クリスマスローズの育て方!初心者が苗から育てるには?

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先日、祖母からそろそろ植え替え時期だからとクリスマスローズの苗を株分けしてもらいました。

でもこれってどう育てていったらいいの?

 

しかもうちは広い庭がないから地植えできないし・・・。

 

そんなわけで、

鉢植えの基本や、病気・害虫対策について祖母に育てるときのコツを教えてもらうことに。

 

早速情報をシェアしていきますね。

 

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クリスマスローズの育て方!苗を鉢植えしてみよう

 

 

クリスマスローズってお花の種類も少なくなる冬に咲く目立つお花。

鉢に植えるのって素敵ですよね。ベランダや玄関先にちょっとあるだけで冬の間の寂しい場所も華やかになります(*´ω`*)

 

なので、今回は鉢植えにチャレンジしてみることにしました。

鉢植えをする際に準備しておくものについてまとめてみます。

 

用意するもの

何が必要かってもちろん!土ですよね。

そのほかには肥料、鉢、鉢底石、鉢底ネット。

 

このあたりは植物を育てる上では必須アイテムですね。

ではでは、クリスマスローズってどんな土が好みなんでしょう??

 

 

 

答えは、「水はけと水持ちのいい土」

 

つまり、適度に水が流れてジメジメしないような土ってことです。

なんでそんな土を好むのかというと、クリスマスローズって夏場はお休みの時期なんですね。

 

冬眠の逆バージョンって感じでしょうか。

なのでそんな時期にジメジメしていると根っこが腐っていってしまうんです。

 

根っこが腐ってしまうことを「根腐れ(ねぐされ)」といいます。

そのまんまですね( ´艸`)

 

根腐れを簡単に言うと、「冬眠していることろに床上浸水されて、それに気づかないまま溺死」って感じです。

 

せっかく育てるんだからそんなことしたくないですよね??

でもそんな土、素人にわかるわけないじゃない!

そんな方のためにこんな便利なものがあるんです。

 

それが・・・

 

 

「クリスマスローズ用の土」

 

これが一番便利です。本当に。

もし、自分で土づくりしたい場合は、

 

赤玉土(あかだまつち):腐葉土(ふようど):鹿沼土(かぬまつち)

5:4:1

 

の割合で混ぜましょう。

 

クリスマスローズ用の土を使用した場合も自作の土を使用した場合も土に混ぜておきたいものがあります。

 

それが肥料です。

 

緩効性(かんこうせい)のものを土1ℓに対して2~3gの割合で混ぜましょう。

 

そんなのいちいち量るの面倒という方は

(はい、私ですw)

料理の味付けに塩を振りかけるような感じでパラパラパラと混ぜておけば意外と何とかなります。

でも心配な方はきちんと量ってくださいね!

 

緩効性肥料は土に混ぜて使うというのが基本なので、きちんとまぜまぜしましょうね。

せっかくの肥料の効果が半減してしまいますよ!!

 

肥料は土となじむまでに1週間程度かかるので、「鉢底ネット→鉢底石→肥料入りの土」の順に鉢にいれて置いておきましょう。

 

待ちきれなければそれはそれで大きな問題はありません。

「鉢底ネット」「鉢底石」というワードが出てきたのでこれについてもちょこっとお話させてもらいますね。

 

鉢底ネットは土の過剰な流出や虫の侵入を防ぐためにも欠かせないアイテム。

 

鉢に付属している場合はそれを使えば問題ありません。

では付属のものがなかった場合は??

 

その場合は鉢底ネットを鉢に合わせて切って使いましょう!

どこの大きさに合わせるかって、「鉢底」っていうくらいなので、もちろん鉢の一番下の大きさですよ。

 

もしくは底に空いている穴の大きさですね。

鉢底ネットのプチプチっと切れる感覚が、私は何となく好きです(*ノωノ)

 

続いて「鉢底石」。

これは水はけと通気性をよくするために使います。

あとは土の流出を防いでくれます。

 

通気性に問題のありそうなおしゃれな鉢を選んだ場合には、あったほうがいいアイテムかもしれませんね。

大きさは中くらいのもので十分だと思いますよ。

 

さてさて、これで色々とアイテムがそろってきました。

 

 

いよいよ植え付けの時最大に悩むポイント「鉢」。

せっかく品のいい花なので、ちょっと凝った鉢に入れたいですよね?

