リーガースベゴニアという花をご存知でしょうか?
あまりポピュラーでない花かもしれませんね。
ですが、皆さんのすぐ近くにたくさん見つけることができます。
ちいさなバラのような花をふんだんに付けた植物です。
とても鮮やかで色の種類も豊富です。
そして、このリーガースベゴニア。
部屋の中でも育てることができるんですよ。
部屋の中の観葉植物というと、緑のイメージですよね。
ですが赤や黄色の明るい植物がリビングにあったなら・・・
考えるだけでも気分がよくなります。
部屋の花といえば切花も素敵です。
しかし・・・
リーガースベゴニアはほぼ一年間「花」がたのしめます。
これってすごくないですか?
ですが、室内だけにかかりやすい病気もあります。
今回は、基本的な育て方。
そして少し踏み込んで病気の対策などを詳しく紹介します。
ポイントを守ればいつも花がたのしめるのでとてもおススメです!
では早速基本の育て方から見ていきましょう!
Contents
リーガースベゴニアの育て方!基本的な管理方法は?
とても綺麗で鮮やかな色の花、リーガースベゴニア。
そういえば丁度この前、動物園に行ったんです。
その園内に植えられた低い垣根がリーガースベゴニアでした。
教えられたわけでもありませんが、すごく綺麗で自然に引き寄せられ・・・
「わぁ・・・きれい」と気がつけば垣根の前にいました。
そのくらい目を引く、絶妙な色合いです。
かわいくもあり、大人びても見える。不思議な花です。
そこにあるだけでパッと明るくしてしまうのですから、動物園やテーマパークにはぴったり!
ましてやお家にあれば気分も明るく過ごせるでしょう。
そんなリーガースベゴニア。
実は暑さにも寒さにも弱いってご存知でしたか?
花が綺麗に咲く時期も春と秋。
私たちにとっても丁度いい気温の時期です。
特に、夏のジリジリとした刺すような日差しには注意です。
葉が焼けたように茶色くなってしまい、弱ってしまいます。
夏にはレースカーテン越しに日光を与えるなど工夫しましょう。
また、熱帯が原産ということもあり、乾燥気味で育てるとうまくいきますよ。
あまりに湿度の高い場所だと腐ってしまう恐れもあります。
水遣りの頻度。
鉢植えのおき場所。
花が咲いた後にも花を摘む作業。
などリーガースベゴニアならではのお手入れも紹介しています。
そのまま何も知らずに放っておくと腐ってしまう恐れも・・・
ですので一つずつ見ていきましょうね。
どこに置けばいいの?
基本的には外の垣根に使われているくらいですから、外にだして大丈夫です。
ですが、室内で楽しむ今回のような場合。
ずっと室内で育てるつもりなら外にだす必要はありません。
室内の中のできるだけ日光の当たる場所におきましょう。
そうですね。具体的に言うと・・・
窓際や玄関先、ベランダなどがいいかと。
先ほども少しお伝えしたように・・・
日光が強い夏の時期や、春の終わりに秋の始まり。
そんな日にはレース越しの日光にしてあげてください。
そしてもう一つ大事なのは風通しです。
乾燥気味に育てるといいました。
なのでお風呂場やキッチンなど湿気が多い場所はNGです。
風通しのいい湿気のたまらない場所においてくださいね。
鮮やかな色は私たちを元気にしてくれます。
応援されていると思える程、元気な色の花。
おき場所は自由ですが、玄関やリビングの窓際なんかがいいのではないでしょうか。
みんなが通って、声が響きあうような場所に似合う気がします。
ではお手入れの方法について順番に見ていきましょう。
水やりの頻度と方法は?
