観葉植物として人気の高いエバーフレッシュについて紹介していきます。
エバーフレッシュは、明るいグリーンの葉が涼しげな印象を与えてくれる植物です。
また樹形も華奢と呼べるようなほっそりとした佇まいをしています。
全体的に可愛いイメージの観葉植物となり、店頭で一目惚れして購入する方も多いみたいですよ。
でも本来のエバーフレッシュは、ボリビア原産の常緑高木です。
場所的にはブラジルとかチリとかあのあたりですよ。
そのため現地では30mを越すほどの大きさに育つ植物だって知っていましたか?
30mっていうと10階建てくらいの高さですかね?
かなりの大木!
さらに春から夏にかけては、小さい薄黄緑色の花を咲かせます。
(これもまたかわいい!!)
この花を咲かせた後に、赤いサヤの中に黒い種子を入れた実をつけるんです。
この様子から和名ではアカサヤネムノキと呼ばれるんですよ。
和名にするとネムノキと付くのですが、育てた方はピンと来たかもしれません。
ネムノキといえば、夜になると葉を閉じて眠ることから名付けられていますよね。
エバーフレッシュもネムノキと同じくマメ科の植物で、やはり夜になると葉を閉じる性質があります。
可愛いらしい見た目しか知らない方にとっては、意外な側面がたくさんある植物なんですね。
知らなかった方はこんな特徴も知っておくとより楽しめるかもしれませんよ。
そんなエバーフレッシュは観葉植物として店頭に多く並んでいます。
そのためか初心者の方が育てることも多い植物なんです。
そうすると育て方に悩みを持つ方も多くなるようで「葉が枯れてしまう」などの悩みを多く耳にします。
ここではそんな初心者の方たちが、悩むであろう育成のポイントを紹介していきたいと思います。
もっとエバーフレッシュのことを知って、もっと育成を楽しんじゃいましょう!
Contents
エバーフレッシュを観葉植物として育てる時の環境は?
エバーフレッシュの栽培環境について紹介していきます。
観葉植物として育てることを前提としますので、室内でのポイントを中心に見ていきましょう。
日当たりについて
ボリビア原産ということもあってか日光を好む性質があります。
耐陰性もあるので室内でも育てることができますが、日光が無いと弱ってしまうんです。
日照不足のために枯れてしまうことも十分に考えられますので、葉が枯れてしまう理由の1つとも思われます。
基本的には日当たりの良い窓辺に置くようにしましょう。
本来とは異なり室内栽培の場合、直射日光を強く感じとってしまうことが多くあります。
そのため室内栽培では強い直射日光を避け、遮光カーテンなどで光量を調整してあげてください。
気温について
エバーフレッシュは暑さに強く、寒さには弱い植物です。
しかも15℃くらいから成長が遅くなり始めるので、気温の高い時期以外は室内での栽培が良いと思われます。
10℃を下回ってくると植物が弱りますので、室内であっても寒くなり過ぎる部屋に置かないようにしてあげましょう。
室内栽培を前提に話をしていますが、たまに「外に出しても良い時期はないの?」という質問を耳にします。
その点についても少し掘り下げておきますね。
外に出しても良い時期は気温に合わせます。
そのため夏などの暑い時期であれば問題無いと言えるでしょう。
日光が好きなので日光浴をさせる良いタイミングとも言えるかもしれません。
ただし室内から急に屋外に出すと、直射日光に植物が慣れていない状態なんです。
いきなり直射日光での日光浴だと葉焼けする可能性があります。
徐々に日光に慣らす必要があるので、いきなり夏の日当たりには出さないであげてくださいね。
室内のエバーフレッシュを外に出すときは最初は午前中だけ。
次の日は13時くらいまで。
というように徐々にがポイントですよ!
用土について
エバーフレッシュは水はけの良い土で、かつ保水性の高いものを好みます。
とはいえ特別な注意点は用土ではありません。
市販の観葉植物用の土を使用して育てましょう。
エバーフレッシュの生育環境についてはお分かりになりましたか?
室内を前提に紹介をしています。
日光と気温が大きなポイントですね。
また夏場などに屋外に出したい方もいらっしゃると思います。
その場合は徐々に日光に当てるように注意しましょう。
続いてはエバーフレッシュの育成のポイントを紹介していきます。
エバーフレッシュの育成の3つのポイント
ここからはエバーフレッシュの育成のポイントを紹介していきます。
具体的には3項目です。
早速見ていきましょう。
水やりについて
エバーフレッシュの水やりでは、気温によってやり方が変わるのがポイントです。
上にも少し書きましたが気温15℃以下で成長が遅くなります。
そのため15℃を挟んで水やりの注意点が変わるんです。
まずは気温が15℃以上の時から見ていきましょう。
主に春~秋の暖かい時期はエバーフレッシュの成長期となります。
この時期には水を植物が多く水を吸い上げるので、土が乾いたら水を与える目安としましょう。
水を与える時はたっぷりと与えましょう。
ただし鉢皿に溜まった水はしっかりと捨ててくださいね。
根腐れの原因になってしまいますよ。
根腐れしてしまうと最悪の場合は鉢ごと処分になってしまうので気を付けたいポイントですね。
続けて気温が15℃を下回る時について見ていきましょう。
秋~春前までの寒い時期ですね。
この時期は成長が遅くなるために、あまり水を吸い上げなくなります。
そのため水やりも控えめを基準としましょう。
具体的には土の表面が完全に乾いた後、2~3日経ってからを目安とします。
エバーフレッシュのような樹木類の植物は、乾燥させることで樹液の濃度を高めることができます。
樹液は養分でもあるため、樹液の濃度が高くなると耐寒性が上がるんです。
ある程度、育成に慣れてきたら植物の様子を見ながら水やりを調整してみてください。
乾燥気味に育てることを目標として、エバーフレッシュの葉の様子などから判断して水やりをします。
毎日観察しながら育成していると植物の状態が分かるようになってきますよ。
慣れてきたら試してみてください。
あとは、季節に関係なく毎日1回の葉水を行なってあげましょう。
病気や虫の予防になります。
やり方は霧吹きで葉に水を吹きかける方法が一般的です。
でもホコリが葉に溜まるので、たまに濡れたティッシュなどで拭いてあげる方がベター。
肥料について
基本的にはエバーフレッシュは肥料が無くても育ちます。
ただ成長期には肥料を与えた方が元気に育ちますので、暖かい時期には与えてあげた方が良いと言えるでしょう。
具体的には春~秋の成長期に市販の液体肥料を与えてください。
ペースは10日に1回程度が目安となります。
大丈夫だと思いますが、必ず規定量に薄めてくださいね。
それが面倒なあなたには薄めなくても使える液体肥料もあるのでそちらがおススメですよ。
反対に冬の寒い時期には、肥料焼けを起こすので与えることが無いようにしましょう。
肥料は春~秋だけと覚えちゃいましょうね。
就眠運動(しゅうみんうんどう)とは?
これも水やりの基準になるのですが、独特の基準なので覚えてみてください。
エバーフレッシュは上に書いた通りネムノキに近い植物です。
ネムノキやオジギソウに見られる特徴と同じく、夜になると葉を閉じるという性質があります。
この習性を就眠運動と呼び、葉からの水分の蒸発を防ぐために行なっているんです。
この就眠運動は本来、夜になると行われるのですが昼にも起こる時があります。
就眠運動自体が水分の蒸発を防ぐためのものなので、本来の夜以外に葉を閉じている場合は水分不足のサインとなるんです。
そのため昼に葉が閉じていたら水不足を疑ってみてください。
槌が乾いていないかをチェックしましょう。
このサインを押さえておくと、水不足で葉が枯れてしまうのを防げますよ。
ここでは項目自体はあまり多くありませんでしたね。
でも、1つひとつが重要なものとなりますのでしっかりと覚えましょう。
特に水やりに関しては葉が枯れる原因になりやすいので、気温のポイントと一緒に押さえてくださいね。
続いては大きくなる植物では、どうしても必要となる工程の紹介です。
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エバーフレッシュの剪定と植え替え
エバーフレッシュは本来は大きくなる植物です。
そのため、適時で剪定(せんてい)をして形や大きさを整える必要があります。
同じく根の部分もどんどん成長していくので、鉢植えなら植え替えの作業も必要です。
こちらは毎日や毎週といった短いスパンでやるものではありません。
日々の管理とは異なりますが、育てていく上でいずれ必要となる知識ですので覚えておきましょう。
剪定も植え替えも、エバーフレッシュの休眠期である冬は避けましょう。
暖かい時期を好む植物なので気温の高い時期に実施してください。
剪定は室内で育てるのであれば、適宜で大きさを調整するように実施する必要があります。
好みの形に切り揃えるイメージ程度で問題はありません。
常緑樹で、室内で安定して育てるのであれば細かい注意点は無用です。
植え替えに関しては2年~3年ごとに行う必要があります。
行う時期は4月~7月が適宜です。
黒くなった根をしっかりと切り落とすこととがポイントとなります。
後は植え替え後に水を滴るくらいに与えることもポイントです。
そこまで細かいポイントはありませんでしたね。
常緑樹なので冬も葉が落ちることがある程度です。
季節の準備のためというわけではなく、大きさの調整の意味合いが強いので難しいことが少なくなります。
一通りのポイントが押さえられたかと思います。
最後にまとめです。
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エバーフレッシュを観葉植物として室内栽培するためのポイントは?~まとめ~
ここまでエバーフレッシュを室内で栽培するためのポイントを紹介してきました。
大きくは3つのポイント括りのポイントを押さえるだけで、元気に育成できるようになると思います。
1つ目の大きなポイントは環境でしたね。
ここでのもっとも重要だったのは、日光と気温です。
日当たりを好み、暖かい気候を好むことを覚えてあげましょう。
2つ目の大きなポイントは育成についてでした。
ここでは水やりに重きを置いて、覚えてもらえると良いと思います。
特に気温15℃以上と以下で分かれるところまで、しっかり覚えて欲しいところです。
3つ目の大きなポイントは大きさのコントロールでしたね。
剪定と植え替えです。
植え替えは2年~3年ペースですし、鉢底などから根がはみ出たりを目安に実施してください。
剪定は観葉植物ということもありますし、好みの形に整えることで楽しみながらできますよ。
日本であれば1年の多くを室内で育てた方が安心なエバーフレッシュです。
観葉植物に向いているともいえ、そういった意味では育てやすいとも思います。
初心者の方でも育てることができると思いますので、敷居はそんなに高くないので是非チャレンジしてみてくださいね!
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