突然ですが皆さんは、なばなと菜の花の違いってご存知ですか?
ふと花の話をしていると間違った解釈をされている方が多いように思います。
「なばな」は漢字で書くなら「菜花」です。
「菜の花」はそのまま「菜の花」。
この二つ、真ん中に「の」が入るか入らないかしか違いがありません。
そのために同じものを指していると思っている方が多いんですね。
実は厳密には違うんです。
一体なにが違うのでしょうか?
今回はその違いを説明していきます。
また、菜の花といえば菜の花料理を思い浮かべる方も多いかもしれません。
せっかくなので美味しい食べ方まで紹介したいと思います。
こちらもお楽しみに!
Contents
なばなと菜の花の違いは?
なばなと菜の花の違いを知るために必要なこと。
それは、それぞれが何を指しているかということです。
「なばな」とはなんなのか?
「菜の花」とはなんなのか?
その点を詳しく見ていきましょう。
なばなとは
なばな、つまり菜花とは葉物野菜です。
4月中旬~下旬にかけて黄色い花を咲かすことが特徴となります。
1番大きな特徴は油も取れるように品種改良されている点です。
今の品種改良されたものっていうところポイントですよ~。
なので、覚えながら読み進めてくださいね。
菜の花とは
では菜の花とは何を指しているのでしょうか?
実は菜の花とは、アブラナ科の花全般を指しているんです。
アブラナ科といえば種類も豊富にありますよね。
パッと思い浮かぶものを挙げても身近なものが多くあります。
例えば大根、白菜、キャベツ、ブロッコリーなどですね。
こうした野菜の新芽を成長させて花が咲いたとき「菜の花」となります。
菜の花の中のなばなということ
つまりは「菜の花」という括りの中に、「なばな」という種類の花があるということになります。
ものすごく分かりやすくお伝えしますね。
菜の花=「人間」という大きなグループ
なばな=「日本人」「アメリカ人」「中国人」などの小さなグループ
というと、なんとなくイメージがつきやすいですかね?
菜の花とはアブラナ科の花の総称です。
なばなはその中でも、油も取れるように品種改良された葉物野菜となります。
菜の花には様々な用途のものがあるんです。
観賞用、採取油用、食用のものなどがあげられます。
それらの中の食用のものの一種が、なばなと思っていただければ良いと思います。
少しこんがらがりそうな話ですよね。
ザックリと考えてください。
菜の花というアブラナ科の花全般を指す大きな括りの中に、なばなという品種改良された葉物野菜の種類が存在するんです。
なばな=菜の花(の中の一種)ですが、菜の花=なばなとはなりません。
なばなは固有名称ということですね。
では食用の観点からさらに掘り下げてみましょう。
【おすすめ記事はこちら】
菜の花となばなは食べる部分も違う!
さらに掘り下げて厳密には…といったところのお話です。
他の菜の花の食用用途用のものと、なばなという改良品種には厳密には違いがあります。
それは食べる部分が異なるんです。
他の食用の菜の花を食べる場合はつぼみのところを食べるんです。
専門的にはつぼみは花蕾(からい)といいます。
特に覚えておく必要はないですが、すぐに言えるとなんかカッコいいですよね。
一方のなばなの場合は、花蕾はなく葉と茎を食べているんです。
こだわらない方には無縁な話かもしれませんが、
売り場でちゃんと分けていることもあるので見てみてくださいね。
厳密には…の話で、非常に細かくなってしまいました。
ただ品種が異なるということを端的に表していると思います。
違いとしては分かりやすい例ではないでしょうか。
イメージしている菜の花となんだか違いましたか?
続いては一般的に菜の花とは何を指すものなのか?についてです。
菜の花といえば一般的にはアブラナのこと
菜の花はアブラナ科の花の総称とお伝えしました。
もちろんこれが正しい情報です。
でも、一般的に私たちが思い浮かべる菜の花はアブラナという花を指しています。
真っ黄色の一面の菜の花畑といえば、こちらを指すのです。
昔から日本では食用、採取油用の野菜として育てられてきました。
食用、観賞用、灯油の原料として昔から身近な存在だったんです。
このアブラナのややこしいのが、成長過程で呼び名が変わるところにあります。
若い葉を食用とするときは「アオナ」と呼びます。
花をつけていると「ナノハナ」と呼ぶんです。
種になったときは「ナタネ」となります。
アオナも、ここでのナノハナも、ナタネも同じ植物(野菜)を指しているんですよ。
同じ植物でも成長過程で呼び名が変わります。
まるで出世魚のようですよね。
一般的に知られている菜の花はこの「アブラナ」です。
さらに本来の菜の花の意味は、アブラナだけを指しません。
アブラナ科の花の総称なんです。
とても複雑ですね。
本来の菜の花の意味や指す範囲を知れば、正しく理解ができますよ。
ではここまでで食用の話もたくさんしましたので、美味しい食べ方も見てみましょう。
菜の花の美味しい食べ方
ではせっかくですので、菜の花のおすすめの美味しい食べ方も紹介していきましょう。
美味しく食べるには材料の菜の花の選び方も知らないといけませんね。
それぞれを説明していきます。
菜の花の選び方
基本的に菜の花もなばなも、選び方に違いはありません。
まずチェックしたいのが、花が咲いたりしてしまっていないか?です。
花が咲いていると苦味が強くなり過ぎます。
次にチェックするのが葉の部分です。
葉の色を確認しましょう。
黄色く変色しているものは鮮度が悪いです。
おすすめの食べ方
材料選びの次は料理の紹介です。
おすすめの食べ方を見ていきましょう。
最初に思い浮かぶのはやはり「菜の花のおひたし」です。
茹でて、馴染ませるだけの簡単調理なところもおすすめと言えます。
次に思い浮かぶのは菜の花のペペロンチーノですね。
季節を感じられるシンプルな一品だと思います。
次は菜の花のドライカレーです。
根菜(さつまいもやレンコン)と大豆で作ると美味しいですよ。
しかもお肉無しでも美味しいので、ヘルシーカレーになります。
次にオニオンスープ+菜の花です。
甘みが出るまで炒めた玉ねぎのスープに、菜の花の食感が合わさります。
意外かもしれませんが、たまらなく美味しい料理になるんです。
この他にもまだまだありますが、特におすすめの食べ方を紹介しました。
ここの料理はなばなでも大丈夫です。
食材は新鮮なものを選んでくださいね。
苦味が出ると美味しさが半減します。
個人的にはオニオンスープはぜひ試してみてほしいですね。
それでは最後にまとめです。
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菜の花となばなの違いから美味しい食べ方まで~まとめ~
菜の花となばなの違いはお分かりになりましたか?
菜の花という括りの中の、なばなという改良品種の名前でしたね。
またなばなは、他の菜の花の食用とで食べる部分に違いがありました。
あまり気にするものでもないでしょうが、意識してみると面白いかもしれませんね。
そして一般的な菜の花についても触れましたね。
菜の花畑で連想するアブラナという野菜です。
成長過程で呼び名が変わることもあり、余計に複雑にしてしまっていたんですね。
もう一度、頭を整理してみると良いかもしれません。
視覚的にわかりやすくするなら
- 菜の花>なばな、アブラナ
- アブラナ=アオナ、ナノハナ、ナタネ
という感じですかね。
そして菜の花やなばなは、季節を感じられる食材でもありました。
見るだけでなく、食べることで味覚でも春を感じることができますよ。
観賞だけでなく、味覚でも春の季節を感じて楽しんでみてください。
もし、ほかにもこんなおいしい食べ方があるよ!という方。
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