盆栽で桜を育ててみたい!初めてでも満開に咲かせるコツは?

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今回は盆栽についての紹介です。

その中でも桜盆栽についての紹介をしていきます。

 

 

盆栽自体に興味を持った方も、桜を自分で育ててみたくなった方もどちらから入っても辿り着く手段となりますね。

 

特に桜を家で楽しみたいと思う方は、なかなか地植えで育てることは難しいことでしょう。

そんな時はぜひ、この桜盆栽をチャレンジしていただきたいと思います。

 

 

庭がなくても桜を楽しむ方法ですし、最近では通販でも桜盆栽の苗が買えたりと割と敷居が低くなってきていますよ。

 

春の花の代表である桜を盆栽で育ててみませんか?

 

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盆栽で育てる桜の種類でおすすめってあるの?

 

 

ご存知かもしれませんが桜にも多くの品種があります。

多くの方が桜で思い浮かべるのは「ソメイヨシノ」ではないでしょうか?

 

お花見などに行けばソメイヨシノがたくさん咲いていますよね。

でも、この品種は盆栽には不向きなんです。

 

 

なぜなら皆さんが花見で見かけるくらいですから、とても大きく育つということなんですね。

盆栽で育てる以上は大きく育たない品種の桜を選ぶ必要があります。

 

ここから盆栽向きの桜の品種を3種類紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

 

 

一才桜(旭山桜)

まずは一才桜(旭山桜)です。

 

 

こちらの品種は盆栽に使われる桜の代表格と言えます。

盆栽の桜の中では、ダントツに使われることが多い品種なんですね。

 

大きく育たない品種なんですが、花はしっかりと八重咲きとなります。

また桜色の花を多く咲かすこともあって、盆栽サイズでもしっかりと花を楽しむことができるんです。

間違いなくおすすめの品種と言って過言ではありません。

 

 

南殿桜

続いては南殿桜です。

 

 

これで「なでんざくら」と読みます。

雅な響きの通りに、京都御所の紫宸殿(ししんでん)の庭に自生しているのを見つけられました。

またそれが南側の庭であったことから名付けられたんですよ。

 

「左近の桜、右近の橘」の左近の桜のことを指しています。

八重の桜を咲かすことが特徴です。

 

ひな人形の左近の桜も八重咲きですよね?

こちらの桜も八重咲きの花をたくさん付けてくれます。

 

それ以外では、幹や枝が太く育つんです。

力強い佇まいが最大の特徴ですね。

 

 

御殿場桜

最後は御殿場桜です。

 

 

こちらも名前の通り、富士山嶺の御殿場発祥の桜となり地名が名前の由来となっています。

上の2つは八重咲きの桜でしたが、こちらは一重咲きです。

 

力強さや豪華さよりも、可憐で繊細なイメージの桜となります。

5枚の花びらの桜がしっかり見てとれて、ある意味桜らしい品種かもしれませんね。

 

枝がしっかり育てば花をたくさん付けてくれます。

繊細なイメージではあるものの、決してボリューム感などで見劣りしてしまうこともありません。

 

 

いかがでしたか?

桜と言っても種類は多くありますし、盆栽向きとされるものだけでも個性豊かですよね。

 

いずれも大きく育つものではないので、好みの種類が見つかると嬉しく思います。

どんな桜盆栽を育てたいか決まったら、続いては育て方の基本です。

 

 

 

桜盆栽の育て方の基本とは?

 

 

ここからは桜盆栽の育て方の基本を見ていきます。

盆栽の管理はもちろん、植物の栽培とも共通することが多いです。

初心者の方でもそんなに肩張らずに構えていただいて大丈夫だと思いますよ。

 

 

水やり

鉢の土が乾いたらしっかりと水を与えるようにしましょう。

 

根の成長が早いことがあり、水切れは致命傷になりかねません。

「水切れ」とは、自分の意思とは関係なしで断食されちゃっているような感じですね…。

なので水やりを忘れてしまったなんてことはないようにしてくださいね。

 

また花が咲いている時は、桜の木も栄養を多く消費しています。

花が咲いている時は特に水切れに注意するようにしましょう。

 

 

日当たりと置き場所

桜は基本的には日当たりを好みます。

ただ半日陰のような、明るい日陰でもしっかり育ちますよ。

 

置き場所としては室外での管理が基本です。

風通しの良い外で育ててあげましょう。

 

ただ冬の寒い時期だけは、風や霜の当たらない日当たりの良い場所に置いてください。

 

盆栽で育ててる以上は、桜を室内でも楽しみたい方も多いかもしれません。

そんな時は数日(3日くらいが目安)室内で鑑賞をして、その後は同じ日数くらい外で管理を繰り返してください。

 

日光浴や風通しを意識すれば、部屋での鑑賞も数日おきに可能ですよ。

ただ、基本は外での管理が第一だということを覚えておいてくださいね。

 

 

肥料

花が終わった後から、10月までの間に固形の肥料を与えてください。

有機肥料が良いので、市販の花用の固形肥料で問題ありません。

 

この辺りのものがよく使われていますよ!

