ドラセナの特徴はなんといっても丈夫で育てやすいこと。
そのため観葉植物としてとても人気なんですよ。
しかも品種が多く、樹形や葉のバリエーションが豊富です。
なのでインテリアとしても多く使われています。
あなたもおしゃれなお店などで1度は見かけたことがるのでは??
またドラセナの別名は「幸福の木」。
このことから贈り物としても人気の植物なんですよ。
ドラセナはどの品種であっも幸福を意味する言葉を持っています。
ハワイでは玄関の前に飾ると幸福が来るとされていたりもするんです。
なんだか「招き猫」みたいですよね?
カナリア諸島ではなんと樹齢1000年を超えるドラセナも見つかっています!
その生命力の強さはかなりのもの。
もともと中低木(ちゅうていぼく)なので、本来であれば20mほどの高さに育つんです。
ここまで育つとドラセナの花も見ることができます。
ただ、さすがに20m級まで育てることは少ないですよね・・・。
観賞用であれば0.3m~せいぜい1.5mが主流。
そうなると室内でも問題ありませんのでご安心ください。
丈夫で育てやすい上に、幸福の意味を持つドラセナは初心者の方向けです。
室内での管理も、ポイントさえ押さえてしまえば難しいところはありませんよ。
人気のドラセナについて、室内での育て方とポイントを確認していきましょう。
ポイントは大きく5つです。
1つずつ紹介していきますね。
Contents
ドラセナを管理する部屋の条件は?
ここでは、ドラセナの室内栽培の5つのポイントの中の2つを紹介します。
ドラセナを育てるための環境に関してのポイントです。
まずはどんな場所に置けば良いか?
これ気になりますね。
では見ていきましょう。
日当たりについて
ドラセナは耐陰性(たいいんせい)のある植物となります。
そのため比較的日陰でも育ちます。
なので室内での栽培でも問題なく育つのです。
ただ、日光が不要なわけではありません。
植物ですから、あまりに日当たりが無いと弱ってしまいます。
ドラセナを置く部屋は日当たりの良い場所を選びましょう。
日当たりを室内で確保しにくい場合は、日光浴の時間を作ってあげてください。
その場合は以下を目安にしましょう。
- 1週間の内で3~4日間は日光浴の時間を作ること
- 1回の日光浴の時間は5時間ほど確保すること
また日光に当てるときには直射日光は避けてあげましょう。
遮光カーテンで調節したり、日光浴なら明るい日陰に置いたりの工夫が必要です。
理由は、強い直射日光が当たると葉焼け(はやけ)をしてしまうから。
葉焼けとは植物にとっての火傷みたいなものです。
葉が黄色く変色し、その後に日陰に取り込んでも治ったりしません!!
注意しましょう。
日当たりについてを紹介したところで、次に気にしたいのは温度ですよね。
温度について
室内であれば調節も可能ですので、しっかりと適温を知っておきましょう。
ドラセナは暑さに強い植物ですが、寒さにはとても弱い植物です。
5℃以下だと耐えることはできません。
そのため冬場はそもそも屋外に置くこと自体がNG。
弱ってしまわないためには10℃以上を保つ必要があるんです。
10℃以上の気温で一定に保ってあげるようにしてください。
暑さには強いので、暑い分にはいくらでも耐えられます。
ただ、先ほどもお伝えしましたが葉焼けには注意が必要でしたよね?
しかし、蒸れには注意が必要。
多くの植物に共通することではありますが、風通しの良い場所に置いてあげましょう。
そうしないと根が腐ってきてしまうことがあるんですよ。
あなたは真夏に昨日の残り物を冷蔵庫に入れ忘れた経験ありませんか?
(私は結構やってしまうのですが・・・)
そうすると出かけて帰ってきた時には・・・Σ( ̄ロ ̄lll)
お鍋の中がカビだらけ!
蒸れに注意してあげないと同じようなことが根っこの部分で起こります。
ひどい場合には株ごと全部処分です。
そんなの嫌ですよね?
なので、寒さと湿気には要注意ですよ。
ここまでの日当たりや、気温の条件は押さえられましたか?
