皇帝ダリアの育て方!一生懸命お世話しても花が咲かない原因は?

LINEで送る
Pocket

本格的な冬が近づくのを肌で感じる11月。

見上げるほど高く伸びた茎の先端から、柔らかな薄桃色の花を咲かせる皇帝ダリア

 

ダリアといえば夏の花のイメージがありますが、皇帝ダリアは晩秋に咲く花。

一般的なダリアより、秋らしい落ち着いた雰囲気があるすてきな花です。

 

茎が木質化(もくしつか)しているためツリーダリアとも呼ばれています。

 

 

植え付けるとグングン成長し、背丈は5~6mほどにもなります。

一般的なダリアは1m前後の背丈のため、その姿は皇帝という名にふさわしい風格を感じさせます。

 

ところが、旺盛に伸びる茎とは裏腹に、先端に付くはずの花芽が付かず、花が咲かないなんてことも…。

 

これまで順調に育ってきたのに花を見ることができない…。

来年の秋まで待たなければいけないの?

 

そんなことにならないよう、皇帝ダリアの育て方のコツをしっかりお伝えします!

 

<スポンサーリンク>

 

 

 

皇帝ダリアの育て方~基本編~

 

 

皇帝ダリアの苗は、4月中旬くらいに出回ります。

植え付けは、5月まで。

 

暑さには強い方ですが、寒さには弱く霜や雪にあたると一気に枯れてしまいます。

寒さには十分注してあげてくださいね~。

 

植え付けてからは、竹のように太く節のある茎が上へ上へと成長していきます。

その先に付ける花は、11月下旬から12月までとちょっと短め。

 

短い開花期間なのに、花が咲かなかったとなるとショックですよね。

 

 

そうならないために基本的な栽培方法を押さえて、ぜひすてきな花を眺めましょう。

それでは、日当たりや置き場所について詳しくお伝えしますね。

 

 

日当たりと置き場所はどんな場所?

皇帝ダリアは、日に当てるとよく成長します。

 

そのため、日当たりのいい場所に植え付けましょう。

また、樹高が高くなるので、強風や台風で倒れてしまう危険性も…。

 

風があたりにくい場所に植え付けることもポイントです。

 

実は、私の実家の隣にものすごく大きな皇帝ダリアのが植えてあります。

その皇帝ダリアもめちゃめちゃ日が当たるところで栽培されていますよ!

 

 

それでは水やりについてはどうでしょうか?

 

 

水やりの注意点って?

皇帝ダリアは大型なため、基本的には地植えがおススメ。

 

そのため、水やりは自然降雨で問題ありません。

もし鉢植えで育てている場合、水やりには注意してください。

 

皇帝ダリアは結構水を欲しがる植物。

夏場など乾燥しやすい時期は、朝と気温が下がった夕方か晩の1日2回の水やりが必要です。

 

ただし、土が常に湿っている状態は好きではありません。

 

冬の間は、根腐れしないよう乾燥気味に育てましょう。

土の表面が乾いて、2~3日経った頃に水やりするようにします。

 

この辺りは鉢植えの場合の注意事項なので地植えをする場合はあまり気にする必要はないですよ!

 

 

皇帝ダリアがぐんぐん成長するためには肥料もたくさん必要なのでしょうか?

 

 

肥料はどのくらいあげればいいの?

皇帝ダリアの場合、肥料のやりすぎは株をかえって弱らせてしまいます。

 

地植えしている場合、肥料は特に必要ありません。

意外と手間いらずなんですよね。

 

ただ鉢植えの場合、5月から10月までは2週間に1度の頻度で液肥を与えましょう。

こんな感じのどこにでも売っているようなものでOKですよ。

 

 

これまで、皇帝ダリアの性質や基本的な育て方についてお伝えしてきました。

これで基本的な皇帝ダリアの育て方はマスターできそうですか?

 

次に多くの人がこんなお悩みを抱えています。

花が咲かない!!

せっかく育てたのに花が咲かないなんて。。。

一体何が原因なのでしょうか?

<スポンサーリンク>

 

 

皇帝ダリアの花が咲かないのはどうして?

 

 

皇帝ダリアの花が咲かない原因は2つ考えられます。

 

1つ目は短日植物(たんじつしょくぶつ)であるということ。

 

皇帝ダリアはコスモスなどと同じで短日植物(たんじつしょくぶつ)。

日照時間が短くなったのを感じることで花芽が付く植物です。

 

そのため、夜間に街灯などで照らされたり、室内の明りが届くような場所に植え付けると花芽が付かなくなります。

植える際は、夜間に明りがあたらないかどうかを必ず確認しましょう。

 

部屋からの明りがほんの少し届く程度であれば問題はありません。

ただし、夜間照明がずっとあたるような場所は避けます。

 

 

2つ目の原因は、剪定(せんてい)の時に花芽を落としてしまっていること。

 

そのまま育てると5~6mにもなる大型の植物、皇帝ダリア。

 

剪定することでコンパクトに育てることができます。

剪定については後で詳しくお伝えしますが、その際に花芽まで切り落としてしまうと当然花は咲きません。

 

花芽は9月以降に付き始めます。

剪定はその前の7月~8月までには終わらせておきましょう。

 

この2点に気を付ければ、皇帝ダリアの花を眺めることができるはずです。

 

 

花がせっかく咲いても、強風や台風で背丈の高い皇帝ダリアが折れてしまったら…。

5~6mにもなる植物がいきなり折れて倒れてきたら危険!

 

こういったことは皇帝ダリアを育てていると心配になることのひとつですよね。

何か防ぐ方法ってあるんでしょうか?

 

 

【おすすめ記事はこちら】

コスモスの育て方!上手に育てて種まで収穫する方法!