 

でも見た目を重視しすぎて花や根に影響が出ても困ります。

どんな鉢が向いているのか??

 

ズバリ、「駄温鉢(だおんばち)」という種類の鉢です。

 

何がいいのかというと、元の素材は土なので焼いたときに小さい穴が空きます。

そのため、水はけや通気性に優れています。

特徴は鉢の上の部分だけツヤツヤ光っているってことです。

 

「素焼き(すやき)」と呼ばれるタイプ、「テラコッタ」と呼ばれるタイプの鉢は全体的に同じ色をしていますよ。

 

よくある植木鉢といえばこの駄温鉢ですね。

 

テラコッタのほうがデザインもおしゃれなものがあります。

ただ、水はけが心配なので使う場合は「鉢底石」は必ず入れてあげましょう。

 

あとは、土でできた鉢には共通して言えることなのですが、

重い!! っていうことです。

 

それを解決してくれるのが、キャスター付きの鉢置台。

重すぎて移動が困難な場合にはこういうアイテムを使うことも一つの手です。

 

移動させるときのやりやすさでいえば、プラスチックの鉢もおススメです。

 

こちらもおしゃれなものもあるので自分の体力や置き場所を考えて選びましょう。

 

プラスチックの鉢を使う場合でも鉢底石は入れてあげましょうね。

 

おっと、スミマセン。

肝心の鉢の大きさについてあまり触れていませんでしたね。

 

どれくらいの大きさが必要かというと、

自分の手元にある苗よりも2まわり大きめのもの。

 

というのもクリスマスローズは根が大きく張ります。

なので、あまり小さいものを選ぶとすぐに根詰まり(ねづまり)してしまいます。

根詰まりというのは根っこが成長したいのに鉢が小さくて大きくなれないよ、という状態になることです。

 

簡単に言うと、1サイズ小さい服を無理やり着ているって感じですかね( ´艸`)

ちょうどいいサイズの服を探してあげたくなります。

あんまり頻繁に植え替えをすると根っこを傷つけてしまうことがあるんですね。

 

というわけで、2~3年に1回の植え替えをおススメします。

 

そのためにも2まわり大きい鉢っていうのがポイントなんです。

準備するものはざっとこんな感じでしょうか?

 

ちょっとボリュームがあったので、おさらいしておきましょう。

  •  クリスマスローズ用の土を使うのがベター
  • 肥料 植え付け時に緩効性のものを使用する
  • 鉢底ネット 鉢の大きさに合わせて切って使う
  • 鉢底石 水はけ、通気性をよくするためのアイテム
  •  おすすめは駄温鉢。プラスチックのものやテラコッタでもOK

 

植え付けに必要なものが準備できたのでいよいよ取り掛かっていきましょう!!

 

次は植え付けの方法と水やりについてお伝えしていきますね。

 

植え付け方法と水やり

クリスマスローズの苗って基本秋くらいからお花屋さんなんかで出回りますよね?

なので植え付ける時期は、少しジメジメもおさまってきた9月下旬くらいから10月くらいまで。

 

祖母から苗をもらったのもちょうどそんな時期でしたし・・・。

ではでは、用意した鉢に「鉢底ネット→鉢底石→肥料入りの土」の順で入れていきましょう。

 

その時のポイントは土を鉢から2~3cm少なく入れること!

 

こうすることで水やりをしたときに鉢の上から水がこぼれることを防止できますよ。

そして、植え付け前にしておきたい下準備が3つあります。

 

  1. 土は前日にまんべんなく濡らしておくこと
    すると根っこが土となじみやすくなります。

  2. あらかじめ苗の大きさに土をくり抜いておくこと
    言わなくてもわかると思いますが、苗の入るスペース確保のためですね。

  3. 根っこを軽くほぐす
    根を張りやすくするために必要な作業なんですが、やりすぎは根を痛めるので注意です。

 

この3つの下準備ができたら苗を鉢に植えましょう。

 

苗が入ったら土をかぶせますが(この土は濡らしておかなくて大丈夫ですよ)、

土と苗の間には結構スキマがあったりするんです。

 

なのでその隙間を埋めるために割りばしを使って苗の周りをサクサクっと刺して奥のほうまで土をいきわたらせましょう。

割りばしで刺してみて土が入っていかなくなってきましたか??

