抜いても抜いても生えてくる・・・庭の雑草。
あなたも結構困っているんじゃないでしょうか?
うちの庭もそこまで広くはありませんが夏の時期には悩まされます。
- 除草剤の散布
- 砂利を敷き詰める
- コンクリートを打つ
対策方法はいくつかありますね。
除草剤の散布だとほかの植物にも影響が出ます!
なので、ガーデニングなどしていると致命的です。
砂利を敷き詰める方法では雑草を抑え切ることはできません。
コンクリートを打つのは手間だし、外観が変わり過ぎますよね。
そんな悩み多き方におすすめなのが「雑草対策シート」です。
もちろんメリットがあれば、デメリットもあります。
そこで今回は「雑草対策シート」のメリット、デメリットを紹介しますので参考にしてみてください。
雑草対策の案の1つに加えていただければと思います。
Contents
雑草対策シートとは?種類はどうやって選べば良いの?
雑草対策シートは、一般的には「防草シート」などと呼ばれるものですね。
どのように雑草を抑えるか?を簡単に見ていきましょう。
シートを地面に敷くことで、土に当たる日光を遮ります。
このことで、シートを被せた部分から雑草が生えてくることを抑制するんです。
つまり、日光を遮ることで、雑草が生えてくること自体を防ぐという仕組みなんですね。
実は雑草対策シートにはいくつか種類があります。
材質が商品によって異なるんです。
この材質による違いを知っておかないと、適切なものを選ぶことができませんよね。
雑草対策シートの材質
雑草対策シートは大きく分けて2つです。
1つは織布(しょくふ)、織布製(しょくふせい)といった名前の商品となります。
「織る」という字の通り、シートにフィルムを織り込んで(編み込んで)いるものです。
織り込んでいるだけなので強度が少し弱くなります。
強い雑草は突き抜けて生えてきますし、1度穴が開けば広がってしまうんです。
また引っ張った時の強度が弱いので、上から砂利を敷く必要もあります。
比較的安いものの、強度が弱いといった点が特徴と言えるでしょう。
雑草をとりあえずなんとかしたい方や、試しに敷いてみたい方向けですね。
また広範囲にシートを敷く必要があり、コストが気になる方もこちらを選択して良いと思いますよ。
もう1つは不織布(ふしょくふ)のシートです。
こちらは繊維の重なった部分を熱によってくっつけています。
そのため強度が高い点が特徴となる商品です。
強度が高い分、上の織布に比べて価格も高くなります。
ただ、織布と比較してはるかに破れにくいシートです。
さらに水はけに優れ、遮光性も非常に高くなっています。
シートの上に砂利を乗せる必要がないので、シートのみで対策したい方は不織布のものを選びましょう。
耐久性の高いシートですので、しっかりと雑草を防ぎたい方はこちらを選んでください。
雑草対策シート選びの注意点
雑草対策シートは、物によって価格もピンキリです。
ただ、とりあえず雑草を抑えておきたい程度の方以外は、あまり安価なものを選ぶことはおすすめできません。
大きく違いが出てくるのは耐久性です。
敷いたばかりの状態であれば、どれもある程度の一定の効果が出ます。
しかし時間が経ってくると、差が明らかになるんです。
それが値段の差ということですね。
水はけが悪ければジメジメと湿気がこもり始めますし、強度の弱いシートでは突き抜けて雑草が生え始めます。
シートを敷いて、砂利まで乗せているのに除草剤まで必要になることだってあり得るんです。
これじゃシートを敷いた意味もなくなっちゃいますよね?
原因は生地の繊維と繊維の隙間!
この隙間がいかに少ないかで耐久性が変わるんですね。
そのため重なった部分をくっつけている不織布の方が耐久性は高くなるわけです。
一時的に雑草を防ぐだけであれば安価なもので良いでしょう。
そうでない場合は、あまり初期投資を抑えない方が良いですよ。
後が楽です。
ゆくゆくの張替えの手間やコストまで考えると、
あまりに安価で強度の無いシートは選ばない方が無難。
雑草対策シートの仕組みや、材質の違いは分かりましたか?
遮光することによって、雑草を抑制するアイテムなんですね。
耐久性ももちろんですが、この遮光性の観点からも繊維の隙間が少ないシートを選びたいですよね。
どれくらいの期間で雑草を抑えたいのか?
範囲がどれくらいで、コストはどの程度が許容できるのか?
