七草がゆはいつ食べる?その由来と簡単な作り方!

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春の七草・・・

そう聞いて一番初めに浮かんだのは、お正月の後に母が台所に立っている風景でした。

 

家族の健康を願う。

 

なんとなくそういうテーマだったのでは?

 

とは思うものの、毎年食べてたけど、しっかり知らない・・・

気になると、なんだか知りたくなってきませんか?

 

七草がゆとは?

七草って?

 

これを読んだら、新年は七草がゆを囲んで家族にうんちく語りましょう!

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七草がゆはいつ食べる?朝ごはん?昼ご飯?夜ご飯?

 

 

たくさんご馳走を食べたお正月も終わり、体重が気になる頃。

毎年なんとなく食べていた七草がゆに目を向けると・・・

そういえば七草がゆってなに?

 

健康のために食べている気がするけど詳しく知らないなぁ。

というか、いつ食べるの?

となんだか気になる!

 

というわけで今回は七草がゆについてご紹介します。

 

まずは作り方です!

早く食べたいときであれば、炊いたご飯に水を足して作るおかゆでもOK。

 

ですが、時間があるなら

生米から炊くおかゆのほうが圧倒的に美味しいです。

 

用意するもの(2人分)

  • 米 … 1/3合(大さじ4)
  • 水 … 500ml
  • 春の七草 … 市販品1パック(塩茹でにして刻んでおく)
  • 塩 … ひとつまみ

 

作り方

  1. 鍋に米と水を入れて沸騰させる
  2. 底が焦げ付かないように一度混ぜる
  3. 弱火にして、水面が踊るような状態で40分ほど炊く
  4. 炊きあがりに塩、七草を加える

 

ポイントは炊きたてをたべること。

もしくはお子様なら冷ましたてを食べること。

 

冷めた後、二回目に温めなおしても同様の美味しさは味わえません。

作れるようになったところで、いったい、いつ食べるの?

 

ずばり、1月7日の朝に食べます。

それに、なぜ7日?

 

だってお正月に食べたほうが特別感もありますし、

一年の無事を祈るにはいい気がしますよね?

 

そこには、日本に数々の文化をもたらした中国が関係しています。

中国では前漢の時代に元旦から1月8日までの間、毎日の天気をみて占いをする文化がありました。

 

元旦→鶏、2日→犬、3日→猪・・・

という具合で占いを行い、その7日目が「人」を占う日だったのです。

そして、その文化が日本に伝わることに・・・

 

では、どうして朝なの?

それは昔日本では、1月7日は官の昇進を決める日だったんですね。

ですので、その日の朝に食べて出世を願ったというわけです。

 

たくさんの文化が融合してできたのが「七草がゆ」ということです。

 

次は、わたしも含め、当たり前のように食べてきた七草がゆ。

いったい、いつから食べているの?という疑問にお答えします。

 

 

七草がゆはいつから食べられるようになったの?

 

 

しっかりといつから!とは分かりません。

しかし、平安時代には既に年中行事になっていました。

 

その頃日本には・・・

新年に行う「若菜摘み」という行事がありました。

これは新年に野に出て若菜を摘んで食べるというもの。

 

そこに上でお伝えした中国からの文化が伝わってくるんですね。

 

中国の「新年の占い」と日本の「若菜摘み」が融合!

そしてできたのが

「1月7日に七草がゆを食べて、一年の健康を祈る。」

という七草がゆの文化でした。

 

元々は穀物を数種類おかゆにして食べていました。

でも、いつの間にか米に七草を入れて作る粥になったのです。

 

今思うとお正月に野にでて若菜を摘むなんて、

寒すぎてとてもやってられませんよね。

 

ただ、いつの時代も家族を想う思いやりの心は受け継がれていくものなんですね。

そういう気持ち忘れないようにしたいものです。

 

地域によって入れる七草、もしくは7つではない地方もあります。

 

さぁ形は違えど、全国津々浦々で食べられてきた七草がゆ。

きっと郷土料理なんかと一緒に食べられてきたんでしょうね。

 

あなたの家では七草がゆが食卓に並ぶとき、一緒に何を食べますか?

 

次では、絶対に七草がゆと合う

(と私が断言する)

おかずをご紹介します!

