赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫などの多くの色幅を持つお花。
そんな春を代表するようなガーベラについて紹介していきます。
お花屋さんやホームセンターでも多く見かけますよね。
特徴はひまわりのように丸く花びらをつけること。
和名は花車(はなぐるま)と呼びます。
春の代表的な花であることからガーベラをいただく方も多いようです。
また、見た目の可愛さからホームセンターなどで一目惚れで買う方も多くいます。
私もその一人ですが (*ノωノ)
そんな理由もあって、意外と初心者の方が育てる機会が多くあるようで質問を多く頂く花でもあります。
ガーベラは基本情報さえ知っていれば、育てることは難しくありません。
今回はガーベラの鉢植えについて、紹介をしていきます。
春の花、ガーベラについて見ていきましょう。
Contents
ガーベラってそもそもどんな花?
ガーベラはキク科の多年草の花です。
5センチ~10センチの花をたくさん咲かせること、花茎が真っ直ぐに伸びることが特徴となります。
多年草なので冬でも地中部分は枯れません。
よほどの寒冷地などで屋外に置かなければ、次の春にはまた芽を出しますよ。
品種は切り落として切り花として使える大輪のものから、ミニガーベラと呼ばれる大きさのものまでさまざまです。
また上にも書いたように品種によって色が多種あり、色幅が多いことも特徴と言えます。
原産国は南アフリカということもあり、比較的温暖な気候を好む性質です。
生育適温は10℃~20℃が目安となります。
ガーベラの概要は押さえられましたか?
品種が多い点と、温暖な気候を好む点が大きな特徴と言えそうですよね。
個人的には色幅が広い点は魅力的だと思います。
庭やベランダがカラフルになるのってなんだかワクワクしませんか?
続いては一番重要!
ガーベラの基本の管理の仕方です。
ぜひ概要と照らし合わせながら見てくださいね。
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ガーベラの基本的な管理方法について
ここからはガーベラの基本の管理を見ていきます。
項目ごとに分けて説明しますので、1つずつ覚えていきましょう。
置き場所
ガーベラは日光を好む性質があります。
日光不足になると、花があまり咲かずに葉ばかり繁ってしまうことがあるんです。
日当たりが良く、風通しの良い場所で管理してください。
ただし強い直射日光や西日だと葉焼け(はやけ)します。
葉っぱが日光によって黄色く変色することを葉焼けというんですよ。
この葉焼け。
侮ってはいけません!!
葉や消した部分は再生不可能。
なので基本は遮光カーテンで調整しましょう。
温度は上にも書いた通り10℃~20℃を目安に管理してあげてください。
用土
ガーベラは水はけの良い土での栽培が適します。
ただ、あまり細かい調整は必要がありません。
市販の花用の土で十分に育ちますので、そちらを使用しましょう。
ホームセンターにも売っています。
マンションなどで運ぶのがちょっと大変!という方はAmazonなどの宅配サービスを使うのもおススメですよ!
水やり
ガーベラの水やりは、土の表面が乾いてから与えるのがポイントです。
水を与える時はたっぷりとやりましょう。
ただし、根腐れ(ねぐされ)しやすい花でもあります。
この根腐れも葉焼けと同様に厄介・・・。
文字通り根っこが腐る病気です。
お花は根から栄養を補給しますよね?
その根っこが腐ってしまうと栄養分をうまく補給できなくて最悪枯れてしまいます。
そのため鉢底に溜まった水は、
必ず
水やり毎にしっかりと捨ててください。
これだけでもかなり根腐れの防止ができますよ!
肥料
4月~6月、10月~11月がガーベラの開花時期にあたります。
ガーベラは春の開花後に夏に一旦の休みを挟み、秋にもう一度花をさかせるんです。
気温が関係しており20℃前後が開花温度になるので、1年に2回花を付けます。
この春と秋のタイミングでは追肥をしましょう。
追肥は開花期中に市販の液体肥料を規定量に薄めて与えます。
リン酸の多いものがよいのですが、花用のものを選んでいただければ問題ありません。
与えるペースは2週間に1回程です。
また、もし植え付けから始める場合は元肥も必要となります。
緩効性(かんこうせい)粒状肥料を土に混ぜておきましょう。
鉢植えでは草花用の培養土で植え付けますので、そちらに元肥を混ぜておけば大丈夫です。
ガーベラの基本の管理は抑えられましたか?
あまり無理難題な項目はないと思います。
ボリュームがある項目は「肥料」ですね。
育てやすいとされる植物は割と肥料をあまり必要としないものが多いんです。
でもガーベラは肥料を好む性質なんですね。
ただ植物は水、日光、肥料の3つを本来は必要とします。
植物が育つために不可欠な要素なんです。
ガーベラもそれに漏れること無く当てはまるということなんですね。
続いては植物を育てる上で、心配なところのお話です。
ガーベラの健康について見てみましょう。
ガーベラを育てるときに注意すべき病害虫は?
