観葉植物といえば熱帯地方の植物が真っ先に思い浮かぶかと思います。
実際に多くの観葉植物は暑さに強く、寒さに弱いものが多いです。
ですが私が質問を受ける中にはベランダやテラスに飾りたいという方が意外と多くいます。
「冬でもベランダに置いておける観葉植物はないか?」
と聞かれるんですね。
そしてベランダとなると
「寒さに強く、日陰にも強い」
そんな観葉植物でないと適さないことになります。
その他でも寒さに強く育てやすい植物を併せて紹介しますので参考にしてみてください。
寒さに強いことを前提におススメの観葉植物を3つずつ紹介していきますね。
Contents
観葉植物で寒さに強く日陰にも強いもの
最初は寒さに強く日陰にも強い観葉植物です。
ベランダなどと言っても日当たりが確保できるとは限りませんよね。
多くの植物にとって「過酷」とも言える状況をクリアするものを紹介します。
シェフレラ コンパクタ
気温0℃まで耐えることができます。
また耐陰性があるので日陰でも育ちます。
注意点としては日陰に長く置きすぎると葉を落とします。
3~4日に一度は日光に当ててください。
シェフレラ コンパクタは葉が小さく枝が斜め上に伸びていきます。
モダンな印象を感じさせ、派手過ぎない見た目は和のテイストの家に似合いそうです。
マルバインドゴムノキ
0℃まで耐えられ、耐陰性もあります。
また乾燥にも強いので色々な環境下で育成できます。
マルバインドゴムノキはその名の通り、樹液からゴムを作るために作られた木です。
強健な植物で育てやすいんですよ。
ユッカ
0℃まで耐えられ、耐陰性があり乾燥にも強い植物です。
非常に強い植物でベランダでも、窓から離れた室内でも育ちます。
ユッカはユッカ エレファンティペスという名前で、別名は青年の樹です。
その力強く育つ様からこんな別名が付きました。
初心者でも育てやすい強い植物なんですよ。
いかがでしたか?
過酷な環境下でも育てられる観葉植物は割とあるんですね~。
育ててみたいと思うのであれば諦める必要はありません。
続いては日当たりは確保できるけど、ベランダやテラスで育てたい方が選べる植物を紹介します。
日当たりの条件分、選択肢が広がっていきますよ。
観葉植物を日当たりのあるベランダで育てたい
ここからは日当たり条件はクリアできる方におススメの観葉植物の紹介です。
ワイヤープランツ
0℃まで耐えることができます。
耐陰性がないことと、乾燥に弱いことには注意が必要です。
細い茎に丸い葉が特徴的な植物です。
土をあまり必要としないので部屋でインテリアとして育てることもできます。
ワイヤープランツは日に当てればグングンと育ちますので、戸外で日光に当てれば大きくなっていきます。
他の植物と一緒に寄せ植えにしてみるのもいいですよね。
室内での育成とはまた違った楽しみ方ができますよ。
フェニックス ロベレニー
0℃まで耐えられます。
耐陰性もある程度はありますが、日に当てた方がよく育ちます。
乾燥には弱いため注意が必要です。
フェニックス ロベレニーはヤシの木で最もメジャーな種類。
ヤシの木なのでトロピカルな印象を与えてくれます。
南国風な割に寒さに強く、霜さえ当たらなければ0℃までは戸外で冬越しできちゃうんですよ。
ゴールドクレスト
0℃まで耐えられます。
耐陰性はなく、乾燥にも弱いので注意しましょう。
ゴールドクレストは円錐形の独特の形です。
鮮やかな緑の葉が特徴的で、クリスマス頃には人気が上がる植物となります。
イングリッシュガーデンの主役的な存在です。
小さい苗を買ってきて毎年家族の成長とともに楽しむのも中々「粋」ですよ!
日当たりの良く風通しの良い場所が適します。
なので室内よりもむしろベランダ向きの植物と言えるでしょう。
いかがでしたか?
日当たりだけでも確保ができると選択の幅が広がりますよね。
0℃の気温まで耐えられる観葉植物は意外と多いんです。
ただ、乾燥には弱いものが多いのも特徴の一つ。
続いては乾燥にも強い植物を紹介していきます。
0℃の基準を少し緩めると更に選択肢が広がりますよ。
観葉植物で乾燥に強いものは?
