タイムとひとことに言っても数百種の品種があることをご存知ですか?
今回はそのハーブの一種であるタイムの紹介です。
大きく二つに分けることができますよ。
「コモンタイム」と「グリーピングタイム」です。
「コモンタイム」とは立性のもので上に伸びる性質があります。
一般にタイムというとこのコモンタイムを指します。
料理や防虫に使うことが多いです。
皆さんの思うハーブコーナーで売られているタイムはこちらとなります。
一方の「グリーピングタイム」は地を這うように育ちます。
丈は10cm程にしかなりません。
ほふく性といって這うように育ちますので、広範囲に広がります。
花壇の縁取りやグランドカバーに使いたい方向けとなります。
雑草防止のために広~く植えて使ったり。
今回は鉢植え向けで、より一般的なタイムの紹介。
もうお分かりですね。
「コモンタイム」についてお伝えしていきます。
それぞれ大きくは注意点など変わりませんが、一応のご注意をお願いします。
私が質問を多く受ける冬の栽培のポイントを中心にお伝えしていきます。
早速見ていきましょう。
Contents
タイムの育て方!冬はどう管理すればいいの?
タイムを冬場に育成するのに必要なポイントを紹介していきます。
全部で3つの基本的なポイントです。
一つずつ押さえていきましょう。
管理温度
タイムの生育適温は5℃~20℃となります。
基本的には寒さに強く、霜に当たっても枯れることはありません。
しかし霜に当たることで変色することがあります。
一年を通して元気に育てたい場合は適温内で育てる必要があるのです。
冬に5℃ほどの気温となってしまう時は室内へ保護しましょう。
置き場所
タイムは日当たりを好みます。
日当たりの良い部屋に置いてください。
直射日光が強く当たる場合はレースカーテンなどを使いましょう。
葉焼けする可能性があります。
またタイムは湿度を嫌います。
風通しの良い場所を選んであげてください。
だからといって、エアコンやヒーターの風の直接当たるような場所は避けてください。
とたんに株が弱ってしまいますよ!
水やりと肥料
冬はタイムにとって成長が鈍る季節です。
あまり多くの水は必要としません。
水やりの頻度を下げましょう。
具体的には土の表面が乾いてから2~3日空けてから水やりをします。
肥料については、タイムは元々が一年を通して控えめで育てます。
冬場は特に必要ありません。
春~秋の期間で肥料を与えると香りもよくなりますよ。
それ以外の期間に肥料を与えてしまうと・・・?
与え過ぎとなり、逆に生育が鈍ります。
香りも弱まるので注意しましょう。
以上の3つのポイントがタイムの冬場の育て方の基本です。
特に冬の管理場所は、悩むようでしたら室内へ取り込みましょう。
続いてはタイムの冬場の育成でしては駄目なことです。
タイムの栽培で冬にしてはいけないこと!
タイムには育成の中で色々とすることがあります。
ただし気温の極端な冬や夏には避けた方がよい工程があります。
それらの確認をしていきましょう。
種植えや植え付けと植え替え
まずはそもそもの育成開始の段階です。
発芽の適温は15℃~25℃と暖かい気温。
4月~5月、8月下旬~10月中旬を目安に実施しましょう。
間違っても種まきは冬にはしないでください。
全然芽が出ない!
なんてことになってしまいますよ。
またタイムは根の伸びが早い。
だから、鉢底から根がはみ出したら植え替えの必要があるんです。
ただ、この植え替えも極端な気温を避けて行いましょう。
つまり真冬や真夏はNGです。
挿し木
タイムは挿し木で増やすことができます。
比較的強い植物なので、真冬と真夏以外ならいつでも可能です。
1月、2月など気温の低過ぎる冬にはやらないでください。
タイムの育成では比較的強い特性から、細かくは季節を問わずに作業ができます。
しかし、真冬のように極端に寒い時期には注意をしてくださいね。
続いては気になる病気や害虫です。
タイムに心配な病気や害虫は?