そこまで難しい条件では無かったと思います。
直射日光がダメだったり、寒さに弱かったりと日本では元々から室内向きなのかもしれませんね。
続いてはドラセナの室内栽培で、お世話にあたる部分のポイントを紹介します。
次も2つ一気に紹介していきますよ。
ドラセナの室内栽培で与える2つのものとは?
ドラセナに限らず、多くの植物栽培で与えなければならない物がありますよね。
それは肥料と水です。
ドラセナの場合はどんなものや、どんなあげ方をすれば良いのでしょうか?
詳しく見てみましょう。
使う肥料について
ドラセナ栽培では生育期にあたる5月~9月にのみ肥料を与えます。
与える肥料は観葉植物用の置き肥が1番理想。
緩効性化成(かんこうせいかせい)肥料を選んでください。
こちらは園芸店などで手に入りますので探してみてくださいね。
この置き肥を2ヶ月に1回のペースで与えましょう。
それくらいゆっくり浸透していく肥料なんですよ。
もし置き肥が見つからない場合は、次点で液体肥料を使います。
液体肥料の場合は規定量に薄めた上で、2週間に1度のペースで与えましょう。
これも観葉植物用というものが売っています。
9月を過ぎると涼しくなり、ドラセナの苦手な季節に入ります。
この時期からは休眠期(きゅうみんき)となるので、肥料を与える必要はありません。
ちなみに休眠期というのは動物の世界の「冬眠」のようなもの。
私たちも寝ているときに
「ほら、ご飯だよ」なんてものをもらっても満足に食べられません。
きっとドラセナだって同じ気持ちです。
だから休眠期に入る前の9月ごろ最後の肥料をあげます。
その効果が薄まってくる11月ごろには休眠に入る。
ちょうどおなかがいっぱいになったところでゆっくり眠れるんです。
肥料も大事ですが、「水やり」。
これも忘れてはいけないお世話の一つですよね?
水やりについて
ドラセナの育成では、季節ごとに合わせた水やりをすることが重要なんです。
まずは生育期となる春から秋にかけてを見ていきます。
この時期は土が乾く度にたっぷりと水を与えましょう。
生育期の時はドラセナが吸い上げる水の量も多くなるんです。
特に夏場は水分の蒸発もしやすくなります。
そのため水やりの時間帯を工夫しましょう。
涼しい時間帯である朝や、夕方に水を与えるようにしましょう。
土の様子を見て乾いているようなら、朝と夕方の2回与えることもOKです。
一方の休眠期にあたる冬場の水やり。
こちらではドラセナも吸い上げる水の量が少なくなります。
与え過ぎることで根腐れしてしまうこともあるんです。
そのため与えるタイミングは、土が乾いてから2~3日後を目安にしましょう。
与える時はたっぷり水を与えますが、受け皿に水が残らないように特に注意してください。
水やりとは別に葉水(はみず)と呼ばれる手入れも実施しましょう。
葉水というのは霧吹きなどで水を葉に吹きかけるだけの作業です。
簡単ですよね?
葉の乾燥を防ぐことで、病害虫を防ぐ効果があります。
特にドラセナは乾燥する時期に、ハダニという害虫被害に遭いやすいとされているんです。
ハダニは葉の裏に付くダニです。
これに付かれると養分などを吸われてしまい植物が弱ってしまいます。
葉水をすることでこういった被害を防ぐことができますので、併せて実施をするようにしましょう。
ちなみに霧吹きで吹きかけるだけではなく、濡れたティッシュなどで葉を拭いてあげる方法もありますよ。
葉にはどうしてもホコリが付きます。
そのため、たまにしっかりと拭いてあげると、清潔な状態を保つことが可能です。
【ハダニについて詳しく紹介した記事はこちら】
参考にしてみてくださいね。
肥料や水やりについてのポイントは押さえられましたか?
- 肥料は生育期の5月~9月に緩効性化成肥料を
- 水やりは季節によって頻度を守る
ドラセナに与えるものとして、以上のポイント2つを紹介しましたね。
これでドラセナの室内栽培のポイント4つまで見ることができました。
続いてはポイントの最後である5つ目です。
ドラセナを長く楽しむための管理の部分のお話となります。
【おすすめ記事はこちら】
ドラセナの室内栽培で必要なこと!植え替えと剪定のやりかたは?
