夏の暑さが少し和らぎ、朝晩が少し過ごしやすくなってくる9月。
秋が近づいてくるのを肌で感じながら、
さて、お庭をどうしようかなと頭を悩ませる時期でもあります。
夏のにぎやかなイメージの配色から、
秋のしっとりとした雰囲気の配色にお庭を衣替えしたい。
そんな風に思う人も多いのではないでしょうか?
だけど、秋の花ってあんまりイメージがない…。
確かに、秋にだけに咲く花は少ないかもしれませんね。
でも、秋に咲く花にこだわらなくても、
初夏から秋まで長期間花を咲かせてくれる花はたくさんあります。
そこで、初夏から秋まで長期間花を咲かせる花に、
少ないながらも秋だからこそ咲く花をとりまぜて、ドドーンと5種類紹介しますよ!
さあ、あなたの秋の庭がすてきに彩られるシーンをワクワクしながら想像してみませんか?
そして、本格的な秋が到来する前に、丈夫で育てやすい秋の花をしっかりチェックしていきましょう!
サルビア
暑い夏から秋まで休むことなく咲いてくれるサルビア。
太陽が大好きで、乾燥にも強い。
面倒くさがり屋さんにはうってつけの花といえますね(笑)。
もちろん、鉢植えで育てる場合は、高温では花もぐったりしてしまいます。
土が乾いていたらしっかりと水やりしてあげましょう。
サルビアは種類もたくさんあります。
1年草、多年草があり、その種類も多彩です。
1年草の代表的な種類といえば、朱赤色のサルビア・スプレンデンスです。
スプレンデンスと一緒によく園芸店で売られているブルーサルビアも耐寒性が低いため、1年草とされています。
どちらもとてもきれいな色合いですよね!
多年草では、サルビア・ガラニチカやサルビア・アズレアなどがあります。
近年は、種類も豊富ですが、
サルビア・アズレアのような涼やかでやさしい空色の花を秋に見ると心がなごみます。
夏の終わりから11月頃まで咲くサルビア・アズレア。
すてきな色で私は大好きなのですが、
何といっても背丈が高くなってしまうのが困りもの。
しかも、すぐに倒伏してしまい少々扱いがやっかいです。
そうならないためには、
こまめに剪定して背丈を低く抑え、花をたくさん楽しむのがポイントですよ。
次は秋の定番の花、コスモス。実は種類が豊富なんです!
コスモス
秋に咲くコスモスを見ると、「あー、暑さが去ってこれから涼しくなっていくんだなあ」なんて思ってしまいます。
それくらい、季節を強く感じさせてくれる花ですね。
空地などで、白・ピンク、濃いピンク・濃い赤などのカラフルな色が咲いているコスモスもいいものです。
ですが、うれしいことに、コスモスの種類もどんどん増えてきたんですよ。
背丈の高いものが主流ですが、背丈の低い矮性品種もあります。
花弁が半八重から八重になったものや、絞りが入ったもの、はたまた花弁が筒状になったものもあるようです。
花色も、イエローキャンパスという愛らしいレモンイエローのものもあって、 コスモスを育てるのも楽しくなりますね。
性質はとても丈夫で、日当たりと風通しが良ければ問題なく育ちます。
こぼれタネから発芽するほどです。
開花時期は、7月から11月頃。
ただし、種を蒔く時期には気を付けてくださいね。
というのも、コスモスは本来短日植物ですが、
最近は日の長さに関係なく、開花する品種が出てきました。
花を長く楽しむために、春に種を蒔き、夏から11月頃まで花を楽しむ早生品種のコスモスもあるんです。
開花時期の幅が広いのは、種を蒔く時期が品種によってそれぞれ違うからです。
秋咲きの品種は7月から8月に種を蒔き、10月から11月に開花します。
早咲きの早生品種は7月から11月までの間いつでも開花します。
春から夏の間で、咲かせたい時期の2カ月以上前には種蒔きをしましょう。
夏咲きの品種もあるので、
種を買う時は種袋をよく見て、どんな品種なのか確認することが大事です。
次に紹介する花も夏から秋まで長期間花を咲かせる丈夫な花です。
ランタナ
ランタナは花木です。
「あれ、あの花は黄色いままだな」「あっ。これは、花色が変わっている」
私も、ランタナを初めて見た時は不思議に思っていました。
これは、ランタナの品種が2つに分かれているからなんです。
ランタナ・カマラ種
低木状に育ち、花色が変化していくので、日本では七変化と呼ばれています。
黄色からオレンジ、そして赤紫に変わるもの。
クリーム色からピンクに変わるものや、黄色から白色そしてピンクに変わるものもあります。
また、花色は黄色の単色ですが、葉に斑が入る魅力的な品種も登場しています。
コバノランタナ
枝は匍匐(ほふく)して、はうようにして成長するので、グランドカバーにも最適。
葉はランタナより小さく、花色も変化せず、白色や淡い紫色、黄色など単色です。
花色の変化はないけれど、そのシンプルさもすてきです。
ランタナの性質はいたって丈夫です。
乾燥にもとても強いので、手がかかりません。
5月から11月頃まで長期間咲き続け、私たちの目を楽しませてくれます。
太陽が大好きなので、日当たりに置いてあげてください。
鉢植えにしている場合は、根詰まりがないかを確認し、土が乾いていれば水をあげましょう。
次は、水も土も必要ない?何とも不思議な花をご紹介!
