私たちにとっても夏は大変な時期ですが、細かな手入れが必要です。

 

では続いて「冬越し」についてです。

 

冬越し

ナデシコは耐寒性のある寒さに強い植物です。

ただ、霜に当たると弱ってしまうことがありす。

 

鉢植えで育てている場合は、軒下に移して霜に当たらないようにしてあげましょう。

地植えの場合では、マルチングなどをして霜から保護してあげてください。

 

ナデシコの場合は、1年中暖かい室内で育てることが向いていません。

1年を通してなるべく屋外で育てるようにしましょう。

 

 

上にも書きましたが、日本でも自生する植物です。

日本の気候に十分に耐えられる花だと言えますよ。

 

もともとが暑さにも寒さにも比較的強い花でした。

夏越しも、冬越しもそこまでの注意は必要ありません。

 

夏では蒸れに、冬では霜に注意することを覚えておきましょう。

 

 

続いてはナデシコを長く楽しむための工程の紹介です。

 

 

【おすすめ記事はこちら】

カーネーションの育て方!母の日の贈り物を長持ちさせたい!

 

 

ナデシコを長く毎年楽しむために

 

 

ナデシコを毎年楽しむために必要な工程について紹介していきます。

こちらもしっかりやらないと、毎年楽しむことが難しくなりますので押さえておきましょう。

 

 

切り戻し剪定

まずは切り戻し剪定(きりもどしせんてい)と呼ばれる作業。

 

ナデシコでは株を短く刈り取ることで、夏の蒸れに備えるために実施をします。

そのため実施時期は梅雨。

 

草丈の低いものであれば、半分ほどの高さになるように切り戻しをしてください。

草丈の高いものなら、花が終わり次第その株元近くから茎を切り取るのが目安です。

 

ちょっとかわいそうな気もしますよね。

でもナデシコは日本に自生しているくらいですからそれなりに強くできています。

 

ここは夏に病気にかからないための予防だと思ってバッサリ行きましょう!

そのあとのほうが元気に育ってくれたりしますよ^^

 

 

摘心と花がら摘み

続いては摘芯(てきしん)と花がら摘み(はながらつみ)について説明します。

 

まずは摘心からです。

枝を切り取ることで、わき芽を出すために行います。

 

わき芽が増えればその分だけ花も増えるので、観賞用の栽培では必須と言えるでしょう。

 

枝につく新芽が少なくなってきたら、清潔なハサミやナイフで2節ほど切り取ってください。

病気の感染を防ぐために必ず清潔な刃物を使用してくださいね。

 

 

次に花がら摘みです。

花が咲き、枯れた後にそのままにすると種ができてしまいます。

種ができると植物の栄養価を種に多く持ってかれてしまうんです。

 

まぁ当たり前ですよね?

生き残るために子孫を残そうとしているんですから。

 

そうなると株に十分な栄養が行き届かず、弱ったり花つきが悪くなったりします。

なので花がら摘みはこまめに実施しましょう。

また花がら摘みをすることで病気や害虫の予防にもなりますよ。

 

 

植え替え

こちらは一年草の品種であれば発生しない工程です。

多年草の品種の場合には必要となります。

 

鉢植えの場合なら、花が終わる秋に毎年1回の植え替えが必要です。

 

放っておくと根が土の中でいっぱいになってしまい栄養などを吸い上げられなくなります。

これを根詰まり(ねづまり)というんですが。

それを防ぐのが植え替え。

大きくなるナデシコに合わせて、植え替え後は一回り大きな鉢に植え替えをしてください。

 

実は庭植えの場合でも植え替えが必要となります。

 

え??

なんで??

って感じですよね。

実は連作障害の可能性があるからです。

 

連作障害とは、長い間同じ土地で栽培をしていると何らかの理由で生育不良を起こす現象のことを指します。

 

すごくわかりやすく言えば、

「この土地飽きたから引っ越したいなぁ」

っていう感じですかね?

 

そのため庭植えであっても、2~3年に1回は植え替えを行なった方が安心。

植え替えに使う用土は植え付け時と同じものを用意して、根に付いている土はしっかりと落とすことがポイントですよ。

 

 

少し細かかったり、大掛かりな作業の説明でしたね。

でもこちらの工程をしないと、ナデシコを長く楽しむことができなくなります。

毎年楽しむためにもしっかりとやってあげましょう。

 

 

ではここまでで説明は終わりです。

最後におさらいをしましょう。

 

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花の肥料でおすすめは?春のお花と一緒に紹介!

 

 

ナデシコの育て方と毎年楽しむための方法とは?~まとめ~

 

 

今回はナデシコについて紹介してきました。

説明したように、日本でも自生している品種があるので比較的育てやすい花と言えます。

 

中でも「カワラナデシコ」「テルスター」という品種は育てやすいです。

特に初心者の方にもオススメですので参考にしてくださいね。

 

ナデシコの栽培でもっとも重要なことは3つの「良い」を覚えておくことでした。

日当たり、風通し、水はけでしたね。

この3つを押さえるだけで、病気や害虫の予防にも繋がりナデシコを元気に育てることができますよ。

 

 

また肥料についてはしっかりと与えるようにしましょう。

開花期間が長いこともあり、基本的には1年を通して追肥が必要でした。

こちらは花付きにも影響しますので、忘れずに与えてくださいね。

 

 

ナデシコを長く楽しむための注意点もありましたね。

剪定や花がら摘み、植え替えなどの少し手間のある作業です。

 

これらをめんどくさがらずにやることで、毎年ナデシコを楽しむことができますのでしっかりやりましょう。

 

 

比較的育てやすく、初心者にもオススメのナデシコです。

品種も多く様々な魅力があるのも特徴と言えます。

 

しっかりと楽しめる花となっていますので、ぜひ皆さんにも育てていただきたいと思う花ですよ。

 

機会があればチャレンジしてみてくださいね!

 

 

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