 

なんと!!

 

 

これで植え付け完了です!!

 

普段ならこの後水をたっぷりあげてください。というところですが、

 

今回はそのまま放置!

 

なぜかというとその方が夜の間に根を張る準備をしてくれるので定着しやすいんだとか・・・。

 

その代わり次の日の朝たっぷりと水をあげます。

 

祖母からの豆知識です(^ ^)

 

植え付けは終わったけどこの後の水やり方法は?

 

ご安心を!

それについてもお伝えしていきますね。

 

その前にクリスマスローズについての基礎情報を押さえておきましょう!

クリスマスローズは「多年草(たねんそう)」という種類の植物です。

 

簡単に言うと、同じ株から何年も花を咲かせることができる植物!

一回花が咲いたらそこで終わりという「一年草(いちねんそう)」と違い一年中管理が必要になります。

 

花が咲いている時期と、お休みの時期(「休眠(きゅうみん)」といいます)で水やりの方法がすこしかわるのでここは要チェックです!

植え付け後(10月から4月くらいまで)は土の表面が乾いたら鉢から水が流れるまでたっぷりとあげましょう!

 

そうしないと鉢の中で水不足が起こってしまいます。

 

お花が終わった5月から9月くらいまではクリスマスローズの休眠の時期です。

その時はやや乾かし気味で水をあげましょう。

梅雨の時期の病気防止や根腐れを防ぐためにもここはポイントですよ!

 

乾かし気味の、「気味」って難しいですよね??

 

水をあげる量を少なくするのではなく、

水やりの頻度を今まで2日に1回だったのを3日に1回とか、4日に1回とかに変更するってことです。

1回の水やりは鉢から水が出るまでたっぷりと!っていうのが基本ですよ♪

 

ただ夏になってくるとどうしても暑くて水が不足しやすいです。

そのあたりは臨機応変にいきましょう!

 

ちょっと葉っぱに元気がなくなってきてしまう時もありますよね?

そんな時は鉢が半分くらい入るくらいの大きさのバケツにお水を張って半日放置しておきます。

 

その時に新聞紙などで垂れ下がってしまった葉っぱを持ち上げるようにグルっと包み込むと効果的ですね。

 

ここまで植え付けと水やりについてはOKでしょうか??

一応まとめておきますね。

  • 植え付け前の下準備を忘れずに!
  • 土をまんべんなくいきわたらせるには割ばしで突っつく!
  • 水やり 開花期には表面が乾いたらたっぷりと。
        休眠期にはやや乾かし気味に管理すると◎

 

こんな感じですかね。

 

水やりの方法はわかったけど、管理する場所はどこがいいの??

そんな疑問についてお答えしていきます。

 

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鉢はどこに置いておくのがベスト??

突然ですが質問です!!

 

クリスマスローズの原産国って知ってますか??

 

私は知りませんでした。

 

調べてみると・・・なんと・・・

東欧州だそうです。

なんとなくそっち方向かな?とは思っていましたよ( ̄▽ ̄)←本当に?!

 

具体的にはロシアとかベラルーシとかそのあたりのことを指すそうです。

その辺ってお天気どんなイメージがありますか??

 

曇りとか雪とかそんな感じですかね?ちょっと暗いようなイメージありますよね?

 

ということでクリスマスローズは基本、

10月~4月くらいまでは「半日かげ」か「日当たりのいいところ」へ。

5月~9月くらいまでは「半日かげ」の場所においてあげるのがいいでしょう。

 

半日かげってどいうこと??日かげと何が違うの?

そうですよね。

 

でもこの半日かげっていう言葉、植物を育てるとよく出てくるワードなんですよ。

ズバリ!

  1. 太陽の出ている時間の半分日に当たる状態の場所
  2. 木漏れ日がさすような場所

 

どちらかの条件に当てはまっていれば半日かげといえる状態でしょう。

1の場合はできたら午前中に日が当たるような場所がいいですね。

 

夏に西日が当たるような場所での半日かげと、朝日が当たるような場所での半日かげだと土の乾燥具合も違ってくるので・・・。

置き場所によっては水やりの頻度も変わってきます。

その辺は、自分のクリスマスローズとよく相談してくださいね。

 

そして、クリスマスローズって原産地を見るとわかるように、「寒さに強く、暑さに弱い」植物なんです。

 

なので、年中日当たりのいいところだと夏場は困ったことになります。

でも、半日かげであれば一年中その場所でもOKですよ!