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コルチカム
コルチカムは意外に大きな球根です。
そして、水や土を用意しなくても、気温が下がる9月から10月になると
自然に花が咲いてくれる手間なしの球根なんですよ!
私も初めは驚きました。
その性質を利用して、
おしゃれなガラス製の小さな器なんかにポンッと入れてテーブルに置いておくだけで、
かわいい薄紫の花が楽しめるんです。
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この場合、芽が出るまでは日陰に置き、
芽が出てきたら日が当たる場所へ移動させてくださいね。
もちろん、土に植えて育てることもできます。
翌年も花を楽しむためには、花が咲き終わった後すぐに土に植えてください。
コルチカムの本来の植え付けの適期は8月から9月、開花時期は、主に9月中旬から10月頃です。
球根が大きく、花後に出てくる葉も茂るので、15~20cm間隔で日当たりのいい場所に植え付けましょう。
ただし、土に植える場合は気を付けて欲しいことがあります。
それは、コルチカムの球根に含まれる有毒な成分についてです。
動物を飼っている方や小さいお子さんがいるご家庭では、
掘り返して食べてしまわないよう気を付けてくださいね。
繊細な花からは想像もできないようなワイルドな育て方もできてしまうコルチカム。
あなたの秋の花のチョイスに加えてみてはいかが?
さあ、最後にご紹介するのは、古くは中国から伝わった秋の花の代表です。
近年では海外でも高く評価されています!
シュウメイギク
シュウメイギクは英語でjapanese anemone(ジャパニーズアネモネ)と呼ばれています。
確かにアネモネに似た風情をもっていますが、やっぱりどこか和の香りが漂う楚々とした花です。
開花時期は、品種によって多少のズレはありますが、8月下旬から11月頃です。
日本でも、数少ない秋咲きの多年草として、よく庭に植えられているのを見かけますよね。
このシュウメイギクのいいところは、半日陰でも育つ点です。
シェードガーデンには葉を楽しむ植物が多く使われる中、
このシュウメイギクは半日陰でも十分に育つので、使い勝手も申し分なし。
秋のシェードガーデンの庭に一役買ってくれそうです。
草丈は高くなりますが、草丈が低い矮性種もあります。
花色は、白やピンク、濃いピンク。
花弁は八重咲もありますが、一重咲きの白色のシュウメイギクの優雅な風情が好まれ、ホワイトガーデンによく使われているようです。
イギリスのシェードガーデンでも、シュウメイギクが大変人気で、よく使われているそうですよ。
性質はいたって丈夫。
地下茎でよく増えてくれます。
冬になると地上部は枯れますが、根は残り、翌年の春にまた芽吹きます。
いかがでしたか?
さあ、ここで秋の丈夫で育てやすい花を振り返ってみましょう。
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秋の育てやすく丈夫な花5選!
お世話にそんなに手間がかからない時間がないけど花を楽しみたいあなたには
サルビアがおススメ!
秋といえば?といわれて真っ先に出てくるお花の代表コスモス。
日光がよく当たる場所なら毎年秋になると勝手に顔を出してくれるかもしれませんよ。
秋を感じたいあなたにはコスモスがおススメ。
長い間色々な色の花を楽しみたいあなたには、
ランタナがおすすめ。
乾燥にも強いので手がかからないですよ!
お部屋でオシャレに秋を楽しみたいあなたには、
コルチカムがおススメ!
和風なお花を植えてみたいあなたにはシュウメイギクがおススメ。
ただ最近ではイギリスでも密かなブームとなっているようですよ!
あまり日の当たらない場所でも元気に育ってくれるのがうれしいですね。
あなたのお気に入りの花はありましたか?
秋が来る前に、あなた流の秋の庭を頭の中にデザインできたら最高!
ワクワクしてきたら、さっそくガーデンづくりに取りかかりましょう!
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