花に限らず植物を育てる時に気になることといえば病害虫ですよね。
ガーベラについても例外ではありません。
ここではガーベラの栽培で気を付けたい病害虫を見ていきます。
かかりやすい病気
ガーベラではうどんこ病、白絹病といった病気に注意が必要となります。
うどんこ病とは植物の葉などが、うどん粉のような白い粉をまぶした状態になる病気です。
はじめはポツポツと部分的に白くなる程度ですが、放っておくと植物全体が白くなります。
その後はさらに蔓延し、植物全体に広がった後に植物を枯らしてしまうのです。
発祥したらすぐにその部分を切り取るなどして早めの対応をしてください。
なりやすい時期は5月~6月と、9月~10月です。
もう1つの白絹病は茎と根に発病する病気となります。
原因はカビ菌となり、発病すると網目のような菌糸が出ることが特徴です。
この菌は非常に感染力が強く、かかってしまうとその後の伝染が心配になります。
発見した場合は株ごと廃棄処分をして、ほかの植物などへの感染を確実に防ぎましょう。
対応の第1はとにかく処分して感染を防ぐこととなります。
6月~9月に発生しやすい病気です。
この時期にはよく観察してあげましょう。
付きやすい害虫
ガーベラに付きやすい害虫はアブラムシが代表的なものとなります。
アブラムシは新芽や新しい葉の裏にくっついている害虫です。
それらから吸汁して株を弱らせてしまいます。
発見したら速やかに駆除をしましょう。
害虫は市販薬でも対応が可能ですので、毎日きちんと観察することが重要となります。
かかりやすい時期は3月~5月です。
病気も害虫も予防の対策としては、こまめに古い葉を取ることが有効となります。
また上記のガーベラ基本管理を徹底することも重要ですよ。
株が元気であることも立派な予防手段になります。
ガーベラの病害虫はいかがでしたか?
しっかりと元気に育てて、まずは予防をしていきましょう。
そして、次に大切なのは早期の発見です。
毎日の観察をしてあげましょうね。
続いては初心者の方が特に疑問に思うことが多いポイントです。
ガーベラの冬越し方法は?
ガーベラは比較的、耐寒性がある方です。
またちょっとだけ上でも触れましたが、多年草の花となります。
そのため冬でも枯れずに、春には再度芽を出すことも多いです。
もっと言えば冬でも10℃以上を保っていれば、花を咲かすこともあります。
四季咲性と呼ばれる性質のためですね。
開花の条件があくまで温度にあるからとなります。
そんな寒さには多少強いガーベラですが、湿気や水気にはめっぽう弱いです。
そのため、冬場の水やりは乾燥してるくらいにしてあげましょう。
室内であれば温度は問題なく冬越し可能です。
どちらかというと湿気に対して、より多くの注意を注いであげましょう。
またガーベラは非常に日光を好む植物です。
冬場でも例外ではなく、しっかりと日光に当ててあげてください。
屋外でも寒冷地以外は冬越し可能ですが、なるべくなら室内での管理をおすすめします。
ガーベラの冬越しはいかがでしたか?
多年草で四季咲きという特徴がありますので、管理次第では冬でも花を咲かすことも多くあります。
10℃以上の室内で、日光をよく当てて、湿気に注意することがポイントですよ。
では最後にガーベラの育て方についてのまとめです。
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ガーベラの育て方と基本情報~まとめ~
ガーベラは、初心者の方でも比較的育てやすい花と言えます。
貰ったりして育てることとなったとしても、基本情報を押さえれば問題なく育成できるでしょう。
押さえておきたいポイントは、まずは多年草であることと四季咲きであることですね。
冬越しできれば春にまた芽を出します。
また気温が10℃以上なら冬でも花を咲かせるんでしたよね。
頑張って冬でも花を咲かさせたいですね。
そのほかでは、大きく難しいポイントはありませんでした。
しっかりと覚えておきたいのは、肥料です。
初心者向けとされる植物とは異なり、肥料の項目が必須となります。
その分だけ、少しだけ中級者向けとされることもあるんですね。
ただ鉢植えなら植え付け時の元肥、開花期の追肥さえ与えれば問題なく育ちますよ。
元肥に緩効性肥料、追肥には花用の液体肥料を忘れずに与えましょう。
ガーベラは肥料を好みますので、開花期(上での春と秋)以外も様子を見ながら液体肥料を与えても良いですね。
また毎日の観察をしっかりとしてあげましょう。
南アフリカ産ですので、湿気によるカビなどの病気にかかりやすくなります。
病害虫は発生しやすい時期がありますので、気候に合わせてより注意して観察する必要がありますよ。
春を思わせるガーベラですが、実は年中花を咲かせることも可能です。
魅力的な花を長く楽しむために、基本情報をしっかりと押さえてくださいね。
貰いものであっても、大切に育ててあげましょう。
また今回の話がその役に立ってくれると幸いです。
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