だた、いくら寒さに強い植物といっても勝てないものがあるんです。

 

それが「霜」。

 

霜はかなりの植物が苦手とする大敵です。

なので、最低気温が4℃以下になりそうなときは玄関先やベランダから玄関の中に避難させてあげましょう!

 

たったこれだけの作業で多くのクリスマスローズが救われます!!

そして、朝になったら外に出して日に当てることを忘れないようにしましょう。

 

ここまで、ちょっと長い説明になったのでまとめてみます。

 

置き場所は

10月~4月 日当たりのいい場所か、半日かげの場所

5月~9月 半日かげ。日差しが強くなってくるので水やりにも注意しましょう。

最大の敵「霜」が降りそうになったら玄関の中へ避難!

 

そして、最初に混ぜた肥料だけでは栄養が足りなくなってしまいます。

なので、追肥(ついひ)という作業を行うことも大事です。

 

次は追肥についてお話させてもらいます。

 

追肥の方法と周期

クリスマスローズは最初の10日くらいは肥料を与えないようにします。

植えつけの時に切れてしまった根っこがあった場合、その根っこが新しくなるまでにそれくらいの時間がかかるから。

 

私たちもケガや病気なんかになった時って、しばらく安静にしてから普通にご飯食べるじゃないですか??

それと同じで根っこが切れてしまったクリスマスローズも少し安静にする時間が必要なんです。

 

その時期が過ぎたら、どうすればいいのか?

緩効性肥料(かんこうせいひりょう)と液体肥料(えきたいひりょう)を使います。

液体肥料は略して「液肥(えきひ)」とも言いますよ!

 

緩効性肥料というのは、ズバリ!

「効」果が「緩」やかな「性」質の「肥料」ってことですね。

 

もっと簡単に言うと、じわじわ効いてくる肥料です。

噛めば噛むほど味が出る、スルメみたいな感じ??

 

こっちのタイプの肥料は、2か月に1回くらいの頻度で追加していきましょう!

10月ごろ植え付けた場合は元肥にも緩効性肥料を入れているので、12月、2月くらいに追肥します。

 

緩効性肥料は、株の近くにパラパラとまいてそのあと土を混ぜるようにします。

熊手みたいなのを使うと簡単ですよ!

そうしておかないと、肥料を食べて分解してくれるバクテリア(こいつらは土の中にいます)が役目を果たせないんです。

 

せっかくまいたんだから、ちゃんと力を発揮してくれないとこまりますよね?

そして緩効性肥料だけでは、効果が出るのが遅いので液肥も追加してあげましょう。

 

液肥は書いてある倍率で薄めるか、それよりもちょっと薄いくらいにしておくといいですよ!

 

あんまり濃いと「肥料焼け(ひりょうやけ)」を起こして根っこが腐ってしまします。

肥料焼けっていうのはご飯のあげすぎ!

つまりお花バージョンの「メタボ」ですね( ´艸`)

 

液肥の場合の頻度は2週間に1回くらいがいいでしょう。

液肥はすぐに効くので、その分追肥の間隔が緩効性肥料より早いです。

 

毎月第1日曜日と第3日曜日は追肥の日!

なんていう風に習慣にするといいですね。

 

 

そして大事なことがもう一つ!!

 

 

お花が終わってくる5月ごろから9月までは、肥料をあげないようにします。

このころから肥料を切らして、休眠期に入る準備をするんですね。

 

成長期だった学生時代から、だんだんと脂っこいもので胃がもたれる大人の時期になっていくっていうイメージです。

クリスマスローズもそうやって少しずつ食事の量を調節していくんです。

 

肥料の説明はこんな感じなので、いったんまとめておきましょう。

  • 植えつけ後10日間は肥料を与えない。
  • 緩効性肥料は2か月に1回くらい
  • 液体肥料は2週間に1回くらい
  • 5月から9月は肥料を与えない

 

もし、休眠期に肥料を与えてしまうとせっかくのクリスマスローズが大変なことに!

