母の日の定番の贈り物といえば何を思い浮かべますか?
わたしは、カーネーションの花ですね。
『保育園に通う娘が母の日に「カーネーション」の苗をプレゼントしてくれた!』
こんな話を、友人から聞いたからです^^
赤ん坊だった”あの娘”がいつの間にかプレゼントを贈る年齢になっていたなんて……。
とシンミリ実感して感動しました。
『でも、もらったカーネーションをどうやって管理したらいいのかわからない……。』
と彼女は真剣に困っていました^^
せっかく、娘が『きれいに、そだててね!』と言って大切に持ち帰ってきた苗です。
きれいな状態で長く咲いていてもらいたいですよね?
今回はそんな願いを叶えるためにカーネーションの
「管理」「つぼみのつけ方」「植え替え」「冬越しのさせ方」
について調べてみました!
Contents
カーネーションの育て方!つぼみをたくさんつけるには?
カーネーションに花をつけさせるポイントはたったの2つ!
「切り戻し」と「花がら摘み」をすることです。
簡単そうでしょ?
では、「切り戻し」と「花がら摘み」について説明していきますね。
「切り戻し」とは
切り戻しというのは、花の咲きおわった茎を切り取る作業のことです。
散髪みたいなものですね。
”散髪”すると、新しい茎の成長が促進され、他の茎の花つきをよくできます。
古い茎の維持に必要な栄養や水を若い茎や葉や花の成長に使えるようになるからです。
また、古くて大きな茎や葉に遮られていた光が若くて小さい茎や芽に当たるようになります。
すると、光合成が活発になるので株全体が元気になります。
風通しが良くなることで病気や害虫の被害を予防する効果もあるんです。
しっかり取り組めば9月ごろに再びキレイな花を楽しむことができますよ!
具体的なやり方です。
おこなう時期
6月半ば
はさみを入れる茎
新芽やわき芽の元気そうな茎をえらぶ
はさみを入れる位置
鉢の土の表面から5~10cmの高さ
作業のポイント
- 切り戻す茎は『わき芽』や『わき芽がこれから出てくる節』を残す。
- 茎が密集している部分は、茎や芽を残さずに根元から切り取る。
- バランスよくハサミを入れる。
- ハサミは使用前に熱湯か市販の園芸用の消毒液で殺菌する。
「切り戻し」については以上です。
理解できましたか?
「切り戻し」について、まとめると
カーネーションは6月に切り戻しという”散髪”をやれば夏バテしない
ということです。
つぎは「花がら摘み」についてお話します!
「花がら摘み」とは
花がら摘みというのは、咲きおわって、しおれたり色あせたりした花を取り除く作業です。
このとき、しおれた花だけでなく枯れた葉や茎も取り除くようにしましょう。
こうすることで、清潔さが保たれて、病気の発生を防ぐことができます。
カーネーションはカビが原因の病気にとても弱いので重要な作業になります。
ですから、花がら摘みは、人間でいうと『お風呂』ですね。
私たちだって不衛生にしていると病気になっちゃいますし、カーネーションだって同じです。
株全体を清潔に保つことで病気からカーネーションを守りましょう。
具体的なやり方です。
おこなう時期
花の咲いている時期
4~6月、9~10月
頻度
毎日。
少なくとも2日に1回。
作業のポイント
- 清潔にした手で摘み取りましょう。
- ハサミを使うと病気が移ることがあります。
- つぼみやわき芽を傷つけないよう慎重に
「花がら摘み」については以上です。
わかりましたか?
「花がら摘み」について、まとめると
花がら摘みは、カーネーションを病気から守るために行う日課
ということです。
以上、カーネーションにつぼみをつけさせるためのポイントでした。
まとめです。
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- 6月になったら「切り戻し」をする
- 「花がら摘み」は毎日する
- 作業は清潔な手やハサミで行う
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慣れてしまえばカンタンですね!
毎日のカーネーションのお世話で少し気をつけるだけで
大きく差がつくポイントを3つ解説します。
あした知って後悔、きょう知るのが正解ですよ!
カーネーションの3つの基本!開花期の管理方法は?
