今回は家庭栽培で人気のハーブの1つでもある「ルッコラ」についての紹介です。
サラダや肉料理の付け合せに多く用いられますよね。
ゴマのような風味と、少し辛味のある味わいが特徴的なハーブです。
ルッコラは一年草で、発芽率も高く病気にもなりにくい特徴があります。
育てやすく初心者の方にもおススメな人気のハーブ。
原産国は地中海で、古代ギリシャや古代ローマの時代には食用として栽培されていたとも言われています。
また古代エジプトでは、クレオパトラが美しさを保つためにルッコラを食べていたなんて話もあるんですよ。
比較的手軽で人気のハーブですが、実は古来より愛されている植物なんですね。
ルッコラってそもそも何なの?
というお話から植え付けなどの基本的な育て方や収穫後の保存方法まで一気にお伝えしていきます。
魅力溢れるハーブのルッコラの世界へようこそ!
Contents
ルッコラについて詳しく知ろう
育て方を見る前に、まずはルッコラの基本情報から知っておきましょう。
どんな植物で、どんなハーブなのか?
これを最初に知ることが大切ですよ。
その後に育て方を知ることで、スッと頭に入りやすくなっているはずです。
ルッコラはすでにお伝えしましたが、地中海原産の一年草のハーブとなります。
アブラナ科の植物で、正確にはアブラナ科バナスズシロ属という分類です。
スズシロというと春の七草なんかに入っていますよね。
あれの仲間なんですよ。
キャベツも同じアブラナ科です。
そして地中海原産ということだけあって、日当たりを良く好む性質があります。
また比較的暖かい温度を好み、生育適温は15℃~25℃です。
私たちもこのくらいの気温が一番過ごしやすいですよね^^
植え付ける場合は種から。
種まきから大体30日前後での収穫です。
種まき時期の目安は4月~7月上旬、9月~10月となっています。
種まき時期をずらせば、かなり長期間の収穫も可能なんですね。
8月のものすごく暑い時期は避ける。
成長すると草丈は20cm~30cmくらいに育ちます。
葉を食用とするイメージですが、花もサラダなどとしてよく食べられているんですよ。
残すところがないので主婦の見方の食材ですよね。
ルッコラの基本情報はいかがでしたか?
栽培するのに適したイメージは地中海ですね。
日当たりがよく、なんとなく暖かいイメージではありませんか?
そんな条件でルッコラを育ててあげるのが、元気に育てるポイントにも繋がるんですね。
では次からはルッコラの育て方についてを見ていきましょう。
ルッコラの好きな生育環境とは?
こちらはルッコラの基本情報でも触れているところなのですが。
育てるにあたって、用意をする生育の環境についてです。
地中海のイメージとお伝えしましたが、もう少し具体的に見ていきましょう。
ルッコラの好む置き場所は?
ルッコラは日当たりを好む植物です。
日当たりが良く、風通しも良い場所に置いてあげてください。
ベランダや室内で育てる方も多く、風通しの部分が忘れられがちです。
風通しを良くして、蒸れを防がないと元気に育ってくれませんよ。
どんな温度で丈夫に育つ?
こちらもお伝えした通りで、生育適温は15℃~25℃程度です。
比較的暖かい温度を好みます。
とはいえ耐寒性もあり、暑さと寒さには共に「やや強い」といったところですね。
どんな土を用意してあげればいいの?
ルッコラをプランターで育てる場合、特別な用土は必要ありません。
ホームセンターで園芸店で手に入る、野菜用の培養土を使いましょう。
プランター栽培であれば、用土のブレンドなどは必要ありませんよ。
以上が育てる時に用意をしてあげたい生育環境。
特別に難しい点もありませんよね。
強いて言うならベランダ栽培時の風通しでしょうか。
ベランダの隅っこなどだと案外、風通しが悪かったりします。
またこれが理由での失敗も多い印象ですね。
室内やベランダ栽培をする時は、しっかりと風通しの良さを確認しましょう。
それでは続いては、ルッコラの日々の手入れについてを見ていきます。
ルッコラの日々のお手入れはどうしたらいい?
ルッコラの生育環境が分かったところで、続いては日々の手入れを見ていきましょう。
こちらも長く楽しむには重要な項目ですので、じっくりと覚えてくださいね。
どのくらいの頻度で水やりするの?
