バラの夏剪定!失敗したくないなら切る位置に気を付けて!

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初夏の訪れとともに、葉が青々と茂り出し、シュートも出てきて、順調に生育していくバラ。

 

そこで、気になる「夏の剪定」

 

といっても、すべてのバラが「夏の剪定」を必要としているわけではありません。

「夏の剪定」をするのは、四季咲き性のブッシュタイプ(木立ち性)のバラだけです。

 

今回は夏の剪定をするバラの詳しい情報をお伝えします。

 

夏の線では枝を切る場所も冬の剪定とは違うんですよ!

それっていったいどこ??

 

剪定をするのにどんなものが必要なの?

 

剪定をしたらそのあとはどんな管理をすればいいの?

 

夏剪定はいつまでにすればいいの?

 

 

そんな情報を一挙ご紹介します!

 

ではまずは剪定をするうえで知っておきたい基礎知識です。

これを知ってから作業するのでは結果も大きく変わってきますよ^^

 

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夏剪定が必要なのは四季咲きのバラだけ!

 

ところで、四季咲き性とはどういう意味でしょうか?

生育に必要な気温さえあれば、1年中花芽をつけて花を咲かせることができる。

 

剪定をすることで、何回も繰り返して花を咲かせることができる。

こういった性質をもつバラを「四季咲き性品種」といいます。

 

ではなぜ、四季咲き性の木立ち性のバラは夏の剪定をするのでしょうか?

その理由は、

  1. 大きくなりすぎた樹高を抑える
  2. 秋に一斉にバラを咲かせたい

からなんです。

 

これだけ聞くと、必ずする必要あるの?

そう、思われるかもしれませんね。

 

実は、「絶対必要」な作業ではありません。

 

ただ、関東地方以西の暖地では、生育期間が長く、樹高が高くなりがち。

また、早咲きや遅咲きの品種の違いで、秋の開花時期がバラバラに…。

 

そこで、

  • ベランダで育てるから、コンパクトに育てたい。
  • ちょうどいい高さで秋の花を眺めたい…。
  • 秋にたくさんの種類のバラに一斉に囲まれてみたい…。

 

そんなあなたは必見!

「夏の剪定」で、あなたの大切な秋バラを自由自在にコントロールしちゃいましょう!

 

※シュート:勢いのよい枝。1年目の枝を指す。

 

剪定の基本の姿勢がわかったところでいよいよ剪定!

どんな場所から切ったらよいのでしょうか?

 

バラの夏剪定で切る位置はどこ?

 

 

剪定する前に注意したい点を確認しておきましょう。

 

まず、病気で下葉がなくなっているものなどは、夏の剪定をしない方がいいかもしれません。

というのも、深く切り戻すと、新たに芽吹かないこともあるからです。

 

また、夏の暑さに弱い品種で葉が傷んで弱っているものなども無理に剪定をしない方が無難です。

 

 

それでは、剪定について確認していきましょう。

夏の剪定では、全体の樹の高さの3分の1~4分の1程度になるよう剪定します。

 

もちろん、剪定する枝にも注意!

剪定する枝は二番花が咲いている枝です。

 

二番花って…?

それは、春に咲いた花の後、だいたい1カ月程度して咲く花のこと。

その二番花が咲いている枝を剪定していきますよ。

 

 

剪定する位置は冬の剪定と同じで、5枚葉が付いた芽の5~7mm上。

剪定する際には、芽の向きを確認することも重要です。

というのも、芽には外芽と内芽があるからなんです。

 

株の中心から見て枝の外側にある芽を外芽

株の中心から見て枝の内側になる芽を内芽といいます。

 

樹木は芽のある方向に枝を伸ばすので、内芽で切ると、枝が内側に伸び、やがて株が混み合ってきます。

バラも同じで、結果的に樹形が乱れ、風通しも悪くなり、病害虫が発生しやすくなってしまいます。

 

切る芽の向きには十分気を付けましょう。

 

また、細くて弱い枝、内側に向かって混みあっている枝は、根元から切り取っておきます。

べーサルシュートは太い枝が1本だけ出やすいので、地上から20~30㎝程度伸びたところで、剪定をします。

 

※べーサルシュート:バラの根際から発生し、やがて主枝となるもの。

 

 

ところで、夏の剪定をする前に必要な道具の準備、できていますか?