これらを天秤にかけて、自分に合った商品選びをしましょうね。
仕組みや材質が理解できたところで、具体的にメリットやデメリットを見ていきましょう。
雑草対策シートのメリットとデメリットは?
ここからは雑草対策シートの具体的なメリット、デメリットを見ていきましょう。
基本的な仕組みや、材質による違いをお伝えしましたのでよりスムーズに理解できると思いますよ。
メリット
まずはメリット側から見ていきます。
分かりやすいのが「手軽である」という点でしょう。
砂利を地面が見えなくなるほど敷き詰めたり、コンクリートを打ったりといった作業に比べれば手軽ですよね。
また普段は除草剤や草むしりで対策していた方からすれば、遥かに時短となります。
さらに外観を損なわない点もメリットです。
砂利やコンクリートでは、どうしても外観に影響します。
シートは基本的には真っ黒のものが多いんですが、高機能でありながら真っ黒でないものも販売されているんですよ。
黒ではなく、地面に近い茶色のものを選ぶことで外観を損なう心配もなくなります。
また普通のシートとの違いもメリットです。
普通のシートは水を弾いてしまうため、どうしても水溜りができます。
こうなるとジメジメと湿気がこもりますよね。
対して雑草対策シートは、スッと水を通すので水はけが良くなります。
水溜りができることもなく、ジメジメすることもありません。
普通のシートでは、代われない機能が雑草対策シートにはあるんですね。
逆を言えば専用のシートでないと役割を果たさないということにもなりますね。
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デメリット
続いてデメリットについてです。
こちらは上にも書いたように、安価なシートほどデメリットが増えます。
ということは、強度が弱く、耐久性が低いものほど当然ながらデメリットが増えるわけですね。
そのデメリットを防ぐためには、高機能の不織布のシートを選びたいところです。
しかし高機能のものを選ぶと、今度はコストがデメリットとなってきます。
結局のところ、
「どの程度」
「どれくらいの期間」
「外観へのこだわり」
などから総合的に判断してデメリットを許容するか?を決めるしかありません。
あなた自身の希望をはっきりと持っておくことが必要でしょう。
メリット、デメリットはいかがでしたか?
他の対策方に比べれば、シートを敷くという方法は手軽でしたね。
ホームセンターでも手に入りますし、入手も簡単です。
ただデメリットは調整が必要でしたね。
コストをかけるほどデメリットを消せます。
しかしコストの許容範囲が人によって異なることでしょう。
しっかりと、ゆくゆくのことまで考慮して希望がはっきりできるとベストですよね。
計画を持って購入しに行くことが大切です。
続いては、雑草対策シートを候補にしている方が疑問に思いそうなお話です。
【おすすめ記事はこちら】
雑草対策シートの敷き方は?難しかったりしないの?
ここからは一般的な雑草対策シートの敷き方の紹介です。
施工が難しいかも?と思っている方の参考になればと思います。
まずは準備するものです。
- 防草シート
- シート押さえ釘
- はさみ(カッターでも可)
- メジャー
- 金槌(ハンマーでも可)
- 防草シート用補修用テープ
- 軍手(手袋ならなんでも)
上記以外では、外観を気にする方は必要なものをあらかじめ用意してくださいね。
例えば玉砂利や、人工芝などシートを覆うようなものですね。
人工芝など上から何かを敷く予定の方は、施工と同時にやってしまった方が楽ですよ。
次に施工のやり方です。
除草と整地
雑草が伸びてしまっている方は、ちょっと大変ですがシートを敷く敷地を除草しましょう。
またキレイに敷くために整地もしてください。
ちょっと大変ですが、シートを敷けばしばらくこの作業がなくなりますので頑張りましょう。
仮置き
続いてはシートの仮置きです。
シートは巻いた状態で売られていますので、コロコロと転がしながら広げてください。
重量があって、割とスムーズに広がります。
調子良く転がしていくと盛大にズレることもあって、そうなると修正が大変です(^-^;
多少慎重にやってくださいね。
シートのカット
敷きたいところまでコロコロと広げたら、余りになる部分を用意して、ハサミかカッターで切ります。
分厚い割に簡単に切れますので、あまり力は必要ありませんよ。
釘留め
まずは端の1列を釘で留めていきます。
「押さえ」にするために端から留めていくのですが、大体50cm間隔で釘を打ち込みましょう。
「シート用の押さえ釘」がありますので、そちらをハンマーで叩いて打ち込んでいきます。