ここからはドラセナの植え替えと剪定(せんてい)について紹介します。
すでにお伝えしましたが、本来のドラセナは中低木で20mほどまで育つ植物です。
大きくなり過ぎないように、または大きくなってきた時に合わせての管理が必要となります。
まずは植え替えから見ていきましょう。
ドラセナが育ち、今の鉢では窮屈になってしまったら行う作業です。
鉢の土の中で、根がいっぱいになり養分などが吸えなくなる状態を「根詰まり」と呼びます。
根詰まりを起こすと植物は弱ってしまうため、植え替えをして対処してあげるんです。
根詰まりしているかどうかチェックする方法があります。
それは、鉢にたっぷりのお水を与えること!
そう!
普段のお手入れをするだけで簡単にチェックができちゃうんです。
チェックポイントはたったの1つ。
あげたお水がどれくらいの量、どれくらいの速さで出てくるか。
たっぷり水をあげたのにその水が全部、しかも30秒以内に出てきていたら・・・。
完全に根詰まり!
そうなったら植え替えを始めましょう。
根詰まりじゃなくてもドラセナは
- 購入後から2年が経っている
- 前回の植え替え後から2年が経っている
この条件がそろうことも植え替え時期の目安となります。
根が鉢底からはみ出たりしたらこれも植え替えの目安ですよ。
植え替えの手順は以下の5ステップ。
- 植え替えるための新しい鉢に鉢底石を敷いておく
- 観葉植物用の培養土を入れておく
- 小さくなった鉢からドラセナを取り出す
- 取り出したドラセナの根から、3分の1ほどの土を落として根をほぐす
- 新しい鉢に植え付けをして、水をしっかりと与える
このように植え替えはどちらかというと、育ち過ぎた根を管理するための工程です。
次に紹介する剪定は、地上部の枝などの管理となります。
ドラセナは上に伸び続ける植物なので、成長すると形が崩れてしまうんです。
この樹形を整えるため、または枝などが絡み合ってしまわないようにします。
枝が絡むと病気や害虫の被害に遭いやすく、植物が弱る原因です。
つまり空気の通り道が少なくなって蒸れやすくなります。
「蒸れ」の怖さはすでにお伝えしましたよね?
植え替え同様に剪定も重要な作業ですよ。
切り戻し剪定という樹形を整えるための剪定を行いましょう。
全体のバランスを見て、育てたいカタチに切るだけです。
育てたいカタチに切るとことで結果として枝の絡み合いなどを防ぐことができます。
樹形が崩れたなぁと思ったら剪定をしてあげてくださいね。
剪定は、どうしてもドラセナに負担のかかる作業となります。
そのため5月~7月の暖かい時期に実施しましょう。
私たちも免疫力の高い元気な時にケガをすると早く治りますよね?
逆に風邪などで弱っているときにケガをしてしまうとなかなか治らない。
治るどころか「風邪+他の病気」なんていうことにもなりかねない・・・。
ということで、ドラセナにとっても元気に成長する5月~7月が剪定に向いている時期。
この植え替えと剪定で、ドラセナの育成ポイントの紹介が終わりです。
基本的なことばかりで難しいことはありませんよね。
ポイントの5つをまとめてみますね。
【よく読まれている記事はこちら】
ドラセナの室内での育て方はポイント5つを知るだけ~まとめ~
ここまで紹介してきた通り、ドラセナの室内栽培のポイントは5つだけです。
ドラセナ自体が元々育てやすく、丈夫な植物ですので難しいところはあまりありません。
ポイントは以下の5つでした。
- 日当たりのいい場所を選ぶ、直射日光はさける
- 寒さと湿気に注意
ここの2点は管理する「場所」についてですね。 - 肥料は生育期の5月~9月に緩効性化成肥料を
- 水やりは季節ごとに頻度を守る
ここの2点はドラセナに「与えるもの」についてですね。 - 植え替え時期は2年がキーワード
剪定の時期は元気な5月~7月
そして最後はドラセナに「してあげること」についてでした。
項目ごとに分けて考えれば、もっと覚えやすくなるかと思います。
以上のことから、ドラセナは初心者の方にもおススメできると言えるでしょう。
冒頭にも書きましたが、様々な品種がある点も魅力です。
また幸福を意味する点も素敵ですよね。
ぜひ好きな品種を見つけて、愛情を込めて育てて欲しい植物だと思います。
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