 

余計な栄養分が根腐れの原因になったり、害虫や病気の原因になってしまうことがあるんですよ。

 

最悪の場合、次の年の開花は期待できなくなってしまうんです!!

そうしないために病気の対策をお話させてもらいます。

 

【おすすめ記事はこちら】

ポインセチアの葉が落ちる原因は?〇〇に気を付けよう!

 

 

クリスマスローズの病気対策

 

 

クリスマスローズは比較的病気にかかりにくい花だといわれています。

 

が、

 

クリスマスローズだって絶対に病気にかからないわけではないんです。

 

どんな病気にかかることがあるのか??

 

ブラックデス、灰色カビ病、立ち枯れ病などがよく言われる病気ですね。

 

ブラックデス

もうその名の通りなんか怖い!

 

「ブラック」だし、「デス」って「Death」ってことですもんね。

ホント、ヤバそうな病名ですよね。

いったいどんな病気なのか?

 

このブラックデス、虫が運んでくる病気といわれています。

その虫の名前は「アブラムシ」。1度は名前を聞いたことのある虫ですね。

 

アブラムシについてはあとで、害虫対策のお話しするときにおつたえします♪

そして、他の原因としては、「ハサミ」っていうのがよく言われています。

 

ハサミが?なんで??

と思うかもしれませんが、

 

実は、何かの株にブラックデスのウイルスがついていてそのハサミを消毒しないまま使ってしまう。

ということが「ハサミ」が原因といわれる理由。

 

ハサミの消毒は、

  • 50℃以上のお湯をかける
  • アルコールを霧吹きなどで吹き付ける

そんなかんじで十分なので意外と簡単に行えます。

 

お湯の場合はパスタや麺のゆで汁なんか使ってもいいですよね。

ついでに庭の雑草にかければ除草剤(じょそうざい)の代わりにもなります。

一石二鳥です!!

 

肝心のブラックデスにかかってしまったかどうか・・・。

それは葉脈(ようみゃく)にこすっても落ちない黒い筋が現れたらブラックデスを疑ってみてください!

しかも初期症状だと葉っぱの裏に出るので、よくチェックしておきたいところです。

 

ブラックデスはよく不治の病といわれるように、

かかってしまったら「即処分」が基本です。

 

ウイルスなので感染することがあるためです。

かわいそうな気もしますが、それが後に残された株のためなんですよ・・・。

なので、ハサミの消毒やアブラムシ退治は必須ですね。

 

特に10月や少しあったかくなってきた4月、5月くらいに発生しやすいです。

植え付け直後はしっかり見てあげてください。

 

そして、こんな症状もチェックしてみましょう。

 

灰色カビ病

葉っぱの先が黒っぽく変色していませんか??

そんな時は「灰色カビ病(はいいろかびびょう)」を疑ってください。

 

「カビ」と名前に付くくらいなんで、湿気の多い時期に発生しやすいです。

でも、それだけじゃなくて水のあげすぎ、雄しべなどの花粉が地面に落ちてしまってそこから・・・

なんていう場合もあるんですよ。

 

灰色カビ病にかかってしまったら、そこから元気な緑の葉っぱに戻ることは・・・

残念ながらないんです。

 

なので、本当に初期の場合はかかってしまった部分だけ切り取りましょう。

ただ、進行してしまった場合は株元から茎を切ってしまうのが有効。

それでも悪化してしまう場合は、もう株ごと処分です・・・。

 

そんな灰色カビ病にかからないようにするには、

できるだけ湿気を取り除くことが重要ですよ!

 

水はけをよくするために株から鉢に向かって坂道のようにしておくだけでも予防になります。

湿気を取り除くには、ほかにどんな方法が考えられますか??

 

 

私が思いつくのは空気の通りをよくすること!

葉っぱが重なっていたり、生えすぎていると空気が通っていきにくいんです。

 

洗濯物もみっしり干してあるよりも、少しスキマをあけて干した方が早く乾きますよね?

あんな感じをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか。

 

灰色カビ病はとにかく湿気に気を付けることが一番大事です。

 

そして、カビが原因の病気って他にもあるんですよ!

 

立枯れ病

それが「立枯れ病(たちがれびょう)」です。

 

立枯れ病が発生しやすいのが4月~5月。

(11月ごろまでは条件がそろえば発生するので要注意!)