軍手を忘れずに着用しましょうね。
強く打ち込むとめり込みます。
めり込み過ぎると失敗で、打ち直すために引き抜くのにかなり力が必要です。
慎重に打ち込んでいってください。
メジャーで50cmを測りながら、一旦の仮止め状態で釘を刺す位置を決めると良いでしょう。
仮止め後にちょっと離れた場所からシートの位置などを確認します。
そこで問題がなければしっかりとハンマーで打ち込んでいってください。
シートを重ねる
シートを2枚以上敷く場合ですね。
2枚以上敷く時は、シート同士が重なる部分を10cm程度は確保しましょう。
この重なった部分をテープで止めて結合させます。
2枚目以降のシートも、1枚目同様に真っ直ぐになるよう慎重に転がして広げていきましょう。
念のためですが、こちらの作業はシートが2列以上となる場合の作業です。
広い範囲にシートを敷く場合ですね。
シートとシートの間が空いてしまわないように重ねます。
シートが1列で収まる範囲の方は割愛くださいね。
テープ留め
シートの重なり部分を専用のテープで留めていきます。
「防草シート専用補正テープ」というものが売っていますので、そちらを使用してください。
シートを長持ちさせるために、やっておいた方が良い作業となります。
埃や土がテープの隙間に入らないよう、手で払いながら貼っていってくださいね。
さらに釘留め
テープを貼り終えたら、シートの重なり部分にも釘を刺していきましょう。
シートの重なり部分に、しっかり入るよう慎重に打ち込んでください。
1列目と同様に50cm間隔で打ち込みます。
そして最後にもう一方の端1列にも釘を打ち込んでください。
こちらも同じく50cm間隔ですよ。
打ち終えた時に、釘が横一列で真っ直ぐに揃うことがポイントとなります。
正確に50cmを計りながら打っていった理由ですね。
追加の釘留め
釘留めはさらに続きます。
現状では、シートの各端1列ずつを留めたに過ぎません。
これだけだと良くて1年くらいしか持たないんですね。
そこで追加で釘を打ち込んでいきます。
釘と釘との間に互い違いになる間隔で打ち込むのですが、「チドリ打ち」なんて呼ばれる工法を採用しましょう。
列で打った釘と釘の列の間、ちょうど真ん中にさらに1列の釘を打ち込んでいきます。
互い違いなので、50cm間隔で打った釘のちょうど間になるところが目安です。
ここは多少ズレてても問題ないので、仮止めしつつ大体真ん中になるように打ち込みましょう。
ここまで終えたら完成です!
玉砂利や人工芝を敷きたい方は、ここで一緒にやってしまいましょう。
ちょっと手間が掛かる作業ですが、素人でも出来そうな工程ですよね。
難しくはありませんが、時間は掛かることと思います。
ゆっくり施工できる余裕のある日にやりましょうね。
場合によっては最初の除草が1番時間がかかるかもしれませんが…
そんなに力が要らない点はお伝えできたかなと思います。
女性でも問題なく作業は可能だと思いますよ。
くれぐれも軍手は忘れないでくださいね!
今お伝えした作業の内容がわかりにくい方はこの動画を参考にしてみてください。
ここまでで一通りの説明が終わりました。
最後にまとめとおさらいにしましょう。
【よく読まれている記事はこちら】
雑草対策シートって実際どうなの?敷くのは難しい?~まとめ~
今回はここまで、雑草対策シートについて紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
思っていたものと近かったですか?
それとも割と違いがあったでしょうか?
ポイントとしては材質による違いでしたね。
強度と耐久性にかなりの違いがありました。
強度の強いものはコストが掛かりましたよね。
しっかり天秤にかけられるように、自分の計画を明確にしておきましょう。
ある程度しっかり雑草を抑えたい場合は、初期投資に費用を掛けることをおすすめします。
ゆくゆくのトータルコストは、そちらの方が安く済む可能性が高いです。
また施工についてはちょっと時間が掛かりそうでしたよね。
ただ、そこまで力も要りませんので女性でも可能と思います。
誰にでも出来る内容ではないでしょうか?
もし施工に自信がない場合などは、安価なシートから始めてみる方がいいかもしれませんね。
恐らく雑草対策シートは、思っているより手軽だと思います。
高機能のものを選べば、手入れの時間はかなり短縮されますよ。
ちょっとでも気になっている方は、ぜひ参考にして試してみることをおすすめします!
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