 

 

ただし夏、梅雨の桜が弱る時期は肥料を与えてはいけません。

この時期に肥料やりを止めることをしっかり覚えておいてくださいね。

 

 

害虫予防

多くの植物が同じですが、どうしても害虫に付かれる心配があります。

特にアブラムシが付きやすく、蔓延してしまうと桜が弱ってしまうんです。

 

そのため防虫対策を事前に行いましょう。

春~秋にかけて3回ほど市販の薬剤で施します。

 

市販のスプレーは園芸店やホームセンター、ネットでも入手可能です。

代表的なのは「ベニカファインシリーズ」ですね。

こんな感じのものです。

 

アブラムシだけじゃなくいろんな病害虫に使えるので1本あっても損はないと思いますよ!

悩むようでしたら参考にしてみてください。

 

また開花後からは花がら摘みをこまめにしましょう。

花がらをしっかり取り除くことだけでも、病気や害虫の予防になります。

 

 

桜盆栽の基本の育て方を紹介してきました。

盆栽と言っても他の植物の栽培と共通するところばかりですよね。

あまり難しく考えることは必要ないんですね。

 

 

続いては回数は少ないけど、ちょっと大変な部分の手入れです。

ポイントを押さえれば難しくはないので、しっかり見ていきましょう。

 

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【おすすめ記事はこちら】

アブラムシを退治したい!薬剤をなるべく使わない方法!

 

 

桜盆栽の剪定(せんてい)と植え替え

 

 

ここからは少し手間の掛かる手入れの説明をしていきます。

ポイントを押さえれば難しくありませんし、実施の回数は少ないので実際は負担にはなりませんよ。

 

いざ、やる時に悩んでしまわないようにやり方を覚えておきましょう。

 

手入れの方法としては剪定と植え替えとなります。

剪定は花後に行いますので、年に1回ほどの実施です。

 

植え替えは大きくなった桜に実施しますので、2~3年に1回ほどとなります。

ではそれぞれを少し詳しく見ていきましょう。

 

 

剪定

剪定は花後に行います。

剪定の前に、上で少し触れた花がら摘みから行ってください。

 

開花が終わって、くたっとなっている花を取り除く作業ですね。

そのまま放っておくと、終わった花にまで植物がエネルギーを送ってしまいます。

 

花を咲かせて実を付けるというのは、とてもエネルギーのいることなんです。

花がらを摘むことで余計なエネルギーを使わせることなく、植物が元気な状態を保てますよ。

 

では花がら摘みが終わったら、いよいよ剪定です。

剪定をしなくても問題はないのですが、どんどん大きくなってしまい盆栽として楽しめなくなります。

来年もコンパクトに楽しみたいと思いますので、しっかり実施しましょうね。

 

剪定は割とザックリしています。

花後の葉芽が出ている枝ならどこでもカットできるんです。

 

桜の花が終わると芽が出てますよね?

その芽を探してみて、付いていれば剪定で切ってしまって大丈夫ということです。

 

葉芽より少し上のところから切るようにしましょう。

後は全体の形を整えるイメージで剪定していくだけです。

 

好みの形にするのに慣れが必要かもしれませんが、失敗を怖がらずにやってみましょう。

案外うまくいくものですよ。

 

 

植え替え

こちらの工程も盆栽で育てる以上、どうしても必要なものです。

桜が成長すれば今までの鉢が窮屈になるのは当然ですね。

 

そのまま放って置くと、根がびっしり詰まってしまいます。

そうなると根が水や、養分を吸えなくなり植物が弱ってしまうんです。

2~3年に1回の工程ですのでちょっと面倒ですが、しっかりやりましょう。

 

植え替えでもっとも大切なのは実施する時期です。

暑い時期、寒い時期は植物に負担がかかるのでやってはダメです。

また開花前後などや開花中も当然ながら不向きとなります。

 

おすすめの時期はズバリ9月です。

桜にとってもっとも負担が掛からない時期となりますので、9月というのを覚えておきましょう。

 

ではまず植え替えに必要な道具から見ています。

  • 剪定バサミ
  • 移植ゴテ
  • 割り箸
  • 手袋

こちらを用意しましょう。

 