 

なぜかというと、気温が上がってきて湿度も上がってくるころだから。

立ち枯れ病も原因はカビなので湿気は大好物です。

 

なので水はけ、風通しを良くしておくことがポイントになります。

そのほかにも、水やりの時に株を水で濡らさないこと!

 

こういうちょっとしたことでカビの発生を抑えることができます。

この辺は面倒だと思わずに、習慣化しちゃいましょうね。

 

そもそも、立枯れ病ってどんな症状なの??

だんだんと茎が細くなっていたり、葉っぱが黄色くなっていきます。

そして放っておくとそのまま倒れて枯れてしまいます。

 

もし立ち枯れ病にかかってしまったら?

根っこを傷つけないように上から2~3cmくらいの土を新しいものに変えてしまうといいでしょう。

 

これは、初期の段階では有効ですが、

症状が進んでいる場合は薬剤を使うことをおススメします。

でも、効果があったからと言って同じ薬剤ばかり使うと耐性ができてしまいます。

 

そうならないためにも、予防は大切なんですが、

耐性がつきにくいように2種類くらいの薬剤を使っていきましょう。

 

キノンドーやオーソサイド水和剤・ダコニールなどがおすすめですね。

使う時は細かい文字ですが使い方をきちんと読んで使わないとせっかくの薬も効果なしですよ!

 

このあたりでクリスマスローズのかかりやすい病気についてまとめておきますね。

 

ブラックデス

葉脈に黒い筋が現れる。

見つけたら即処分!

アブラムシの駆除、ハサミの消毒を心がけよう!

 

灰色カビ病

葉っぱの先の部分が黒くなる。

病気の部分だけ切り取るか進行している場合は処分。

水はけ、風とおしをよくすることで予防しよう!

 

立枯れ病

葉っぱが黄色くなってくる。

上の部分の土を入れ替える、薬剤をまくなどして対応。

進行していたらやっぱり処分。

水はけ、風通しをよくして予防。水やりの時に株に水がかからないように注意しよう!

 

 

病気についてはなんとなくわかったけど、クリスマスローズって虫は寄ってこないの??

まさか!? そんなことないです。

 

次は虫の対策についてお話させてもらいます。

 

 

 

クリスマスローズの害虫対策

 

 

クリスマスローズにも当然ながら虫は寄ってきます。

 

その中でも危険なのがアブラムシ、ハダニです。

 

アブラムシ

アブラムシは病気対策の時にもちらっと出てきたので覚えていると思います。

 

ブラックデスのようなウイルスを媒介(ばいかい)することのある虫です。

 

新芽が好物なのでそんな時期には注意してください。

 

春先に他の植物についていたのが飛んでくることもありますよ!

クリスマスローズのためにも、できれば薬剤を使わないで追い払いたいですよね?

 

こいつら何か苦手なものはないんでしょうか??

実はあるんです!!

 

 

それがテントウムシ!

 

テントウムシはアブラムシを食べてくれます。

 

テントウムシが近くにいる場合は自然の摂理にまかせて退治してもらいましょう!

でもテントウムシがすぐに見つかる環境にない方もいますよね?

そんなときには太陽光で退治しちゃいましょう!!

 

見た目は悪くなりますが、アルミホイルを広げて株元に置くだけで効果がありますよ。

その時のポイントは少しクシャクシャにすること。

そうするといい感じに太陽が反射してくれます。

 

そして、アブラムシって実はそんなに強く茎に張り付いていないんです。

なのでちょっと強めのシャワーをかけて、「水に流す」・・・

いや、「水で流す」というのも一つの手段です。

 

まだ、大量発生していないときであれば、セロテープの粘着力を少し弱くしてペタペタ。

こうして物理的に取り除く方法もありますね。

この辺りは自分のやりやすい方法を試してみて下さい。

 

葉っぱの裏に注目してみてください!!

 

ハダニ

何か白っぽい、灰色っぽい小さな点々がありませんか??

それはもしかすると「ハダニ」の仕業かもしれません。

 

ダニ?!

その名前を聞くだけでなんだかかゆくなってきそう・・・。

 

ハダニが発生する時期は3月~10月ごろ、特に梅雨くらいの少しジメジメした時期によく出てきます。

虫も病気も湿気が好きですねぇ・・・。

 

ところで、コンクリートの上なんかに赤くて小さいクモみたいなの見たことないですか??

