インテリアとしても人気のシュガーバインについて紹介していきます。
葉の裏に白い樹液(シュガー)を付ける、つる性(バイン)の植物という意味の名前です。
5枚の葉っぱをまるで手のひらを広げたように付けます。
その5枚1組の葉っぱをいくつも付け、連なった状態で垂れ下がったかたちで成長する植物です。
似たような植物にアイビーなどがあります。
アイビーよりも葉が丸くデリケートなイメージです。
デリケートなイメージが手伝っているのかは分かりませんが、元気が無くなってしまうという悩みが多く思います。
特に冬場の時にそのような相談を受けるのです。
そこで今回は、シュガーバインの冬の育て方を見ていきましょう。
Contents
シュガーバインが冬場に元気がない理由
ここからはシュガーバインの元気が無くなってしまう理由を考えていきましょう。
1つ目は日当たりです。
十分な日当たりを確保しないと元気がなくなる原因となります。
2つ目は気温です。
耐寒性はありますが、5℃までしか耐えられません。
真冬には工夫が必要となります。
3つ目は水やりと肥料です。
冬場の水やりや肥料には注意点があります。
それを知らないと枯れてしまうこともあるのです。
4つ目は根詰まりと剪定(せんてい)です。
冬場に実施するわけではありません。
ただ、適切な時期にやっておかないと枯れる原因となります。
冬になった時、または冬に向けての準備は上に書いた4つがポイントです。
それでは1つずつ掘り下げて見てみましょう。
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シュガーバインの冬場の置き場所
シュガーバインは冬場は室内で育てましょう。
その際に気を付けたいのが日光です。
耐陰性があるので日陰でも育ちます。
ただ日陰で育てると、葉の色が悪くなったり徒長(とちょう)したりしてしまうのです。
徒長とはヒョロヒョロと細く伸びてしまうことを指します。
そのため、日光を当てて育ててあげましょう。
ただし直射日光では葉焼けをしてしまいます。
遮光カーテン越しに日光を当ててあげることが1番良いです。
シュガーバインは耐陰性がありますが、色や育ち方までしっかりとしたいなら日光が必要ですよ。
直射日光は避けて、見た目の通りデリケートなイメージを持って育てるといいかもしれません。
日光が必要なのはわかっていただけたと思います。
だからって夏も冬も関係なく日にあてていいわけじゃないんですよ!
育てるお部屋の温度。
これも大事なポイントの一つです。
シュガーバインを育てる時の気温の注意点
シュガーバインを育てるにあたっての気温についてを見ていきましょう。
シュガーバインは耐寒性には優れてはおらず、5℃を切ると生育が止まります。
そのため最低気温は5℃を目安に管理してあげましょう。
また霜に弱く、霜にあたると枯れてしまいます。
冬場は室内で管理した方が良いでしょう。
生育の適温は5℃~20℃ですので、この範囲で管理をしてあげてください。
冬場に室内に入れてあげることで、特別な管理が必要なく冬越しできます。
気温については霜に気を付ければ屋外でも冬越しができます。
ただ、室内に入れてしまった方が管理が楽です。
初心者の方は室内管理を優先して考えてみてください。
次は水やりと肥料です。
水やりと肥料もそうなんですが、気温と関係があります。
季節によってやり方が変わるんです。
冬場に注意したいポイントを見てみましょう。
シュガーバインの冬場の水やりと肥料
上にも書いたように気温と水やり、肥料には関係があります。
水や肥料は植物にとっての養分ですね。
シュガーバインもそうですが、冬場の気温が低い時に成長をしない植物が多くなります。
そんな時期には植物は養分を必要としません。
むしろ与えすぎとなり元気がなくなることもあるんです。
ここを踏まえてシュガーバインの場合を見てみましょう。
水やり
シュガーバインは一度でも水切れをさせると、葉がシワシワになってしまいます。
そのため水やりには気をつけないとなりません。
とはいえ他の植物も同じですが、水やりをしすぎると根腐れしてしまいます。
通常であれば土が乾いたら水を与える程度が目安です。
しかし冬の場合は、土の表面が乾いた2~3日後に水を与えましょう。
冬場は成長しませんので水をそれほど必要としません。
また季節を問わず葉が乾燥気味の時は、霧吹きなどで葉に水を吹きかけてあげると元気を保てますよ。
肥料
続けて肥料ですが、冬場には肥料は必要ありません。
必要なのは植え付け時に緩効性(かんこうせい)肥料を入れることです。
それ以外では4月~11月にかけては2ヶ月に1度、緩効性の置き肥を与えてあげましょう。
冬場は根腐れの原因になりますので与えないでくださいね。
また肥料が少ないからといって枯れてしまうわけではありません。
水やりと肥料についてはお分りなりましたか?
デリケートな部分があるので、水やりに注意が必要です。
しっかりと観察してあげましょう。
環境や水やり、肥料の他にも代表的な注意点があります。
シュガーバインに限らず多くの植物の共通ポイントでもあるのです。
なんだか分かりますか?
では続いてを見てみましょう。
シュガーバインの根詰まり対策と剪定
シュガーバインに限りませんが、根詰まりを起こすと枯れる原因となります。
根が鉢などの中で育ち過ぎて、水などを吸い上げ切れなくなるんですね。
冬場に植え替えはしませんが、冬より前に植え替えをして根詰まりを解消しておく必要があります。
実際の適期は5月~6月頃か、9月~10月頃です。
ただし植え替えは毎年必ず行うものではありません。
鉢底から根がはみ出てしまったら植え替えをしましょう。
今年の植え替えを忘れてしまったとしても焦ることはないですよ。
次の適期で実施しましょう。
植え替え自体は黒くなった根をハサミで切り取り、新しい培養土へ移し変える基本的なもので大丈夫となります。
鉢を一回り大きくするか、根を元の鉢のサイズにまでカットするかのいずれかです。
この時に併せて剪定(せんてい)もしてしまいましょう。
根が小さくなった分、葉や茎もカットしてあげてください。
吸い上げる養分が減る分、行き渡らせる部位も減らします。
また剪定によって株が蒸れることも防げるので、しっかりと植え替えと併せてやることがお勧めです。
枯れたり変色した下葉や、乱れた樹形を整えるように切り取っていってください。
他の植物の育成でも同じ、基本的なこととなります。
植え替えも剪定もお世話の1つとして実施してあげてください。
最後にまとめです。
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シュガーバインが冬場に元気がない状態にしないために~まとめ~
シュガーバインの冬場の育成でのポイントは大きく4つでした。
1つ目が日当たりで、直射日光を避けての日光が必要でしたね。
日を当てないと元気には育ちません。
2つ目は気温でした。
5℃~20℃が適温でしたね。
霜にも弱いので、冬場は室内で育ててあげてください。
3つ目は水やりと肥料でした。
水のあげ過ぎはダメでしたね。
でも水切れをすると比較的すぐ葉が萎れてしまいます。
ちゃんと観察してあげることも大切です。
肥料は冬場には必要ありませんでしたね。
4つ目は植え替えと剪定を冬前に実施することでした。
この工程を忘れずにやることで、冬越しもうまくできますよ。
大きくは4つのポイントさえ押さえれば、デリケートな印象のあるシュガーバインもうまく育てられます。
また他の植物にも使える基礎的な知識でもあるので、覚えてみてくださいね。
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