水やりは基本的に毎日は行いません。
毎日行い水が溜まってしまうと、根ぐされの原因になります。
また水遣りの後にしたの受け皿に溜まった水もこまめに捨てましょう。
その水が原因でムシが発生したりする恐れがあります。
綺麗でもムシが出てくるのは嫌ですよね。
水やりから次の水やりまでのポイントは・・
午前中に、根元に向かって水やりする。
葉にはかけないように気をつけてくださいね。
そして、量は下の受け皿から出てくるくらい与えてOKです。
そして、次の水やり時期は表面が乾いたくらいにします。
しっかり表面が乾くまで我慢してください。
乾くことによって、新しい新鮮な水を吸収することができます。
乾く前に与えると、古い水が循環せずずっと鉢に残ってしまいます。
そうして起こる根ぐされは、腐ってしまうと対処のしようがありません。
この見極めだけはしっかり行いましょう。
根というのは植物に必要な栄養と水を吸収する唯一の部分です。
その根がおかしくなると、植物は絶対的な危機に陥ります。
反対にいえば根さえ守れば、水と栄養が守られた。
ということになりますから、その時間を費やす価値はあります。
肥料はいつ頃どれくらいあげればいい?
肥料はぜひ与えましょう。
与える時期は決まっています。
大体7月から9月の「夏の時期」は高温期なので控えます。
そして大体11月から3月の「冬の時期」も低温期なので控えましょう。
ですので分かりやすくいえば開花期あたりに与えるのです。
開花しているときはどんどんさいて、次がまた咲いて・・・
と常に水や栄養を運び、リーガースベゴニアが活動しています。
ですのでその活発な動きに合わせて・・・
的確に肥料を与えることで効率的に栄養が運ばれます。
頻度としては1週間に1度くらい与えてくださいね。
肥料の与え方は水やりの際に混ぜて与えると簡単です。
ですので肥料の種類としては液体肥料を選んでください。
そうしてお手入れをしていくと、綺麗な花が咲きます。
たのしみですね!
パッと明るく、何回見ても飽きない素敵な花ですよ。
花が咲き終わった後はどうすればいいの?
どんどん咲いてくる花もあれば・・・
もう役目を終えてぐったりとした花も出てきます。
そんな咲き終わった花を摘むというお手入れがあるんです。
「はながら摘み」といって、おわった花を取り除く作業。
これは菖蒲などでも行いますが、あまり自宅の花ではないお手入れです。
ですのでリーガースベゴニアが咲き、開花を楽しんだ後。
花はどんどん咲くけれど、咲き終わったはながらを摘まずに置いておくと・・・
まず蒸れます。
たくさんのリーガースベゴニアが咲いていますから。
葉ながら摘みは花の下の茎を手で折る(ちぎる)ということです。
そして、全体のバランスが悪く、余裕があればハサミで散髪です!
まんまるの美しいフォルムにしてあげてください。
そうすると風通しもよくなり、日光も平等に当たりますね。
綺麗にするだけでなく、理由もきちんと理解しておこないましょう。
そして、大事な植え替えについてです。
売られているリーガースベゴニアも鉢いっぱいに花が咲いている場合があります。
この場合大体鉢が小さいことがおおいのです。
一度花を楽しんだら鉢を一回り大きくしてあげましょう。
一回り大きな鉢を用意し、水はけの良い土を入れます。
室内の場合は観葉植物用の土が、匂いもせずいいかと思います。
そうしてあげることで、根ぐされの防止。
そして健康なリーガースベゴニアの成長を助けてあげることができます。
そして、挿し木についてです。
リーガースベゴニアは挿し木でふやすことができます。
挿し木するには、ふしのついた枝を切りしばらく切り口を水につけます。
イメージは花瓶に花を生けるような感じです。
たまに失敗しますが、大体は根っこが伸びてきます。
その根っこが出てくれば、土に植えて再び新しい株として育てることができますよ。
そして、わざわざ株をふやすように枝を切らなくても大丈夫です。
なぜなら、リーガースベゴニアは必ず剪定が必要な植物です。
なので、そのときに出る枝で試してみてくださいね。
秋も終わり寒くなってきた頃・・・
そろそろ冬支度をはじめます。
寒さに弱いリーガースベゴニアはどのようにして冬越ししてあげるのでしょうね。
次で詳しく紹介します。
【おすすめ記事はこちら】
リガースベゴニアがうまく冬を越すには?