カーネーションに限った話ではないけれど、お花を長く楽しむためには
「水やり」「日当たり」「肥料」
などの管理の仕方が重要ナンデス!
難しいことは必要ありません♪
基本的なことを守るだけで
ずいぶん、お花のキレイさや開花期の長さは良くできるものなんですよ(^0^)
それでは、レッツトライしていきましょう!
一つ目は「水やり」についてです。
水やり
カーネーションの「水やり」の基本は
鉢植えの土の表面が乾いてから株の根元に「じょうろ」でたっぷりと水をあげる
これだけです!
そう、たったこれだけのこと。
それなのに、これがしっかりと守られてないためにカーネーションを枯らしてしまう人も多いのです(T0T)シクシク
そのあたりの事情について解説していきます。
「土の表面が乾いてから」って基準がよく分かんないんだけど……
はい、そう思ったアナタ!
要注意ですね。
「えぇ~い!とりあえず、毎朝、水をあげとけ~~~!」ジャ ジャ ジャァ-!
だなんて、乱暴に水やりしていると
多湿に弱いカーネーションは「根腐れ」まっしぐらですよ!
なにごとにも「ちょうどいい」具合があります。
カーネーションの鉢植えに水やりをするちょうど良いタイミングは
土の表面が乾いた色になったタイミング
乾いた土の色は、土の種類によって変わります。
「この色だ」とはっきり言えないのですが、毎日観察していると分かってきます。
今すぐ知りたい人は、つぎの方法を試してみてください!
- コピー用紙などの白い紙の上に鉢植えの土を少し取る。
- うすく広げ、日当たりの良い場所に2~3時間おいて乾かす。
この方法で、鉢植えの乾いた土の色が確認できますよ!
なんで「株の根元」なの?「じょうろ」である必要があるの?
その答えはシンプル!
カーネーションは多湿に弱いから、です。
「灰色カビ病」などのカビ系の病気に弱いんです。
カビは湿気の多いところで猛威をふるいますからね。
鉢植え全体を乾燥した状態に維持するのが鉄則!
鉢の上からドバドバーってぶっかけるみたいな『お坊さんの「滝行」のような水やり』は厳禁ですよ。
根元に水をそーっと与えるのが正しい水やりです。
また、「じょうろ」がシャワーヘッドである点も重要です。
シャワー状の水は、土表面に落ちても土を跳ね飛ばさないからです。
土には病気の原因になる菌やカビの胞子が含まれますからね。
「じょうろ」で水やりすることで、病気がカーネーションに感染するリスクを大きく下げられます。
「たっぷりと」って具体的にどれくらいなの?
鉢の底から水が滴り落ちるぐらいです。
ドバドバと鉢底から流れ出すのは水をやりすぎですよ。
根腐れの原因になるだけでなく、このあとに説明する「肥料」成分も土の中から洗い流してしまいます。
鉢の底からポタポタ
これくらいが適度な水の量です。
続いては「日当たり」についてです。
植物にとって日当たりの条件の重要性は「言わずもがな」です。
しかし、日照条件は種類や品種によって思わぬほど違うって知っていましたか?
ひなたぼっこの大好きなタンポポのようなお花と
うす暗い場所が好きなアジサイのような植物。
この2つを同じ日あたりの条件で育てられませんよね?
お花もヒトも十人十色なんですね~^^
次の項目では
「カーネーションにとって最適な日当たり」について解説していきます!
日当たり
カーネーションにとって最も適した気候条件は
日当たりの良い乾燥した気候です。
だから、日本のジメジメとした夏季は苦手なんです、本当はね。
カーネーションの原産地は西アジア(サウジアラビアとかイランとか)だと聴くと納得の条件ですよね。
では、具体的にどうするべきでしょうか?
ポイントはつぎの2点です!
夏期
- 半日陰で管理する。
⇒日よけを作ってください。すだれやグリーンカーテン、遮光シートなどを推奨。
冬期
- 日中は日の当たる場所で管理する。
⇒寒風が当たらないように室内の窓際での管理が理想です。
どうででょうか?
そんなに難しくないですよね!
ただし、集合住宅のベランダで育てている人に注意してもらいたいことがあります。
風通しを良くするためにとか、砂漠地方が原産だからとか言って、エアコンの室外機の前に置かないでください。
絶対にダメですよ!