 

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バラの夏剪定で準備するものは?

 

 

夏の剪定で必要なものを確認しておきましょう。

 

  1. 剪定バサミ
  2. ノコギリ(太い枝を切り取る時)
  3. 作業用手袋
  4. 有機質の固形肥料

 

1、2、3は剪定するのに必ず必要ですね。

ところで、4の肥料はなぜ必要なのでしょうか?

 

春の花がらを切った6月頃、お礼(おれい)肥(ごえ)、を施しますよね。

お礼肥は、花を咲かせて消耗した木の勢いを回復させるために与える肥料のことです。

 

そのお礼肥とは別に、夏の剪定後の芽吹きを良くするため、追肥をします。

夏の剪定の10日ほど前に、有機質の固形肥料を施しておきましょう。

 

 

肝心の剪定が終わったら、その後のバラの管理はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

剪定後のバラの管理方法は?

 

 

管理は普段のバラの管理と同じです。

日当たりのよい場所に置きましょう。

 

また、とにかく暑い時期です。

雨が降らない限り、鉢植えであれば、毎日水やりをする必要があります。

 

午前中、もしくは暑さが和らぐ夕方頃に水やりをしましょう。

 

また、、気温が高く病害虫が発生しやすいこの時期。

特に注意が必要なのがハダニ。

 

ハダニの影響で、葉の表面がかすれたように曇り、やがて葉が落ちます。

初期であれば、ハダニのいる葉をすべて摘み取り、病気が拡がることを食い止めることもできます。

 

また、ハダニは水を嫌うため、水やりの時に葉に水をかけると予防効果もUP。

それでもハダニを防ぐことが難しい場合、ハダニに効果のある薬剤を1週間~10日間隔で定期散布しましょう。

 

大事な夏の剪定の時期。

秋の花が咲かない!なんて事にならないよう、夏の剪定は適期に行いましょう。

 

 

【おすすめ記事はこちら】

ハダニの駆除方法!お手軽に家にあるもので退治する方法!

 

 

夏剪定はいつまでに終わらせておくべき?何月までならいいの?

 

 

遅咲きや早咲きの品種を適期に剪定すると、10月には美しい花が一斉に咲きそろいます。

では、その適期とはいったいいつ頃なのでしょうか?

 

夏の剪定の適期は、品種によります。

特に、遅咲きで日が短い季節に咲きにくい品種は要注意!

 

8月上旬くらいには剪定しておかないと、秋に開花しない!なんて事になりかねませんので、注意しましょう。

また、早咲きの品種は、9月5日前後までが目安です。

 

適切に剪定しても株の状態、置き場所、その年の気候などで開花にばらつきが出てしまうこともよくあります。

あまり神経質にならず、花もちの良さや冴えた花色を持った秋のバラをおおいに楽しみましょう!

 

 

それでは、夏の剪定で「しまった!秋の花が咲かない!」なんて事にならないよう、剪定のポイントをまとめてみました。

 

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バラの切り花を長持ちさせるたった1つのコツ!

 

 

バラの夏剪定で失敗しないためのポイント~まとめ~

 

 

夏の剪定のポイントをおさらい!

 

  1. バラの樹高3分の1から4分の1程度になるよう剪定。
  2. 剪定する枝は、二番花が咲いている枝。
    ※二番花とは、春に咲く一番花の後、1カ月程度して咲く花のこと。
  3. 剪定する位置は冬の剪定と同じで、5枚葉が付いている外芽の5~7mm上の部分。
  4. 剪定する10日ほど前に有機質の固形肥料を与えておく。
    (定後の芽吹きを良くするため。)
  5. バラの開花を揃えたい場合、遅咲き品種は8月上旬までには剪定。
    (遅くなると秋バラが開花しない可能性も)
    早咲き品種は9月5日前後までに剪定。

 

春のバラとは違い、秋のバラは花の数もそう多くは望めません。

ですが、咲いた花は、ぐっと冴えた深い色合いを見せ、あなたをうっとりとさせてくれるに違いありません。

 

さあ、そんな秋のバラを思い描いて、「夏の剪定」にトライ!

 

あなたが手を掛ければ、秋のバラはきっと応えてくれます!

 

 

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