タイムは非常に強いハーブの一種となります。
病気にもかかりにくいですし、害虫も特に寄せ付けない性質です。
そもそもタイムは、ハーブの中でも最も強力な抗菌作用があるとされています。
ビックリですよね?
ただし高温多湿には弱いので、そのために株が弱ってしまうことだけは注意をしましょう。
日本で高温た七といえば、梅雨や真夏ですよね。
冬場に室内で育てる場合は水やりの回数に注意が必要です。
また水はけの良い土を使用してください。
ハーブ用の土を選択すると、初心者の方は安心ですよ。
このようにタイムは病気や害虫には強い植物です。
ほぼかかることもありません。
ただし強い植物ですが、高温多湿だけには注意しましょう。
次はハーブの醍醐味の紹介です。
収穫について見ていきましょう。
【おすすめ記事はこちら】
タイムの収穫について
タイムは一年を通して、葉のある時期はいつでも収穫期です。
ただ冬前になると株が弱くなるので、通常より控えめに収穫をしてください。
タイムの使い方も併せて紹介しておきますね。
タイムは料理に使うことが多いです。
タコ糸で束ねて材料と一緒に煮込んでみましょう。
肉や魚の臭い消しになります。
火を通す料理に使われることが多いので、色々と試してみてください。
それ以外では、バターやチーズに生葉刻んで混ぜるだけでも楽しめます。
ハーブバター、ハーブチーズになるんです。
ハーブバターをバゲットに塗ってレンジでチン!
想像しただけでおいしそうですよね。
また殺菌効果、消化不良の改善、疲労回復などの効果があるとされます。
それを活かすためにハーブティとして用いられることも多いです。
乾燥葉5gをカップ1の熱湯を注ぎ、2~3分蒸らせば完成となります。
ここでひとつ注意!
ハーブも身体に作用することで様々な効果があるわけですよね。
なので薬を服用されている方や妊娠中の方などは控えた方が良いと思われます。
私は少量であれば問題ないと思ってハーブティくらいなら楽しんでしまいますが・・・。
心配な方は、お医者様に相談することをおススメします。
注意をした上で色々と試して、楽しんでみてくださいね。
では早速収穫のやり方です。
収穫は葉を数枚残して、根元の方からカットします。
そうしないと次の葉が出てきません!
株が大きくなった時は収穫を兼ねて剪定(せんてい)も必要です。
梅雨前に3分の1程度の大きさを目安に刈り取ってください。
秋前には2分の1を剪定しましょう。
冬には剪定はしませんので注意してください。
収穫の時期は通年です。
ただし葉っぱは必ず残してください。
枯れてしてしまう原因となります。
冬場は成長が止まりますので、収穫も控えめにしてあげましょう。
最後におさらいをしましょう。
【よく読まれている記事はこちら】
タイムの育て方と収穫~まとめ~
今回はタイムの育て方をご紹介しました。
比較的多くの方が悩まれる冬の育成が中心でしたね。
ポイントは押さえられましたか?
基本的な3つのポイントは覚えたでしょうか?
管理温度、置き場所、水やりと肥料でしたね。
最低温度の5℃以上という数字は覚えておきましょう。
冷え過ぎるようでしたら室内へ入れるんでしたよね。
置き場所は日当たりの良いところがベストでした。
また湿度を嫌うことも覚えてください。
水やりと肥料も控えめにすることを忘れないようにしましょう。
冬場は成長が鈍るんでしたよね。
害虫や病気の心配はほとんどありません。
ただ一年を通して「高温多湿」が苦手な点は重要です。
この特徴はしっかりと押さえてくださいね。
冬場には種植え、植え付け、植え替え、剪定などはできませんでした。
収穫はいつでも葉があれば可能。
でも、冬場は控えめにする必要がありましたね。
基本のポイントと、冬場に負荷の掛かる作業を避けることが何より重要となります。
これで冬場を乗り切ることができますので、しっかりと押さえてあげてください!
タイムは料理だけでなく、ハーブティをうがい薬として使えば風邪の予防にもなります。
きっと冬場に重宝する植物ですので是非チャレンジしてみてください。
【関連記事はこちら】