ルッコラはジメジメが大の苦手。
なので水のあげすぎで元気がなくなることも多々ありますよ。
お水は土の表面が乾いてから与えるようにすることが目安です。
指で触ってみて乾いたことが確認できたら、たっぷりと鉢底から溢れるくらいにあげましょう。
土だけでなく、ルッコラ自体の観察を良くすることもポイントですよ。
害虫や病気の早期発見につながります。
ルッコラに肥料は必要?
ルッコラは栽培期間が短いので元肥だけでも十分に育ちますよ。
ホームセンターなどで買った場合はもともと肥料の入ったものが売られています。
なのでそういった土を使う場合は種まきの時点での肥料は必要ないですよ。
ただ美味しく収穫をするためには、あとから肥料を追加してあげます。
「追肥(ついひ・おいごえ)」とも言ったりします。
また株ごと収穫せずに、外側の葉から収穫する場合には追肥が必要。
追肥はまた後で詳しく説明しますが、2回目の間引きの後に行います。
2週間に1回のペースで、規定量に薄めた液体肥料を与えてください。
液体肥料はこんなのもおススメです。
2週間に1回以上の以上のペースだと肥料過多になります。
肥料過多となるとルッコラの窒素量が増えるんです。
窒素が増えると葉のアミノ酸量が増えます。
アミノ酸が増えるとアブラムシが寄ってくるんですね。
肥料を正しい量、ペースで与えることは害虫予防にも繋がりますよ。
虫の被害にあいたくないならしっかりと押さえておきたいポイントですね。
ルッコラに害虫は寄ってくる?
肥料の項目でも書いたように、アブラムシに注意が必要です。
肥料のコントロールで予防できますが、虫が付いてしまったら対処しましょう。
市販のものでも天然由来の駆除剤が売っていますので、そちらを活用してください。
またルッコラにはアオムシがよく付きます。
葉に濃い緑色の糞があると、アオムシがいる証拠です。
その場合は葉を一枚一枚確認して、アオムシを取り除いてください。
この時に木酢やニームなどの忌避剤をスプレーで吹きかけていきます。
新たに付いてしまうことも防ぎましょう。
それ以外ではヨトウムシが付きます。
ヨトウムシは事前の発見は難しいですが、芽が付かなかったり葉がまるっと無くなっていたりすることが目印。
そのような場合には、株近くの土を掘り返してみてください。
土の中にヨトウムシがいる可能性が高くなります。
発見次第に駆除していきましょう。
これでルッコラの日々の手入れは分かりましたか?
元気がなくなるのはこちらが原因のことが多いですね。
水やり、肥料などは間違えてはいけない作業ですのでしっかりチェックしましょう。
また芽が出ないなどの理由が、ヨトウムシが原因のこともあります。
害虫の可能性も頭に入れておきましょうね。
では続いて、ルッコラの種まき~収穫までを見ていきます。
【おすすめ記事はこちら】
ルッコラのさらに詳しい育て方とは?
ここからはルッコラの詳しい育て方を見ていきます。
具体的には種まき~収穫までですね。
こちらも項目ごとに分けて紹介していきますので、1つ1つ確認していってくださいね。
ルッコラの種まきをしてみよう!
ルッコラの場合は苗から育てるよりも、種から育てる方が一般的です。
発芽率も高いので種からでも問題ないですね。
発芽適温は15℃~25℃となります。
深さ1cmの溝を15cm間隔に作りましょう。
この時に1cm間隔に丁寧に撒いておくと、後の間引き作業が楽になります。
間引いたものはよくあらえる0
蒔き終えたら最後に軽く土を被せてください。
上から土を軽く手で押さえる感じですね。
溝を作り、土を被せるのでいわゆる筋蒔き(すじまき)となります。
そこまで終えたら水をたっぷりと与えて完了です。
意外と知らないルッコラの花について
ルッコラは、あまりイメージがないかもしれませんが花が付きます。
気温が高くなると花芽が付くんです。
それをそのままにしておくと開花します。
開花してしまうと栄養を多く取られ、長い期間でのルッコラ収穫ができなくなるんです。
なのでルッコラの花や蕾はその都度取り除いていきましょう。
ちなみに上にも書いたように、花(蕾も)は食用にできますよ。
ルッコラを収穫するときのポイント!
