庭を心地よい緑でカバーしたい。
でも、芝は根が深く、雑草が生えると抜くのが大変。
定期的な芝刈も、忙しいとついついおっくうになり、庭はすっかりモンスターに!
いったいどうすれば、憧れの緑の庭をローメンテナンスでつくれるの?
こんな悩みに答えてくれるのグランドカバーがあるんです!
それが日本原産の植物であるイワダレソウを品種改良して生まれたクラピア。
繁殖力は旺盛で、あっという間にお庭を緑でカバー。
管理も芝よりぐーんとラク!
5月から10月には見た目にも癒される小花が一面に。
そんな夢のようなグランドカバー植物「クラピア」をもっと知りたいあなたは必見!
あなたの夢の庭の救世主になるかもしれません。
Contents
グランドカバーになるクラピアってどんな植物?
日本原産のグランドカバー植物、イワダレソウ。
このイワダレソウを、
より丈夫に、より使いやすく、よりローメンテナンスに品種改良したもの。
それがクラピアです。
多年草で、冬枯れしますが、根は生きていて、翌春にはまた芽吹きはじめます。
繁殖力はものすごく旺盛。
背丈はグランドカバー向きに、より低く抑えられ、縦に伸びる芝と違い、横に蜜に生え広がります。
そして、グランドカバー植物の問題点となる種。
繁殖力が旺盛な上、種がこぼれ、植えてもいないところからあちこち生えてくる…。
そんな面倒な問題も、クラピアは難なくクリア!
なぜなら、クラピアはイワダレソウと違い、
種ができないように改良されているからです。
繁殖力旺盛なクラピア。
育て方も簡単なのでしょうか?
グランドカバーにクラピアを!基本の育て方は?
丈夫な性質のクラピアなので、育て方も難しくはありません。
ポイントを押さえれば、念願の緑のカーペットも夢ではありません!
ただし、植える場所は日当たりのいいところがベストです。
日当たりが悪い場所に植えると、光を求めてクラピアが縦へと伸びヒョロヒョロした姿に。
そこはやっぱり植物ですから、人間の思い通りばかりになりませんよね。
クラピアは日かげでも育たないわけではありません。
ただ、グランドカバーの役目は十分に果たせず、結局刈込をする手間が増えてしまいます。
それではさっそく育て方について、大きく2つに分けて整理しながら見ていきましょう。
クラピアがきれいに生え広がるまでの管理
雑草は抜き、土をよく耕し、やわらかくしておきます。
腐葉土やたい肥をしっかり入れ、土づくりを入念にしましょう。
料理もひと手間かけるとおいしさが増しますよね?
それと同じで、クラピアも土の状態がよければどんどん成長してくれるんですよ!
つまり土台がすごく大事ってことですね。
クラピアは長期間の栽培になります。
そのため、効果が長く続く有機質肥料を適度に混ぜ込んでおきます。
植えかたは簡単!
- 30〜50cmに1株を目安にクラピアを植えていきます。
- そのあと株元の土をしっかり押さえます。
これだけです。
植えてから2週間目までは、しっかり根付いていません。
1日1回は水やりを欠かさないようにすることが大切なポイントです。
この2週間を乗り切れば結構勝手に伸びてくれるので、
ここだけはしっかりと水やりがおススメです!
また、雑草が生えると、土の中の養分や日照を奪ってしまいます。
クラピアが順調に生育しない原因にもなります。
植え付けて6週間目までは、生えてくる雑草を小さいうちに抜きましょう。
大きくなってくると雑草を抜くのも大変ですが、
せっかく根付いたクラピアの根も一緒に抜けてしまうこともありますよ!
そして植えて8~9週間目あたりには、刈込をしましょう。
刈込をすることで、草丈を低く抑え、葉が細かく密に茂り、きれいな状態に保つことができます。
こうすることで、見た目だけでなく、雑草の侵入も防いでくれます。
刈込みをすることが面倒なあなた!
(実は私もですが…)
刈込をしなくてもそれと同じような効果を得られる方法があるんです。
それが、踏むこと。
普段からクラピアの上を踏み歩くことで、刈込と同じような効果も得られます。
車のような重いものでは踏まないように!
人くらいの重さであれば問題ないですよ。
我がやでは、娘と一緒に朝に「クラピア踏み」をして楽しんでいます^^
では、植え付けから約2ヶ月後、クラピアが順調に生え始めたら?
どんなお世話が必要なんでしょうか。
クラピアの普段の管理とは?
クラピアが順調に育ってきても続けて欲しい管理方方をお伝えしますね。
まずは、雑草。
雑草は生えてきたら、小さいうちに抜き取り、クラピアが生育しやすい環境を整えてあげましょう。
夏の間はクラピアの成長スピードも早いですが、
同じように雑草が成長するスピードも速い!!
草取りは時間があるときはこまめに行うのがいいですね。
また、クラピアは肥料をとても欲しがる植物というわけではありません。
ですが、生育が鈍くなってきたり、植えて2年目3年目と土中の肥料を使い切った頃には追肥することをおすすめ。
肥料は春先の3月下旬~4月と秋口の9月~10月頃に与えると、生育が良くなり、緑が長続きします。
追肥する際は、肥料ヤケを防ぐために、肥料が直接根や葉に触れないように注意しましょう。
普段からこまめにクラピアの上を踏み歩き、年に1~2回程度の刈込をすると、きれいなクラピアを保てますよ。
繁殖力旺盛なクラピア。
種が付かないといっても、どこまでも伸びてしまったら…。
クラピアを侵入させたくない場所は、どうやって防げばいいのでしょうか?