リーガースベゴニアの最適な気温はどのくらいでしょう。
およそ15度から25度くらいと言われています。
ですが10度くらいまでなら生育することができます。
その温度より低くしないことを大前提に冬を迎えましょう。
暖かいみんなが集うリビングなどが最適な置き場所ともいえます。
寒くなり過ぎない部屋を選んで置いてあげてくださいね。
そして冬はしっかりと窓辺で日光に当ててください。
そして日が落ちた後は、かなり冷え込みますので窓から離して置いてください。
夏はカーテン越しとお伝えしましたが冬はしっかりと当てて大丈夫です。
暖かい部屋。と言いましたが、エアコンなどの風が当たらないように注意してください。
人工的な風や暑さは植物の水分をものすごく蒸発させます。
気を抜いているとすぐに乾燥の行きすぎ状態になりますよ。
水やりはずっと変わらず、表面が乾いたら与える。
程度で十分です。
毎日少しずつではなく、乾燥状態を作り出すためにも・・・
水を与える日と乾燥を待つ我慢の日を作りましょうね。
高温多湿を嫌うのは冬も同じです。
加湿器の前などには置かない様にお願いしますね。
灰色カビ病などの原因にもなりかねません。
リーガースベゴニアは色々とかかりやすい病気があります。
対策が必要なものもありますので要チェックです!
リーガースベゴニアがかかりやすい病気と対策!
すごく綺麗に咲いてくれていても、病気にかかることもあります。
せっかく育てているのですから、防げる病気は防ぎたいですよね。
リーガースベゴニアが、かかりやすい病気。
ほかの植物でも多い病気なので聞いたことのある人も多いのでは?
この二つはよくかかるので、後で詳しくお伝えしましょう。
そして、もう二つかかりやすい病気があります。
それは、斑点細菌病と立枯れ病です。
このような症状の時にはこの病気が疑われます。
斑点細菌病
葉っぱが痛んだとき、葉の表面が水っぽくなるのが分かりますか?
どのような水びたし状に、まず斑点がでます。
そして、その斑点が広がっていき、どんどん感染していくのです。
感染してしまった株は治療ができず、捨てる以外にどうしようもありません。
ですので、かからないようにするのことが大事です。
原因は高温の時期になると土にいる細菌が繁殖をはじめます。
その菌が雨などで跳ね返りの際、リーガースベゴニアの傷口に入ると感染するようです。
また、その感染した株から横の株へ・・・
その株から取れた種子から来年の株へ・・・
とどんどん感染してしまいますので、注意です。
できる対策は・・・
- いつも水はけをよくすること。
- 水やりを控えること。
- 込み合ってきた葉は剪定し、風通しをよくすること!
- 雨の日は枝をきったりしない!傷口をつくらないこと。
に限ります。
最後の4.は、室内で育てるなら関係ないのかもしれません。
ですが、菌が跳ねて感染をさせないためにもそーっと水やりは行いましょうね。
立枯れ病
土の中にいたカビの仲間が、なんと根から入ってきてしまう病気です。
茎の部分を褐色に変化させてしまい・・・
せっかく吸い上げた水分、栄養が流れ出てしまいます。
そして茎のところから黄色くなってしまい、枯れていきます。
立枯れ病にはかかってしまうと治療ができません。
できることは、その病気にかかった株を根元からしっかり処分することです。
ですので、植えた後の対策としては・・・
やはり水はけを良くすることにかぎります。
このように、全体的に余分な水残さないこと。
水はけをよくすること。
特に雨などは注意!ということでした。
乾燥状態を保つことはとても重要だったのです。
しっかりと基本の育て方を頭に入れてお手入れしてくださいね。
アブラムシ
アブラムシという白い小さなムシ。
一度は見たことがある人がほとんどではないでしょうか。
そのムシはいつも集団で植物の茎や葉にくっついています。
よってたかって花や葉の栄養を吸い取ってしまうのです。
そしてアブラムシ自信も甘い排泄物を出し・・・
その排泄物がウイルスや菌のたまり場になっている!
このように、アブラムシ自信が栄養を盗んでいくだけでなく・・・
菌の住みかまで提供してしまっています。
残念すぎますね。
対策としては・・・
- セロハンテープやガムテープでくっつけて除去。
- 苗植え付け時に薬剤をまく(オルトラン粒状など)
と、このくらいしかありません。
アブラムシは1匹でも繁殖できる生物です。
なので見つけ次第どんどん除去しなければすごいスピードで増えます。
最近では、天然成分で作り上げた薬剤も登場しています。
ですので、薬剤を使うことに抵抗がある!