ルッコラの葉の高さが10cm~15cm程度となったら収穫の目安です。
ちょっとだけ上の肥料の項目でも書きましたが、ルッコラの収穫方法は2つあります。
1つ目は株ごと収穫する方法です。
こちらは種を春にまく場合の収穫方法と考えてください。
理由はルッコラは気温が高くなると花が咲き、葉が固くなるためです。
そうなってしまう前に株ごと収穫する方がベターということですね。
もう1つは外葉から収穫する方法です。
主に秋まきの場合の方法となります。
こちらの場合は外葉をどんどん収穫しますので、長い期間収穫を楽しめます。
蕾が出た時には必ず取り除くようにしましょうね。
間引きが必要って背負って酢盛だったのに?>?
こちらも上の肥料の項目で少しだけ触れました。
間引きは2回実施します。
1回目の間引きは、本葉が2~3枚になったら実施しましょう。
生育不良のもの、傷んでいるものを選び優しく間引きます。
株間が2~3cmとなるように間引きをしてください。
間引きの後の仕上げとして、根が地上に出てしまわないよう土を寄せてあげましょう。
また間引いたルッコラは食べることができますよ。
続いては2回目の間引きです。
追肥はこのタイミングでの実施でした。
今度は本葉が4枚~5枚出てきたころが目安となります。
この状態だと、隣同士の葉が茂って混み合っていると思われます。
ここでは株間4~5cmを目安に間引きましょう。
2回目の間引き後も土を寄せて仕上げです。
ルッコラの株を安定させるためですね。
また1回目同様で間引いたルッコラは食べることができますよ。
以上が詳しい育て方です。
一年草で栽培期間が短いので冬越し、剪定、植え替えなどの項目はありません。
間引きの部分をしっかり行うことがポイントですね。
また夏は葉が固くなりますので、株ごとの収穫をおすすめしています。
種まき時期をずらして、長い期間で株ごとの収穫をすると柔らかなルッコラを楽しめ続けますよ。
続いてルッコラの保存方法も見ておきましょう。
ルッコラの収穫後の保存方法は?
ルッコラを収穫して、毎回毎回使い切れるわけではないと思います。
そんな時のために保存方法についても知っておきたいですよね。
保存方法には、冷蔵保存と冷凍保存があります。
冷蔵保存の場合
冷蔵保存の場合は根が付いた状態で保存するんです。
根が付いた状態のルッコラを、濡らしたキッチンペーパーに包みます。
その後にポリ袋に入れましょう。
その後はなるべく立てた状態で、冷蔵庫で保存してください。
冷凍保存の場合
冷凍保存の場合は茹でてから保存します。
固めに茹でて冷水で冷やし、しっかりと水切りをしてラップに包んでください。
この時しっかりと小分けにしましょうね。
その後は冷凍庫で保存します。
ルッコラはサラダのイメージが強いと思いますが、お浸しやソースにも使えるんです。
冷凍したルッコラはこちらの方で利用してみてくださいね。
ルッコラの保存方法は分かりましたか?
こちらを知っておけば、収穫したルッコラを無駄にすることも少なくなりますよね。
こちらで一通りの説明が終わりました。
最後にまとめとおさらいです。
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ルッコラの育て方の詳細について~まとめ~
ここまででルッコラの詳しい育て方を紹介してきました。
人気のハーブであり、比較的簡単に育てられる人気のハーブでしたよね。
実際に細かく見てみていかがでしたか?
あまり難しい点はなかったのではないでしょうか。
基本的には、今回のポイントを押さえていただければ失敗なく育てられると思いますよ。
失敗しがちなのは「風通し」、「水やり」、「肥料」、「害虫」、「間引き」あたりの項目ですね。
また葉が固いなどの悩みは、恐らく春まきの夏収穫のためだと思われます。
元気がないなどの悩みが出たら、今一度ここら辺の項目を見返してみてくださいね。
間も無くルッコラの種まきの時期となります。
今年はぜひ人気のハーブ「ルッコラ」の栽培にチャレンジしてみませんか?
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