 

 

皇帝ダリアの枝が折れてしまったらもう復活できない?

 

 

皇帝ダリアは樹高がかなり高くなりますが、

木ではありませんので根もそこまで深く張っているわけではありません。

 

そこで、台風や強風がくると一気に折れたり根元から倒れてしまう可能性も十分あります。

倒れてしまうと周りのお家に迷惑になってしまうことも…。

 

そのため、植え付ける際にはあらかじめ支柱をしておきましょう。

まず、1.5m程度の支柱を皇帝ダリアを囲むように40㎝程度の間隔で四方にたてます。

 

それぞれの支柱は40㎝~50㎝程度地中に埋めて固定。

その際は、木づちで上から打ち付けるといいでしょう。

 

支柱は1m程度地上に出ている状態にしておきます。

たてた支柱に50㎝程度の支柱を横に渡していき、やぐらを建てるようにヒモで結んで固定すれば完成です。

 

なので1m50㎝くらいの長い支柱が4本、50㎝くらいの短い支柱が必要。

 

また、折れてしまった場合、もう再生できないかもしれないという心配は無用です。

なぜなら、樹高を低く抑えるために剪定をすることが普通だからです。

 

樹高1mを超えていたら、葉が付いている節の上を剪定します。

また伸びてきたら、伸びたその枝の節の上を剪定するようにします。

 

このように何度も剪定を繰り返すと、樹高を2m前後に保つことができます。

そして何により、脇芽も出て花数も増えるため一石二鳥!

 

剪定で注意したい点は、晴れた日にすることです。

 

というのも、茎の中は空洞になっています。

その中に水がたまってしまうと腐ってしまう可能性もあるからなんです…。

 

そういったことを避けるためにも、剪定する日の天気には注意しましょう。

切った表面が乾いてしまえばあまり病気や腐ってしまうなどの心配はないので、

剪定後は2日くらい晴れている方がいいかもしれませんね。

 

また、花を咲かせるためには剪定時期に注意しなければなりませんでしたね。

剪定できる時期は7月~8月までですよ。

 

 

寒さには少々弱い皇帝ダリア。

花も開花し倒れないよう支柱もたてたけど、冬の寒さで枯れてしまったらショックですよね。

 

そこで重要なポイントになるのが、皇帝ダリアの冬越し方法です。

冬越し方法をマスターすれば、翌年もすてきな花を眺めることができますよ!

 

 

 

皇帝ダリアの冬越し方法は?

 

 

皇帝ダリアは冬の寒さには強くありません。

霜や雪にあたるとすぐに枯れてしまいます。

 

暖地では、地植えでも、花後に茎を刈り取ったあとそのままで冬を越すことができます。

翌年の春になれば新たに芽吹いてきますので心配はありません。

実家は関東ですが隣のお家の皇帝ダリアは冬も越して何年も咲き続けていますよ!

 

ただし、東北や北海道など寒冷地の場合は注意が必要です。

鉢植えの場合であれば室内に取り入れて冬越しします。

 

地植えの場合は、霜が降りる前に茎を切り倒し節を2つ程度付けた状態で切ります。

作業をする際はハサミでは到底太刀打ちできませんので、小型のノコギリなどを使用しましょう。

小さめのこんなものでOKですよ。

 

この切った部分を挿し穂として、水ゴケの中で芽が出るまで管理します。

芽が出たら、普通に土を入れた鉢に移し替え育てましょう。

そして、春に霜の心配がなくなったところで庭に植え付けます。

 

 

皇帝ダリアを育てる上での大切なポイントがいくつかありましたね。

それでは確認していきましょう。

 

<スポンサーリンク>

 

 

【よく読まれている記事はこちら】

ポーチュラカを冬越しさせたい!次も楽しむための5つのポイント

 

 

皇帝ダリアを何年も咲かせる方法~まとめ~

 

 

皇帝ダリアは地植えすると5~6mにもなる大型の植物。

でも、剪定をすることで樹高を2m前後に抑えることができましたね。

 

葉が付いている節の上を剪定し、出てきた茎もまたそうやって剪定するということを繰り返す。

こうすることで樹高が低く抑えられるだけでなく、脇芽が育ち花数も増えます。

 

剪定する時は、天気がいい日を選ぶことも大切でした。

というのも、茎の中は空洞。

そこに水がたまってしまい腐ることを避けるためです。

 

また、花が咲かない原因は主に2つでした。

  1. 短日植物である皇帝ダリアを、夜間に街灯や部屋の明りがあたるような場所に置いてしまっている。
  2. 花芽ができ始める9月以降に剪定をし、花芽まで切り落としてしまっている。

 

 

置き場所は、夜間に明りがあたらない場所。

剪定は7月~8月まで。

 

この2点に気を付けると、晩秋のきれいな皇帝ダリアの花を楽しむことができるはずです。

 

 

皇帝ダリアは霜や雪に非常に弱い植物でしたね。

暖地では、そのままでも冬越しできます。

 

ただし、寒冷地で地植えの場合は挿し木にして冬越しすることが必要でした。

茎の節を2つ程度付けて輪切りにし水ゴケの中で管理すると、節から芽がでてきます。

 

この株を霜の心配がなくなった春に植え付ければ完了です。

 

 

いくつかのポイントを押さえていれば、育てることは難しくありません。

晩秋に咲く花、皇帝ダリア。

 

高くなりすぎるからと敬遠している方や、冬越しが難しそうと感じている方。

 

ぜひ、皇帝ダリアをコンパクトに育てて、翌年も上手に咲かせてみてくださいね。

 

 

【関連記事はこちら】

ダリアの育て方!初心者がプランター栽培するときの基本は?

 

<スポンサーリンク>
LINEで送る
Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください