しそ。
ときいてあなたは何色のしそを思い浮かべますか?
一番ポピュラーなのは緑色でしょうか。
わたしは最初緑色の大葉の紫蘇が浮かびました。
揚げ物、焼き物、刺身、パスタ・・・
料理にも幅広く使えますね。
一方で紫色のしそも季節になると目にしますよね。
ジュースや梅干し、ご飯に良く合うゆかり・・・
こちらも緑とは少し違いますが、食卓で大活躍!
特に、しそジュースが大好きなわたしには、夏を感じさせてくれる重要な植物です。
しそには他にも種類があります。
同じ色でも、縮れたタイプと平らなタイプなどにわかれます。
どれをとっても、あの独特の爽やかな香り。
他にはない食欲を呼び覚ますような・・・
「優れもの」という言葉がぴったり!
ちょっとあるとかなり便利な食材ですね。
そんなしそを今年の夏はご家庭で育てませんか?
とれたての香りはフレッシュで、いつも元気な状態で使えますよ。
育だてている人の特権!芽じそや実なんかも楽しめます。
お庭でもプランターでも簡単にスタートする方法をご紹介!
Contents
しその簡単な育て方~基本のお手入れ~
しそが収穫できるのは、太陽がサンサンと降り注ぐ夏。
真夏の苦しい時期に、爽やかなしそ料理が楽しめますね。
手軽に頂くそうめんなんかにも、最高に合います。
私がしそを最初に知ったのはそうめんの薬味としてでした^^
しその植え付け方法は?
はじめるときには種からでも苗からでも大丈夫。
時期になると苗がたくさん出回りますので初心者の方には苗がおススメです。
ホームセンターはもちろん、スーパーの屋外なんかにも並びます。
ちなみに、苗も安価!
しそ10枚入りくらいの値段で買えます。
収穫量は何倍にもなるので、めっちゃお得です。
そして採れたては香り高い!いい事尽くしです。
苗の選び方は2つ。
- 元気な緑の濃いものを選ぶ。
- 香りのいいものを選ぶ。
この2点です。
香りは後からどうこうできるものではなく、個々の性格のようなもの。
苗の時点で、選べるのは嬉しいですね。
種からする場合には、5月の終わりに種まきです。
目が出て、双葉が出てきたら、間引いていきます。
この間引いたものは芽じそといって、香りもバツグン。
実家の母は「しそスプラウト」なんてしゃれた名前で呼んでいましたがw
捨てずにぜひサラダなどに入れて食べてくださいね。
これも育てている人の特権です。
苗の場合も種の場合も肥料の目安としては、一株につき石灰と化成肥料を20gくらいです。
植えつける2週間前に土に混ぜてなじませておきましょう。
2週間なんて待ちきれない!
というあなたは、家庭菜園用の肥料が元から入っているような土を選びましょう。
このような土ならすぐに植え付けしても問題ないですよ^^
植え付けが終わったら肝心の水やりについてです。
どんなタイミングで与えるのがベストなんでしょうか?
しその水やりのポイント!
しそは大きな葉が特徴です。
その分水分もたくさん放出していきます。
なので、水やりはこまめに行うことがポイントです。
雨の日には心配いりませんが、朝の涼しい時間帯にたっぷり与えましょう。
あまりにも暑いような日なら、日がくれてからもう一度与えるとより安心です。
水不足なると、ダイレクトに葉が弱ります。
元気のない状態、情けない様子・・・
という言葉で表現してしまうような、見てすぐ分かるほどしおれます。
めちゃくちゃ正直者です^^
なので、できるだけ水を切らさないように育てていきましょう。
このポイントだけ守れば、すごく育てやすく簡単な植物です。
万が一、収穫の際しおれていた・・・
そんなときは、収穫してからしその葉を水に漬けておけばすこしは回復します。
なので、スーパーで水に浸かって売っているしそを見たことありませんか?
流通からスーパーに並ぶまでにも水が不足するとしなびてしまう。
それくらい水が大事ということですね。
切花のように、少しなら元気にすることができますので安心してくださいね。
しそって水やりに気を付けていればどんどん成長してくれるんです。
ただ、そうすると子孫を残そうとして花が咲いてきます。
そういう時、花はそのままにしておいてもいいのでしょうか?
しそは摘心をするべき?
しそがぐんぐん伸びてきたら・・・
花が咲きそうな場所を摘心していきます。
しそは最初は葉がぐんぐん成長しますが、花がつくと葉が茂るペースが落ちます。
なので、花を付けないように落としていきましょう!
そうするとたくさんの葉の収穫が期待できますよ。
そして、収穫がおわる季節には種を取るために摘心するのはストップ。
時期をみて考えながら摘心していきましょう。
ちなみに摘心した花のつぼみの部分も天ぷらなどにすると最高です。
捨てずに食べましょう。
(食べることばっかりw)
摘心するメリットはもう一つあります。
摘心することで、生い茂るのを防ぎムレ対策になるのです。
蒸れない=病気にもかかりにくく健康なしそになります。
では、プランターでも簡単にできる方法を紹介しましょう。
【おすすめ記事はこちら】
しその育て方~プランターで挑戦~
簡単なのは分かったけど、畑も庭もない。
と言う方にも、簡単にスタートしてもらえます。
プランターでも十分に育てられるんです。
経験上、一株植えるような小さなプランターですると、すぐに乾燥して終わりです。
なので3株くらい植えられるような大きさのプランターがおススメです。
やはり、土が多いほど乾燥には強く、温度も上がりにくい。
なので、大きめのプランターを選びましょう。
プランターの場合は、先ほどお伝えした水やりにさらに注力します。
乾燥がなにより大敵なので、夏場は朝と夕に水やりを行いましょう。
また、プランターのメリットもあります。
すさまじく暑い日は置く場所をずらせることです。
もともと夏の植物なので、さほど心配はいりません。
ですが、旅行に行くなどでお手入れができないときには影に移しておくと安心です。
帰ってきたら、またたくさん太陽を浴びさせてくださいね。
さて、しそをたくさん収穫できたとします。
一度植えるとお分かりいただけますが、しそがちょっとある生活は超便利です。
きっと来年も育てたい。と思うはず。
なので、せっかくですので種を取って来年に使う方法をお伝えしますね。
しそを来年も育てたい~種のとり方~
しその種をとってみましょう。
毎年自分の種からしそが収穫できれば嬉しいですよね。
しその種のとり方は?
- しその先に出てくる鈴なりの実の部分をまとめて切る。
(一個一個ではなく、茎にたくさん実がついた状態でとります。) - 周りについている葉を切り落とし、茎と実だけにする。
- ざるなどに入れて茶色くカラカラになるまで乾燥させる。
- 袋の上でフリフリする。(黒いちいさな種が落ちます。)
この落ちた黒い小さな種を来年まで保管しましょう。
紙の封筒や入れ物に入れて湿気の少ない場所で保管しましょう。
来年も育てたいけど、種をとるのはめんどくさいと言う方。
わたしもどちらかというとそちら側の人間です。笑
次でそのまま来年も育てる方法についてお伝えします。
しそは種をとらなくても生えてくる?
我が家では大きなつぼのような容器でしそを育てています。
毎年同じつぼです。
そして、種とりは一度も行っていませんが、毎年生えます。
条件がよっぽど良いのか、なにかの奇跡なのか不明です。
地域(?)によっては収穫量にかなり影響する場合もあるようです。
なので、心配な方はきちんと種をとってくださいね。
「ズボラに来年も派」のあなた!
しそ自体をカラカラに枯れるまで放っておきます。
枯れた株を捨てる際に茎をフリフリすると種が落ちます。
そのまま放置です。笑
参考までに、我が家は冬に一度か二度雪が降るくらいの場所です。
真夏の最高気温はかなり暑くても35度くらいです。
来年も育てたいと思っている方。
同じ場所から芽が出なかったら買う。
もしくは取っておいた種を使う。
くらいの気持ちで良いのではないでしょうか。
私の感覚では、結構強い生命力を感じています。
あくまでも個人の体験ですが・・・
もちろんこのズボラタイプだと毎年同じ場所から生えます。
なので、畑などだと違う植物をそだてることはできませんね。
プランターだからこそできる技。でした。
これで簡単に収穫ができそうですよね。
ただ、地域によっては害虫の被害にあうこともあるんです。
そんな時はどういたらいいでしょう?
しそに害虫がついたらどうする?
しそは害虫にも強い植物です。
ほとんど心配はいりませんが、地域によっては虫の多い場所もあるでしょう。
それに、弱った苗には虫が付きやすくなるので、注意です。
アブラムシやハダニが代表的な害虫です。
たまにアゲハの幼虫がつくこともあります。
対策としては、害虫対策用のお酢を吹きかけるのが有効です。
害虫はよりにくくなりますし、植物も強くなるメリットがあります。
しそはとくに葉をたべるので、薬剤は使いたくないですよね。
できるだけ食べられるもので対策したいところです。
あとは食べられるもので作られている薬剤もあるんですよ!
そういったものでの対処も考えておくと深刻な被害の時にはいいのかなと。
他にも、牛乳を吹きかけると、牛乳の膜に覆われて虫が窒息死する。
という方法もありますが、匂いも気になるし、その後洗い流す作業はすこし手間ですね。
アブラムシとハダニについてはこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
アゲハの幼虫がついた際には、箸などで取り除きましょう。
幼虫の場合はどんどん増えていくような虫でないと言うこと。
そして、一日であっという間にしそを食べてしまうので、物理的に解決するのが得策です。
まさに「はらぺこあおむし」ですよ。
ホント。
これで害虫対策も万全ですね。
では簡単にまとめていきましょう。
【よく読まれている記事はこちら】
しその育て方~簡単栽培のまとめ~
読めば読むほど簡単なしそ。
しその魅力をお分かりいただけましたか?
日光に強く、害虫に強い!
まさに初心者の方のための植物でした。
簡単なのですが、さらっとおさらいです。
芽じそに穂じそ。
育てているからこそ手軽に楽しめる副産物もありましたね。
5月の下旬に植え付けを。
2週間前に肥料をなじませておくのを忘れずに。
水やりだけは気をつけて。
ぐんぐんと伸びてきたら摘心しながら収穫量アップ!
たくさん収穫できる頃、夏がやってきます。
そうめんに、天ぷら、刺身のお供に・・・
とにかく収穫できて消費にこまったらミキサーでペーストにしましょう。
オリーブオイルと塩とレモン汁少し。
バジルでつくるソースのしそ版です。
バジルも同じしそ科なので、同じようにつかえますよ。
パスタでも。焼いた野菜、お肉にディップでも。
「しそソース」ぜひチャレンジしてみてくださいね。
しそを育てて、夏を爽やかに乗り切りましょう!
【関連記事はこちら】