【おすすめ記事はこちら】
クラピアはどんなところまで広がるの?植えるときの注意点は?
繁殖力旺盛で丈夫な性質のクラピア。
腐葉土やたい肥をすき込み、よく耕されたやわらかい土に植えてあげることでグングン生え広がります。
放っておけば、10㎝程度の高さの仕切りくらいなら平気で這い上りびっくりすることも!
そこで、種が付かないとは言え、侵入させたくない場所にはあらかじめ手を打っておく必要があります。
クラピアを侵入させたくない場所には、最低でも20㎝以上の高さのある塀を作ることをおすすめ。
塀や仕切り部分に、クラピアが生え広がろうとしてどんどん溜まってしまう場合は、こまめに刈込しましょう。
ところで、クラピアを植えると本当にしつこい雑草、生えてこなくなるのでしょうか?
クラピアを植えると雑草は本当に生えてこなくなるの?
クラピアを植えると雑草が絶対に生えないというわけではありません。
そして、クラピアに既に生えている雑草を枯らせる力があるわけでもありません。
大事なことは、雑草の生えにくい蜜に生え広がったクラピアに育てること。
そのため、特に全面が覆われるまでは、管理を怠らず、こまめに手入れをしましょう。
そうすることで、緑のカーペットのようになり、雑草の生えにくい庭が叶いますよ。
大変高価なクラピア。
増やしながら、緑のカーペットをつくっても大丈夫?
クラピアの増やし方は?
クラピアは種苗法で品種登録された特別な植物。
「種苗法」とは、新品種をつくった人の権利や経済的利益を守るための法律です。
そのため、自分の土地で増やしたクラピアを販売したり、譲ったりすることは法律違反となります。
場合によっては罰せられることになりますので十分注意しましょう。
その点を理解したうえで、購入したクラピアを自分で増やし自分の土地で使用することは大丈夫です。
あくまでも自分で使う分だけにしましょうね。
一般の花苗の約5倍の価格はする高価なクラピア。
自分で増やす方法は簡単で経済的なので、確認しておきましょう。
株分け
根がついた株をハサミで切り分けます。
あまり小さすぎる株にはしない方がいいでしょう。
根伏せ
どんどん茎を伸ばすクラピア。
その茎の太い部分を切り取って、水に数時間浸しておきます。
寝かせて植えるために浅く土を掘り、クラピアを植え軽く土を被せます。
根付くまでは、朝夕水やりをしっかりしましょう。
挿し芽
伸びてきた茎をカットし、用土が入ったポリポットに植え付けるだけ。
ポットに根がまわるまでは、しっかり水やりをしましょう。
トレーなどに水を張ってポット苗を置き、給水させておくのもいいですね。
どんどん増やしてすてきな緑のカーペットを早く完成させたいですよね!
一番簡単なのは茎伏せですね。
だた、本当に水やりをわすれてしまうとすぐに水不足で枯れます。
「枯れそう」という段階で水やりをすると復活することもありますよ。
それでは、クラピアの育て方を振り返りましょう。
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グランドカバーとして優秀なクラピアを上手に育てる方法~まとめ~
クラピアは日陰でも育てる事はできます。
ただグランドカバー植物としてはあまり期待できるような役目は果たせません。
光を求めて、ヒョロヒョロに茎が立ち上がり芝のような状態に。
クラピアには日なたでその力を発揮してもらう方がベストです。
土質はあまり選びませんが、よく耕し腐葉土やたい肥をすき込んだやわらかい土を用意しましょう。
肥料は与え過ぎは厳禁ですが、適度な肥料は成長を促し早く庭を緑に覆ってくれます。
長期に渡る栽培になるので、効果が長く続く有機質肥料を適量すき込んでおきましょう。
50㎡に1株を目安に植えます。
植えて2週間目までは根が活着していないので、水やりは欠かさずに。
また雑草はクラピアの生育のための栄養や日照を奪います。
生えてきたらこまめに抜きます。
8~9週間目には刈込をおすすめ。
刈込をすることで、草丈が低く抑えられ葉が細かくなり、密に横に生え広がります。
また、普段からよく足で踏み歩くことも大事。
刈込と同様の効果が得られますよ。
ひと手間かけると、雑草が侵入しにくい、見た目にも美しいカーペット状の緑の庭になるというわけです。
その後、刈込は年1~2回程度行うといいでしょう。
生育が鈍い、元肥を使い切ったようだと感じられたら追肥しましょう。
春先と秋口に与えれば芽吹きも早くなるため、冬枯れするまでの緑の期間が長く保てます。
クラピアは繁殖力がすごいので、種は付かないといっても、思いもよらないところまで伸びることも。
そんな時のためにあらかじめ侵入させたくない場所には手を打っておきます。
最低20㎝以上の塀や仕切りをつくり、侵入を防ぎます。
また、クラピアを自分で自宅の庭に限り、増やすことは問題ありません。
株分け、根伏せ、差し芽などで株をどんどん増やしましょう。
クラピアは、芝の10倍もの速さで生育し、庭を覆ってくれる優秀なグランドカバー植物。
雑草の生えにくい、カーペット状の緑の庭。
チクチクせずに素足で歩いても気持ちがいい…。
さあ、あなたの夢の庭をクラピアで叶えてみませんか?
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