そんな方は天然の商品も探してみてはいかがでしょう。
うどんこ病
うどんこ病という病気きいたことがありますか?
なんだか不思議なネーミングですね。
うどんこ病は字のごとく・・・
うどんの粉を振りかけたような症状が出るのが特徴です。
その正体はカビ。
白いカビが、粉のように点々と広がっていきます。
どんどん広がった患部は全体をおおいます。
この病気の何が問題なのか。というと・・・
白くなってしまった葉は光合成することができなくなってしまうのです。
光合成できないということは生育にとても被害を及ぼし・・・
枯れてしまう。ということにつながっていきます。
原因をカビといいました。
やはり原因は湿気です。
葉を剪定せずに放っておくと、込み合ってきます。
そうすることで風通しが悪くなり湿気が溜まってしまうので注意です。
対策としては、風通しをよくすること。
そして、殺菌剤を散布するのも効果的です。
このうどんこ病はほかの植物でもよく聞く病気ですね。
薬品を使ったり、こまめな手入れで防ぐことが可能です。
ではもう一つポピュラーな病気を紹介しておきましょう。
灰色カビ病
柔らかい部分から、水びたし状に変色していき、褐色化・・・
そしてまもなく腐っていくという恐ろしい病気です。
湿度が高いと目に見えてカビに覆われてしまうこともあります。
この病気は低温のなかで湿気が多いと発生率が高くなります。
また、原因はカビですので、他の株に移ってしまうことも・・・
見つけたら早めの対策、対処が必要になる病気です。
灰色カビ病の原因はそのほかにも、
咲き終わった花から・・・
枯れた花から・・・
など、お手入れしていれば本来無さそうなものからカビが発生することもあります。
なので、咲き終わった花はこまめに取り除く。
害虫に食べられてしまった葉は根元から取り除いておく。
などいつも綺麗な状態を保ってあげること。
これがとても重要です。
また、水遣りのときに上からかけてしまうと葉に水がかかります。
そうすると湿気が多くなりがちなですよね。
根元から上にかからないように与えることも大切なポイントです。
この病気の対策にもダコニールなど殺菌剤を散布すると効果的です。
たくさん紹介して、ちょっと難しそうに思えるかもしれません。
ですがこの病気はリーガースベゴニアだけでなく、いろんな植物にも起こりえる病気です。
リーガースベゴニアだけが特別ではありません。
それよりも、どうしてこうなるのかが分かれば対処もできますよね。
そんなときには参考にしていただければ嬉しいです。
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リーガースベゴニアの基本的な育て方~まとめ~
とっても綺麗な花ですから、元気な状態でずっと育てたいですよね。
基本的に部屋の中で十分育てられるのリーガースベゴニア。
綺麗な状態を間近で楽しむことができます。
とっても嬉しい反面・・・その分湿気には十分に気をつけて、育てましょう。
また大事なお手入れとして、鉢の植え替えです。
やはり根っこには一番気をつけてあげましょう。
いつも余裕のある鉢で水はけよく育てることがトラブルをグンと少なくしてくれます。
天然成分の薬剤や市販の薬剤も、使うかどうかはお任せしますが、
使って、簡単に病気を防げるようなら、使ってみるのもいいかも知れません。
それを使うことで、育てる手間が減るのなら・・・
そちらの方が、心からリーガースベゴニアに癒されることができるのでは?
と私は思います。
たくさんの病気を紹介しましたので育てにくそう・・・
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、対策は共通して言えることがありましたね。
- 湿気を残さない。
- こまめにお手入れして、清潔状態を保つ。
- いつも乾燥気味にしておく。
ということでした。
どんな病気にも必ず理由があります。
急にカビが生えてしまったり・・・
折れるように腐ってしまったり・・・
というような、びっくりするような症状も急にはおこりません。
こまめに手入れし、観察していれば、必ず異変に気がつけるはず!
そのときに正しい対処ができればまた復活が期待できます。
病気を探すように観察するのではなく、綺麗な花に見とれて・・・
幸せな気持ちで植物とむきあってくださいね。
慣れてくれば挿し木で株をふやして窓際を飾るのもとってもかわいいはず!
鮮やかなリーガースベゴニアが皆さんのお部屋を彩りますように!
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