夏といえばこの花!
そう!
ポーチュラカです。
ポーチュラカといえば多肉質の葉や茎が特徴の植物ですよね。
這うように育ち、次々と色とりどりの花を咲かせる様は魅力的です。
暑さや乾燥に強い点もあって、比較的育てやすい植物と言えるかもしれません。
また病害虫は特になく、扱いやすいため夏植物の定番にもなっているんですよ。
ハンギングバスケットやグランドカバーにも利用されます。
その反面、寒さにとても弱いので、日本では一年草扱いが普通です。
ただ室内で冬越しも可能なため、翌年も楽しむこともできますよ。
そんな魅力的な夏植物の定番のポーチュラカについてこの3点を中心にお話していきます。
- 普段のお手入れ方法
- たくさんの花を咲かせるためのコツ
- 来年も楽しむためのポイント
ではさっそく普段のお手入れ方法から!
Contents
ポーチュラカの栽培環境は?
ここからは植物の栽培でもっとも重要な、環境について見ていきましょう。
その植物のそれぞれに合った環境を知り、それに合わせてあげることが何より重要ですよ。
元気に育てるためには必須の知識と言えるでしょう。
ポーチュラカは南アメリカ原産です。
世界の熱帯や温帯地域に広く分布しています。
そんな暖かい地域を想像しながら見てみてくださいね。
日当たりと置き場所
ポーチュラカはお日様が大好き。
さらに風通しの良い場所も好みます。
日当たりが良く、風通しも良い場所に置いてあげましょう。
日当たりが悪いと茎が変に間を開けて間延びしてしまいます。
こうなると花つきが悪くなるんです。
花が咲かないなどの悩みの理由は、実は日当たり不足であることが多いんですよ。
用土
ポーチュラカは水はけの良い土を好みます。
なんといっても乾燥した痩せた土地でも育つくらい、乾燥に対して強い植物です。
自分で用意する場合は、園芸店やホームセンターで売っている草花用培養土で十分に育ちますよ。
こんな感じのでOKです。
このゴールデン培養土は結構優秀なのでもし土選びにまよったら試しに使ってみてくださいね。
温度
ポーチュラカはとにかく暑さに強い植物となります。
熱帯地域の植物であるので、他の植物なら弱ってしまう強い西日などを浴びても平気です。
一方で寒さにはとても弱く、12℃を下回ると元気がなくなり枯れてしまいます。
もし一年草としてではなく、冬越しをさせる場合には12℃以上の室温を保てるようにしましょう。
結構寒い日の朝はヒーターなどつけると室内気温が一桁になっていることも多いですよね?
なので冬越しするにはこの点を要注意!!
ポーチュラカの栽培環境についてはいかがでしたか?
基本的には丈夫な植物ですので、あまり大きな注意点もありませんでしたね。
覚えるポイントは熱帯の植物で、高温と乾燥を好む植物であるということですね。
その分だけ寒さには弱いということも併せて覚えましょう。
基本の環境を押さえたところで、続いては日々の手入れについてです。
ポーチュラカの日常の手入れは?
ここからはポーチュラカの日常の手入れについて見ていきましょう。
こちらの手入れは実施する回数も多いので、まるっと覚えてしまえると理想的ですね。
水やり
まずは1番間違えられない水やりについてです。
ポーチュラカは乾燥を好む植物ですので、水を与え過ぎると弱ってしまいます。
目安は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることです。
たっぷりというのは、鉢底からでてくるくらいとなります。
乾くまで与えず、与える時はたっぷり与えてください。
ポーチュラカの肉厚な葉に水分がたっぷり含まれています。
なので多少乾燥させても問題はありませんよ。
肥料
肥料は植え付けの際に、緩効性(かんこうせい)のタイプのものを混ぜ込んでおきましょう。
その後は1ヶ月に1回程度で追肥してください。
こちらの追肥は液体肥料を使います。
また、これ以上の肥料は不要ですよ。
痩せた土ですら花を咲かせる植物ですからね。
あんまりあげすぎると逆に弱ってしまいます。
栄養が多すぎて困るのは人間もポーチュラカも一緒。
病害虫
特に注意すべき病害虫はありません。
それだけ丈夫な植物なんです。
強いて言うならアブラムシくらいですが、こちらは肥料を与え過ぎなければ問題ありません。
やはり肥料の与え過ぎには注意が必要。
もしアブラムシが発生してしまったらこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
ポーチュラカは丈夫な植物ゆえに、ここでも難しいポイントはありません。
覚えておくことは乾燥を好むことと、肥料を与え過ぎないことです。
「痩せた土地でも花を咲かせるくらいの植物」と知っておきましょう。
環境と手入れについて理解できたところで、続いては元気に育てる4つのポイントを見ていきましょう。
【おすすめ記事はこちら】
ポーチュラカが元気に育つための4つのポイント
ここからは、ポーチュラカを元気に育てるためのポイントをお伝えしていきます。
1つ1つ項目を分けて紹介していきますので、それぞれを参考にしてみてくださいね。
選び方
ポーチュラカを苗で買ってくる際のポイントです。
最初の段階で元気の無いものを選べば、その後も元気に育てることは難しくなりますよね。
まずは元気なポーチュラカの選び方を知っていきましょう。
ポーチュラカ選びは見た目で判断します。
葉がプックリとして、色つやの良いものを選んでください。
また茎が太く、しっかりとしたものを選びましょう。
反対に葉がシワシワのものや、茎が間延びしてヒョロヒョロしたものは状態が良くありません。
その時点で水不足や、日光不足になっている可能性が大です。
できるだけ見た目にも元気な苗を選びましょう!