あれもハダニの仲間です。

 

あんな感じの小さい生き物なので見つけるのも一苦労です。

だからクリスマスローズをよく観察してあげることが一番の予防方法ですね。

 

意外かもしれませんが、ハダニって実はクモの仲間なんですよ。

なので、目立った大きさのクモもいないのにクモの巣みたいなものができていたら要注意。

 

ささっと数の少ないうちに退治しちゃいましょう。

数が少なければセロハンテープの粘着を少し弱くしてペタペタ張り付けちゃいましょう。

 

そんな数じゃない!!っていう場合は、

 

水攻め!!

 

ハダニは水が苦手なんです。

なので霧吹きなどで葉っぱの裏などのハダニのいるところにシュシュっと吹きかけます。

 

その時は、時期にもよりますが株元にあまり水がたまらないように気を付けたくださいね。

湿気を好む病気が発生してしまうかもしれません。

 

あと有効な手段は、牛乳と水を1:1くらいの割合で薄めたものを、これまた霧吹きでシュシュ。

そうして窒息させます。

 

それでもダメな場合は薬剤を使いましょう。

薬剤を使うことに抵抗のある場合は、でんぷんの含まれている「でんぷんスプレー」がおススメです。

水を吹きかけることは、ハダニの予防にもなります。

なので定期的に水を吹きかけておくのもいいですね。

 

害虫についてはこんな感じでしょうか。

 

まとめておきますね。

  • アブラムシ
    テントウムシに協力してもらう。アルミホイルと太陽光を利用する。
  • ハダニ
    水を吹きかけて予防。発生したら水攻めや牛乳スプレーも効果的。

 

ここまでクリスマスローズについていろいろと書いてきました。

最初のほうことって覚えていますか??

 

土や肥料のお話なんかしましたよね?

この記事全体についてさっとまとめておくので参考にしてください。

 

【よく読まれている記事はこちら】

灰色カビ病の対策は?原因は水のやりすぎだけ?

 

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クリスマスローズを何年も楽しむ方法~まとめ~

 

 

クリスマスローズは多年草なので管理が一年中ずーっと続きます。

でも、面倒かもしれませんが手のかかる子の方が、人でも動物でもなんか愛着沸いたりしますよね?

 

基本の育て方としては、用土については専用のものを使うのがいいでしょう。

肥料は緩効性のものと液肥を使う。

 

鉢は季節によっては移動することもあるので重すぎるものを選ぶとのちのち大変になります。

これは避けておくのが無難ですね。

 

そして気温が上がってきたり、湿度が上がってきたりすると害虫が発生しやすくなります。

害虫だけじゃなく、病気も湿気を好みます。

ガーデニングするには春先や梅雨の気温の変化には気を付けたいところですね。

 

もちろん世話をする私たちが病気にかかってしまっては元も子もないので、

植物と同じく季節の変わり目には十分注意してクリスマスローズを何年も咲かせられるように頑張りましょう!!

 

【関連記事はこちら】

バラの剪定方法!冬にやっておきたい花を咲かせるための準備

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コメント

  1. そうな より:

    園芸部時代に部員みんなで育てようとして枯らしてしまった思い出があります…。今年また購入したので今度こそはリベンジと思ってこの記事を読んだのですがクリスマスローズ用の土があるなんて知らなかったです。他の花と同じ土を使っていたのもよくなかったのかなと反省しました。近くの園芸店でも売ってるようなので買ってみようかと思います。大体は日の当たるところが花は好きだろう!なんて適当に考えていたんですが、半日かげなんですね。一年間通しておいておけそうなところをもう一度探そうと思います。今度こそは長く育てたいのですが、おすすめの液肥、薬剤(でんぷんスプレー以外)は何かあるでしょうか?

  2. TAKA より:

    クリスマスローズと言うゴージャスな響きの割に控えめな可憐な花ですね。乾燥する冬場がメインの花は数少ないですが、東欧州が原産地と知り納得です。ガーデニングの敵アブラムシをてんとう虫が食べてくれるのは初耳でした。水攻めってどれくらいの水を掛けていいのでしょうか?根腐れが心配です。昔、枯れかけた植物に牛乳が効果があると聞きかけましたが、みごとに枯れました。水で薄めるとよかったんですね。

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