また植え替え後用に土も作る必要があります。

  • 赤玉土:1(細粒)
  • 鹿沼土:1(細粒)
  • 赤土:2(細粒)
  • 土壌改良剤:1
  • 鉢底ようとして赤玉土(中玉)

の種類と割合で用意してください。

 

では植え替えの手順を紹介します。

  1. 植え替え前には水やりを控える
  2. 用意した土を2センチ入れる
  3. 植え替える桜を鉢から取り出し、半分ほど土を落とす
  4. 黒い根、ヒョロっと徒長した根を剪定バサミで切り落とす
    (この時に上を向いた根や、真っ直ぐな根も切ります。そうするとその後の発育が良くなりますよ。)
  5. 用意した新しい鉢に植え替える
  6. 倒れないようにしっかり土を盛り、割り箸で土を突きながらよく混ぜる
  7. 植え替え後はしっかりと水やりをする
  8. 明るい日陰に置き22~3週間かけて日に慣らす

 

以上で植え替えの手順は終わりです。

他の植物とやり方は特に変わりませんね。

やはり1番の注意点は実施の時期と改めて言えるでしょう。

 

 

少し手間の掛かる作業の説明でしたね。

植物にとって必要な作業ですので、少し大変ではありますがしっかりとやってあげてくださいね。

 

 

続いて個人的に、桜にはとても風情があると思うんです。

なので風情のある知識を雑学程度に紹介したいと思います。

知っていると、より桜を楽しめるかもしれませんよ。

 

 

 

桜の風情を百人一首の歌から感じてみよう

 

 

桜の風情を百人一首の歌から感じてみようということで、昔の人も桜を愛でていたんだなぁという紹介です。

今も昔も愛される桜を、百人一首という歌から実感してみてください。

 

 

小野小町

最初は、かの恋情の小野小町の作品です。

 

「花の色は うつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」

 

訳は

「春の盛りを過ぎて桜の色がすっかり色あせてしまったの同じく、私の容姿も年をとってしまったなぁ。桜に降る雨を茫然と眺めながら、虚しく恋の思いにふけってしまった間に」

です。

 

直訳が虚しさが強く出ていて風情と言えるかどうかなんですが…

小町の色が強く出ている作品ですね。

かの小野小町も歌っていたんだなぁと思っていただければ良いと思います。

 

 

紀友則

続いては紀友則の作品です。

こちらは桜のイメージにぴったりと言えるかもしれません。

 

「久方の 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ」

 

訳は

「日の光のあふれるのどかな春の日がゆったりと過ぎているのに、どうして桜の花だけは落ち着いた気持ちもなく、慌ただしく散ってしまうのだろうか。」

となります。

 

春ののどかでゆっくりとした時間との対比で、桜だけがさっさと散ってしまう様を憂いている歌ですね。

桜といえば儚いイメージも強いと思いますので、そう意味では風情を感じられる歌でしょう。

 

 

伊勢大輔

最後に伊勢大輔の作品です。

時代背景と併せて読みたい歌となりますね。

 

「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひねるかな」

 

訳は

「昔、栄えた奈良の都で咲き誇っていた八重桜が、今日は京の都で一段と美しく咲き誇っているなぁ」

です。

 

意味として補足する必要がないと思いますが、時代背景と併せて読むと風情が感じられますかね。

奈良から献上された八重桜と、その時居合わせた伊勢大輔が命じられて詠んだ歌なんです。

また美しい桜もイメージできると思います。

 

 

いかがでしたか?

いつの時代も愛されていたと思うと、それだけでも風情がありますよね。

桜の魅力は時代を越えて同じなのかと思うと、感慨深いと思いませんか?

 

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盆栽で桜を育てるために必要なことは?桜をもっと身近に感じてみよう!~まとめ~

 

 

今回は桜についての紹介をしてきました。

またどんな方でも桜を楽しめるようにと、桜盆栽に絞っての紹介でしたね。

 

盆栽と言っても敷居は意外と低く、多くの方にチャレンジしていただけるものと思っています。

苗も手に入れやすいですし、セットで販売されているものも多いです。

また品種も多いのでお気に入りの桜を見つけてみることからおすすめします。

 

 

管理や育て方も他の植物の育成と大差はありませんでしたね。

春を代表する花である桜は、人々にとって憧れの花でもあります。

百人一首でも詠われているように、昔から愛されている花ですからね。

 

 

盆栽という形であれば広い庭も必要ありません。

外でのお花見も毎年の楽しみかとは思いますが、家で自分だけの桜でお花見をするのもオツなものですよ。

ぜひ、桜盆栽へのチャレンジをおすすめします!

 

 

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