夏季には、室外機の熱風で焼けてしまいますからね。
もちろん、冬も暖房を使うと室外機からは寒風が吹くのでアウトです!
それでは、つづいては植物にとって一番デリケートな話題の一つである「肥料」についての解説です。
肥料
カーネーションを育てる際に適した「肥料」は何でしょうか?
結論から言うとズバリ「化成液体肥料」です。
理由は次の2つです。
- お手軽:決まった濃度に薄めて与えるだけ
- すぐに効く:その日のうちに効き始める
肥料の世界は奥深く分かりずらい
肥料には様々な種類や分類の仕方があります。
原料や製法で分ける場合は「化成肥料」「有機肥料」
効果が出るまでの時間や効き方で分ける場合は「即効性肥料」「緩効性肥料」
成分の種類で分ける場合は「チッソ肥料」「カリ肥料」「リン酸肥料」「微量要素肥料」……
まだまだありますよ?
植物の成長に必須の肥料元素は17種もあるそうですからね。
こんなの序の口です。
プロの農家の方も農学博士ですらも完全には分からない。
与える種類や量を失敗して大事な田畑をダメにしてしまう。
深みにハマると二度と戻ってこられない「魔境」
そんな危険地帯に踏み込まなくても「化成液肥」が1本あればOK
カーネーションは美しく咲き誇ります。
私たち素人は、難しいことは考えない!
素直に「化成液肥」のお世話になりましょう!!
液肥の与え方
ちなみに、私のおススメは「ハイポネックス原液」です。
花でも野菜でもハーブでも果樹でも「何でもござれ」の優等生なのが1番の理由です。
カーネーションの場合は
- 1L入りのペットボトルを用意
- ペットボトルのキャップすりきり1杯(約5ml)の原液をペットボトルに入れて、1Lの水で薄める。
- 「じょうろ」に肥料水2.を入れて、同じ量の水を1杯、半量の水を1杯加える。
例えば
肥料水2.500mlを「じょうろ」に入れたら
500ml+250ml=合計750mlの水を加えるということです。
この500倍希釈となった化成液体肥料を1~2週間に1回与えます。
お花がバンバン咲いているときは週1がベストでしょう。
水やりを500倍の液肥に変えるだけなのでお手軽です!
ただし、外で育てている場合は真夏と冬は肥料は与えないようにします。
「肥料」に関するまとめです。
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- 肥料は化成液肥を使う
- 既定の量、頻度を目安にカーネーションの葉の勢いや花の付き具合で調整する
- 真夏と冬は与えない
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理解できましたでしょうか?
次は「カーネーションが来年もきれいな花を咲かせるためには?」について調べてみました。
いよいよ、保育園に通う娘が「母の日」にくれたカーネーションの運命が……!?
【おすすめ記事はこちら】
カーネーションが来年もきれいな花を咲かせるためには?
カーネーションの鉢植えを翌年もきれいに咲かせるためには、「植え替え」「剪定」の作業が必要です。
多少、面倒な作業になりますが、土いじりが好きなら苦にはならないはず!
愛情をかけたぶん、カーネーションは翌年に「きれいな花」と「香り」でしっかりお返しをしてくれます。
果報者ですね!
それでは、さっそく、気になる「植え替え」のやり方から見ていきましょう。
植え替え
秋になり涼しくなったら「植え替え」を行います。
古い土を根の周りから取り除く
秋にカーネーションを丁寧に鉢から取り外すと、鉢中に根が回り、まるで「天空の城ラ〇ュタ」の劇中に出てくる木の根っこのようなワンシーンを拝めます。
(おかしら~、根から大量のダンゴムシが~) ヒェ~泣
これは園芸用語で「根鉢」といって根詰まりを起こした状態です。
このまま放置すると根が機能不全を起こしちゃいます!
すると、株が弱ってしまうので、そっと土を水で洗い落とすようにしましょう。
面倒だからと「ブチブチ!ブチ!!」って根を引きちぎってはいけませんよ。
絶対やめてください。
一発で枯れますからね!