上に書いた植物では乾燥に弱いものが多くありました。
初心者の方にとって、それは水やりのストレスとなるかもしれません。
そこでここでは比較的寒さに強く、乾燥にも強い植物を紹介します。
ガジュマル
5℃までの気温に耐えられます。
耐陰性があり、乾燥にも強いことが特徴です。
寒さと日陰にも耐え、水やりのストレスもあまりなく育てられます。
ガジュマルは独特の株姿をしています。
成長と共に幹から気根が伸び、タコの足のような姿になるのです。
それ故「多幸の樹」とも呼ばれ幸福をもたらすとされています。
アロエ
0℃まで耐えられます。
耐陰性はありますが、そこまで強くはありません。
乾燥には強く初心者の方にもおススメの植物と言えます。
アロエは説明不要なくらいにメジャーな植物ですよね。
昔、やけどをしたときに母に「アロエを塗っておけば大丈夫だから!」
といわれたのを思い出します。
今でこそ、食用としても有名になってきていますよね。
でも小学生くらいの時は周りの友達はみんな「アロエ」を知らなかったんです。
なんだかちょっと得意げになって
「アロエはね、やけどしたときに塗る薬なんだよ」なんて説明していました。
昔話はこれくらいにしておいて・・・。
アロエは日光を好むため日当たりで育てると良く育ちます。
ただ耐陰性が無いわけではないので、多少の日陰には耐えられるので比較的扱いやすいです。
水やりをしなくていいわけではありませんが、乾燥には非常に強いです。
その強さは、2週間程水やりを忘れても耐えてしまうくらい!
すごいですよねぇ。
オリヅルラン
5℃まで耐えます。
比較的乾燥には強く、耐陰性のある植物です。
直射日光を嫌う性質があるので明るい日陰での育成が適します。
初心者向きで、ベランダ向きの植物と言えるでしょう。
オリヅルランはあちこちにランナーという花茎を伸ばします。
その先に付く子株が折り鶴ように見えることから名前が付きました。
ランナーをうまく活用すると簡単に増やすことができるのも魅力の一つですよね。
いかがでしたか?
気温0℃から少し基準を緩めると乾燥に強い植物の選択肢も多く出てきますね。
寒さに強い植物を知っていただいたところで、続いては耐寒性を上げる方法をお伝えします。
【おすすめ記事はこちら】
観葉植物の耐寒性を上げるには?
もともと寒さに強い植物に限り、耐寒性を上げることが可能なんです。
その方法を見てみましょう。
ポイントは水やりです。
水やりの頻度を落とすことで耐寒性が上がるとされています。
気温が5℃以下となる冬場では水やりの頻度を落とします。
鉢の土が完全に乾いたと思ってから5日ほど経った後、水をたっぷりと与えましょう。
これで1~3℃程は耐寒性が上がるとされます。
冬に観葉植物を戸外で育てるには植物の種類選びと、水やりが大きなポイントなんです。
冬場の水やりの重要性は伝わったでしょうか?
ただし全体的な目安となりますので育てる植物により、細かく調整してあげましょう。
この後は併せて知りたい寒いところで育てるときの注意点を補足しますね。
観葉植物を寒い中で育てる時の注意点は?
上に紹介してきた植物も、最も耐えられる低い気温で0℃まででした。
住んでいる地域が極端に冷える寒冷地の場合は対象外となることが多いので気をつけましょう。
ただ0℃程度までは戸外で大丈夫です。
それ以下となる場合は室内へ保護してあげてください。
それ以外では霜や雪には注意です。
これらに当たると弱るものが多いので、室内に保護をするか不織布で覆うなどの対策をしましょう。
また乾燥に強いとされるものでも霧吹きなどで水を与えることが必要。
そうすると葉が元気な状態を保てたりもします。
小まめに手入れをしてあげましょう。
しゃべらなくても相手は生き物ですよ。
流石に手放しで外で育てることは難しいです。
耐寒性を上げる水やりと今お伝えした注意点だけは気をつけてあげてください。
最後におさらいをしましょう。
【よく読まれている記事はこちら】
観葉植物で寒さに強いもの~まとめ~
今回はベランダやテラスで観葉植物を育てたいという方向けに紹介をしてきました。
- 寒さに強いもの
- 日陰でも耐えられるもの
- 乾燥にも強いもの
などのそれぞれの組み合わせで紹介してきましたね。
気になる観葉植物はあったでしょうか?
皆さんの環境や要望に少しでも添えるものがあれば幸いです。
それぞれの弱いポイントもしっかりと押さえてくださいね。
また共通して言えることは小まめに見てあげることです。
育てやすいというのは、放っておいていいわけではありません。
コレ!と決められる植物があればその植物のことも調べてみてください。
より愛情を持って育てられますよ。
しっかりと育ってくれた時の達成感を味わいましょう!
【関連記事はこちら】