 

 

七草がゆと一緒にたべたいおかずベスト3

 

 

まず伺いたいのが、

七草がゆ、あなたは好きですか?

 

正直言うと私は子どもの頃はあまり好きではありま・・・笑

とくに味も無ければ、見た目も子どもの苦手な緑。

おいしい!というイメージは無い!

というのが私の感覚でした。

 

けれど大人になるにつれ、

お粥のコクと七草の苦味や風味、香りを感じられるようになったんです。

すると、たまらなく美味しく感じるようになりました。

 

いい意味で淡白で、かたよりのない味の七草がゆ。

 

私は少し味の濃いおかずも合うとおもいますよ。

そこで私の選ぶおかずベスト3をご紹介します!

 

ベスト3「出し巻きたまご」

七草がゆと共に食べるならいつもよりの少し濃い味付けにしましょう。

鰹節や牛肉の時雨煮なんかをのせて、うまみを足してもより美味しくなります。

 

もし七草が余れば軽く炒めて出し巻き卵に入れてしまうのもOKです。

彩りもでてきれいですよ。

 

ベスト2「切干し大根の煮物」

お正月に豪華なものばかり食べて胃も疲れているのでは?

 

そんなときに出汁のうまみをしっかりと含んだ煮物をどうぞ。

醤油ベースの味付けが七草がゆともばっちりでしょう。

切り干し大根にはぜひ油揚げやさつま揚げなどうまみが出るものを入れてくださいね。

 

ベスト1!「ぶり照り焼き、ぶり大根」

冬にしっかりと脂が乗るぶりを使って、照り焼き!

または前日からしっかりと味を含ませたぶり大根!

 

はっきりとした味が七草がゆのアクセントにもなるでしょう。

たれや煮汁と七草がゆの相性も最高!

 

 

あ~

胃を休ませるつもりだったのに、美味しくてたくさん食べてしまいそうです。

(こうしてまた今年も「ダイエットしなきゃ」と連発するようになるんですよね)

 

ですがご安心ください。

七草は栄養豊富!

お肌にも嬉しい栄養がギュっと詰まったエキスパート達なんですよ。

 

昔から健康を祈って食べられてきた七草。

いったい七草とは何か気になってきませんか?

それでは次で詳しくご紹介します。

 

 

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七草がゆの主役!春の七草ってどんな花?

 

 

さて、ご紹介する前に、七草とはどんな草(野菜)なのでしょうか。

セリ、ナズナ、ゴギョウ・・・と呪文のように聞こえますよね。

私は知る前は山菜のように特別に山にとりに行くようなもの!

と完全に勘違いしていました。

 

でも実は調べてみると・・・

普段から目にしているものもあったのです。

 

また、げんかつぎの意味もあり、

 

  • セリ:競り勝つ
  • なずな:汚れを除く
  • ごぎょう:仏体
  • はこべら:繁栄がはびこる
  • ほとけのざ:仏の安座
  • すずな:神を呼ぶ鈴
  • すずしろ:汚れない清白

 

という具合に食べ物に願いをのせてこれからの健康を祈ったということです。

 

よく知られているのは「かつ丼」。

試験に「かつ」から「かつ丼」という意味を込めて。

 

また、おせち料理でも

海老は背が曲がるまで長寿を願って・・・

レンコンは先まで見通せるように・・・

など昔から日本はげんかつぎを大事にしてきたんですね。

 

では一つ一つご紹介します。

七草がゆ以外の食べ方についても紹介しているので、よかったら試してみてください。

 

セリ

 

セリは香りに特徴があります。

独特なその香りとわずかな苦味にはファンが多い!