そ~っと、やさしく、やさしくです。
よその「赤ん坊」を初めて抱かせてもらうときぐらいの緊張感と優しさで作業してください。
おすすめは、バケツの1/3ぐらいに水を張って「根鉢」を30分ほどつけておくこと。
そうすると、作業がしやすくなり株へのダメージも少なくなりますよ♪
一回り大きい鉢と新しい草花用の培養土(肥料入り)を用意
一回りほど大きなサイズの鉢やプランターを用意します。
新しく購入した培養土をプランターの淵から3cm下まで満たしたら、植え替えます。
根と根の間を新しい培養土で満たすように意識してください。
このとき、根の下の方に『マグァンプK』や『ようリン』などの緩効性のリン酸肥料を施します。
注意点は、根に触れないように培養土で隔てること。
肥料を入れることで翌年の花の付き具合や鮮やかさが増すのでお試しあれ!
もちろん、培養土と液肥だけでも十分にきれいに咲きますから安心してください。
次は、植え替えのときに行う「剪定」についてです。
これを同じタイミングでしないと株が枯れる場合もあります。
しっかり、確認しましょう!
剪定
「剪定」のポイント
- 全体的に刈り込みます。
- 花はつけさせないようにして、葉も少し残す程度にして草量を減らす。
植え替え時の「剪定」の目的はズバリこれ!
葉っぱや花を減らすこと
どんなに丁寧に「植え替え」の作業をしても根は大きなダメージを受けてしまいます。
「植え替え」では避けようのないことです。
植え替えで傷ついた根では、葉や茎、花が多くあると十分な水や栄養を供給できなくなります。
すると、株全体が水不足、栄養不足で弱ってしまいます。
ですから
生きるための肥料分や水分の蒸発を必要最低限に抑える
これが重要になります!
口減らしをしてでもカーネーションを生き残させる
それが植え替え時の「剪定」の目的です。
最後の項目です。
次は「カーネーションの冬の管理のポイントは?」です。
「冬越し」ならではの課題にスポットライトをあててみます!
カーネーションの冬の管理のポイントは?
カーネーションの冬の管理のポイントは
- 窓際の明るい室内や玄関(気温10度以上)で冬越しをする。
⇒簡易温室を購入して利用しても可 - 「水やり」は控える
- 「肥料」は与えない
冬に特に注意することは「日光」の確保です。
日に当たらないとカーネーションは病気になりやすくなります。
日本海側に住んでいる方は、冬は晴天日が少ないので、特別注意をして意識的に光量の確保に努めてください!
さて、これまで多くを語ってきました。
カーネーションの管理の仕方について、あなたの疑問は解決できましたか?
最後に記事全体のまとめをします。
おさらいをしてカーネーションの育て方について今一度おさらいをしましょう!
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カーネーションを何年も咲かせるための極意~まとめ~
では、最後は記事全体のまとめです。
カーネーションを何年も咲かせるために重要なのは
- 「切り戻し」「花がら摘み」「水やり」などの毎日の手入れを丁寧に!
- 「冬越し」「植え替え」など秋冬期の適切な管理
- 株が古くなったら「株分け」「芽挿し」をして株の更新をする
こう並べてみると、結構、手間がかかるのが分かりますね。
カーネーションを何年もきれいに咲かせるためには、当たり前の作業を当たり前に何年も続ける「深い愛情」が大切!
母と子の愛情が一生続くなら、カーネーションも同じく、手入れ次第では「一生もの」といっても差し支えないでしょう。
娘が幼いころに母へ渾身の愛と共に贈った「旧き日の思い出」
それを何十年も大切に育み続けたなら、娘も自身が母に愛されて育ったと強く実感できるはず。
あなたも母の日の「思い出」を「大きな愛」へ育ててみませんか?
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私も、母が健在の時、母の日にカーネーションを贈りました。花は温度差ですぐしおれたり、枯れたりしやすかったのですが、記事を読んで原因が分かりました。切戻しと花からつみの2つだったんですね。切戻しは咲き終わった茎を切り取る、つまり散髪すること、花からつみは、しおれたりした花を取り除くことなんですね。カーネーションは、時々買うので、今度試して見ようと思います。