植え付け
ポーチュラカを地植えにする場合には、株の間隔を15~20cmにすることがポイント。
先ほどもお伝えしたようにあんまり寒い地方では地植えにすると冬は越せないので注意です!
逆に今年1年だけと割り切ってしまえば地植えでも全く問題ありませんよ^^
鉢植えの場合は5号鉢(外径が15cm)で1株、7号鉢(外径が21cm)で3株植えるのが目安です。
あまり詰めて植えると蒸れの原因になったり、日当たり不足の原因になります。
ポーチュラカは嫌でもどんどん横に広がってきます。
最初は物足りなく見えても今後のことを考えるとこのくらい間が空いていた方がちょうどいいんです^^
剪定と切り戻し
剪定(せんてい)や切り戻しとは、ザックリ言えば不要に伸びた枝葉を切り取ることです。
蒸れを防ぎ日光をしっかり当てたり、養分などが全体に行き渡るようにするために行います。
ポーチュラカの場合は真夏前に実施しましょう。
やり方は花数が減り、伸びてしまった枝を切り取るだけ。
この時期は成長期なので2~3週間で元に戻り、再度花を楽しむことができるんですよ。
花の処理
どの植物でも同じなのですが、花が終わった後の処理をこまめにすることは元気に育てるために重要なポイントとなります。
終わった花を放置すると見た目が悪くなるだけではなく、病害虫の原因にもなってしまいます。
ポーチュラカは、花が終わると自然に落ちる習性があります。
額の部分が黄色っぽくなってポロっととれちゃうんですよ。
その花が葉の上に落ちていたりすると、蒸れて病害虫の原因になることもあるんです。
さらに花が終わると、普通植物は種を作ろうとします。
そうなると種に養分がいってしまうので、次の花が付きにくくなる…。
植物として生き残るためですから仕方ないんです。
でも、鑑賞する立場になるとどんどん花が咲いてほしいもの。
(それがガーデニングの醍醐味だと思っている!)
病害虫を防ぎ、次から次へと花を楽しむためにもこまめに花がらを処理しましょう。
ポーチュラカを元気に育てるポイントは押さえられましたか?
少し項目が細かく、こまめにやらないといけないポイントが多いですかね?
でも他の植物に比べれば、注意点も少なくなります。
改めて、初心者の方にもおススメできる植物だと言えるでしょう。
ここまでで環境、手入れ、育成のポイントと一通り押さえることができました。
あなたも気になる冬のお手入れ方法についてこれからお伝えしていきますね。
ポーチュラカを来年も楽しむための冬の過ごし方は?
まず基本の考えにあるのは「日本では一年草扱いであること」
冬場はポーチュラカもあまり成長しません。
なので夏の成長期さえ控えめだった水やりはさらに控えめに!
茎が少しクタっとするくらい乾燥気味でもいいくらいですね。
そして何度もお伝えしているように寒さには超弱い!!
なので昼間はよく日の当たる場所おいてあげてください。
窓辺に置きっぱなしにすると夜はものすごく寒くなります。
なので、夜の間はリビングのテーブルの上など少し暖かめの場所に避難です。
ポーチュラカは1回霜がついたら終わり!
冬の気温管理にはよく目を配ってくださいね。
それでは最後にまとめにしましょう。
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ポーチュラカの育て方と育成のポイントは?~まとめ~
ここまでポーチュラカの育成について紹介してきました。
一通り読んでいただいて、割と難易度の低い植物なんだと伝わっていると嬉しいです。
花が咲かない原因や、元気が無い原因もかなり絞りやすい。
ほとんどが日光不足が原因であることが多いと思われます。
普通の植物なら弱ってしまう強い日差しでも大丈夫な植物ですからね。
それだけ日光が好きと言うことなんです。
それ以外では水の与え過ぎや、肥料の与え過ぎも考えられます。
高温を好み、乾燥も好む植物ということをしっかり覚えましょう。
同時に痩せた土地でも花を咲かせるくらい、丈夫な植物であることも覚えておいてくださいね。
その他の細かい手入れも、割と負担になるほどのものでもないと思います。
初心者の方であれば、日本での通例通りに一年草扱いで育てても良いでしょう。
冬越しをする場合には気温に要注意です!
丈夫で育てやすいのに、使い勝手の良い魅力的なポーチュラカ。
夏の定番植物として、今年はあなたもポーチュラカにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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