鍋やおひたしなどでもとても存在感がありますよね。

 

栄養は葉酸を多く含み、鉄分やビタミンもありますので

女性の味方!ともいえる野菜です。

 

魚介類との相性が良いです。

火を通した海老やイカ、ボイルしたセリをオリーブオイルでさっと混ぜるだけのサラダなんかもおすすめです。

 

ナズナ

 

ナズナは冬に生える貴重な植物。

とても生命力が高く、荒地だろうがどこだろうがどんどん成長します。

 

栄養はビタミン、ミネラルはもちろんのこと、驚くべきはカルシウムの量です。

100gあたり300mgとほうれん草の5倍ほど含まれています。

葉酸もあるので、緑黄色野菜のなかでもトップクラスです。

 

ナズナは天ぷらにしても美味しくいただけます。

揚げたてはシンプルに塩をかけてパクリ!です。

 

ゴギョウ

 

ゴギョウはハーブティーとしても最近注目を集めているんですよ。

昔の「草もち」はよもぎではなく、ゴギョウが巻いてありました。

とてもポピュラーなハーブの一種だったのですね。

 

ゴギョウの成分は、咳の初期の緩和や痰きりができる。

また、利尿作用があるのでむくみなどに効果が期待できます。

 

身体の内側から老廃物を掃除してくれるようなイメージですね。

七草の中では身体を綺麗にしてくれるデトックス担当です。

 

ハコベラ

ハコベラはゴギョウと同じようにデトックス担当です。

昔は産後の浄血にも使われたほど効果が期待できるそうです。

整腸作用もあり、歯磨き粉代わりに使われていた時もあったのですよ。

 

料理には基本的にはねぎと同じような使い方が出来ます。

炊き込みご飯の最後に混ぜ込んだり、冷奴の上にミョウガとともに薬味として・・・

という具合です。

 

今ではスーパーでも春の七草の時しか見かけないですよね。

ですので見かけたら、季節モノだと思って料理に挑戦です!

 

ホトケノザ

 

ホトケノザは整腸作用や高血圧の予防に効果が期待できます。

食物繊維も多く、解熱作用もあるといわれています。

 

本当に七草がゆでしか見かけない花ですよね。

 

食べ方は、茹でたほうが美味しくいただけます。

ですので、七草がゆのほかにはお吸い物に入れたり、お正月に残ったお餅と雑煮にしてもいいですね。

その季節のものと合わせて楽しんで食べてみてください。

 

スズナ

 

スズナとは、カブのことです。

 

とても優秀な野菜のひとつで、たくさんの栄養があります。

葉には葉酸がたっぷり

女性や妊娠中には、ぜひおすすめしたい野菜です。

ほかにも消化酵素が含まれていて消化を促進させてくれます。

食べ過ぎてしまった正月後には必ず食べたい野菜ですね。

 

お肌にも嬉しい栄養がぎっしりです。

カロテンやビタミンが含まれていて、ビタミンCにおいては野菜トップクラスです。

七草の中にいつも見かける野菜が登場しましたね。

 

食べ方は葉も実もスライスして塩でもむだけ!

簡単な浅漬けが出来ます。

火を加えないのでビタミンも壊れにくくおすすめです。

 

スズシロ

 

最後の七草、スズシロ。

それは大根の葉の部分のことです。

またこれもよく知っているポピュラーな野菜でしたね。

 

緑黄色野菜の代表ほうれん草と比べても、全く引けをとらないのがスズシロの栄養です。

 

ちりめんじゃこ、ごま油で炒めて混ぜご飯!

チャーハンに加えてもOK!

個人的には油との相性がいいと思います。

 

 

さて、ここまで七草をご紹介してきて、

本当に選ばれた7つだというのがお分かりいただけたでしょうか?

 

そして、実はお正月に食べるおせち料理は保存食の意味もあるんです。

なので、どうしてもその時期はビタミンなどが不足します。

 

それを補うという意味でも、春の七草はとても優秀な野菜なのです。

春といえども、実際は寒い冬に生育出来る七草。

 

秘めた底力はすごい!ということですね。

 

 

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七草がゆの食べ方~まとめ~

 

いかがでしたでしょうか?

七草がゆの由来や

おすすめの合わせるおかず、七草の種類をご紹介をしました。

「家族の健康を願う」

という七草のテーマにふさわしく、

栄養たっぷり!

愛情たっぷり!な日本の文化なのですね。

 

意味や由来、そして栄養が分かると、

食べたらよりいっそう元気が出そうではありませんか?

 

七草がゆは、ぜひご家族で、大切な人と、

相手を思いやりながら作り、食べてください。

 

わいわいと食卓を囲んで食べること。

それが一番健康への効果を引き出してくれるかもしれませんね。

 

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